子どもたちの春休み、まるまる10日間旦那さまのポートランド出張が重なり、「連れてけー!」と駄々をこねるも叶わず、シングル三児の母を満喫中。
やんちゃ気味の1歳児から、おませ気味の8歳女子まで三人いると、興味関心も三者三様。私一人じゃあまり遠くにも連れていけないけど、馬に乗り、カヌーに乗り、連日(本当に、今日まで1週間毎晩!)小さなお客さまたちのお泊まりで、子どもたちはすごく楽しそう。母さん、この春休みは何人分の食事を作ったかしら!
以下、ドタバタのなか、母の備忘録。
春になり、ウェットスーツを新調して、海通いに気合いが入っている桃が嬉しい。冬の間ほとんど練習していなかったピアノも、花が咲き出した頃からまた一心不乱に弾いている。ポップな曲ばかり選んで教わっていたのが一転、クラシックをやりたい、と先生に教えをこうように。あんなに楽しげなトルコ行進曲ってあるんだな、というトーンで弾いてくれる。
本の虫も健在で、桃が生まれた頃、大きくなったら読むかなと用意した「モモ」「果てしない物語」を見つけだして夢中で読みふけり、ファンタジーの世界にハマる。ミヒャエル・エンデの三冊目は、いつの間にか自分で自転車で行き来できるようになった図書館から借りてきて、「桃も、子どもが、世界を平和にするようなお話、書いてみたいな」。
機が熟し、心穏やかで、十分に時間があれば、子どもは自ら動く。勉強も習いごともなんでも、親は見守るだけでいいんだなと改めて、長女に教えてもらっている。春休みの毎日を楽しみつつ、初めてのクラス替えには少しソワソワしている桃。大親友とはきっと別のクラスにされるはず、と腹をくくっているけれど、またたくさん、素敵な友達できるといいね。
さて、小学校入学まで秒読みの杏。自分もお友達もお泊まりするのが怖くなくなり、近所の友達宅には自分の自転車で行くのも解禁。パジャマや歯ブラシ、翌日の着替えにおやつまで、さっさと自分でパッキングして出かけていく。友達と連日行き来する春休みを大満喫している様子がもう、母には眩しくてしかたがない。お泊まり翌朝は、朝6時から庭で木登りする体力、母さんついていけないよ~。
桃を見ていてずっと憧れだったトビウオクラブも、お下がりのウェットスーツも嬉しくて、まだ春休みなのに「ウチもやる!」と前のめり。これまた、水着にタオル、濡れものを入れるビニールに、シャワー用の100円玉まで、言われなくてもさっさと自分で荷造りする。今日も昨日も小学生の後ろにちゃっかり乗せてもらい、六人乗りカヌーデビュー。そうかと思えば幼稚園に里心もあり、二週間ぶりに遊びに行ったら基地での団子作りに没頭。(これは桃も。笑)
何にでも全力投球できるいい性格、小学校生活がはじまっても変わらないといいなー。
そして、末っ子の玄はといえば。一年間お世話になった保育園の進級が、なんとわかっている様子!はじめてかぶるようになる揃いの帽子が嬉しくて、かぶった頭を指差しては「えんの(玄の)。」と皆に見せて歩く。「しぇんしぇい(先生)」が大好きで、お姉さんたちの春休み中「今日は保育園いく?みんなと家にいる?」と聞くと拳をあげて「こー!(行こー)」。「そっか、行きたいか。じゃ、保育園行こっか」と言うと「やったー!しぇんしぇい!」。今日からの新クラス、ちゅうりっぷ組にも意気揚々と入り、母に元気にハイタッチでまったく躊躇せずのバイバイ。ありがたいことです。
周りのお友達に来ているような、電車や働く車ブームはまだそんなに燃え上がっていないようだけど、動くの大好き、イタズラ大好き。お姉さんたちと庭にいても少しすると必ず響く声。
「ママー。玄がバケツの水かぶってびしょ濡れになったー」
「ママー。玄も、どうしても木に登りたいって怒って泣いてるー」
「ママー。玄がコンポストのところ掘り返して生ゴミくさいー」
「ママー。玄がスケボーに乗って、転んだー」
私も、三人目にしてかなり深く「子どもはほっとく間に育つ」を認識しているので、大怪我しない範囲で好きにさせようと、愛ある放任を貫いている。男の子のやってることなんて、近くでずっと見てたら間違いなく「あぶないっ」「それはダメ」と、何かに取り組む先から取り上げてばかりになっちゃう。だから、遠くから見てるだけで済む環境って大事だなと思うと、森や畑や海が、実は家の中や人工的な公園よりずーっと、子どもフレンドリーな作りであることに気づく。
でこぼこな場所ではすぐ転ぶし、小さな怪我もしやすいし、泥んこにも砂まみれにもなるけど、子どもが子どもでいられる。ダメって言わなくていい環境は、子どもばかりか、実は大人にも優しい。土と海に育てられているなあ、うちの子どもたちも、私も。
最近は、日々の記録がInstagramで事足りちゃって、日記やアルバム作りが滞る... 今がいちばん眩しいときなのに。
今日、子どもたちとカヌーで沖に出て、「こんぶの森だー!」なんて、キラキラの春の海をのぞいて改めて思いました。やっぱり、ちゃんとアルバム作ろう。笑