これは、私としては、ものすごく大事な投稿です。
久しぶりに、暑苦しいくらいに想いを書き連ねました。読んでいただけたら嬉しいです。
一般社団法人「そっか」、はじめます!!
世の中、「意味のあること」が多すぎます。
サーフィンのために波がいい土地に暮らしたいとか、世界一周してみたいとか、若い人たちが楽しくロマンを語れば「そんなことして意味あるの?」と返す大人がいます。
素晴らしい先生に教えてもらう素晴らしいワークショップに次々に参加し、自分で自分の時間のつかいかたを考える余地もないほどに習いごと地獄に陥っている子どもがいます。
今の時代を生きる大人で思いつける程度の「意味があること」しかさせてもらえなかったら、未来を担う若い人や子どもたちは、それはそれは窮屈だろうと思います。
幼いライト兄弟が飛行機の試作に失敗を重ねていたとき、
若きゴッホが理解されにくい絵を描き続けていたとき、
ファーブルが虫に夢中で道ばたから離れることができなかったとき、
シェイクスピアが学校の授業そっちのけでお話を書いていたとき、
周りの大人はやっぱり言っていたかもしれません。
「そんなことして意味あるの?」って。
一方、「意味はないけど、楽しい!」を夢中になって重ねる中にこそ人の発見や成長がある、と応援した大人もいたかもしれません。彼らの「楽しい!」が「意味があるもの」として成熟したのは、そんな心あるサポートあってこそ、、、だったかも、しれません。
「意味があること」のまねごとで階段を一歩一歩のぼる予定調和の世界だけでは、人生がもったいない。知らなかった世界で五感と身体をフルに使って、魂が震えるワクワクを重ねながら進む中に、喜びがあります。それをみんなで分かち合うところに、幸せがあります。生きるっていうのは、そういうことじゃないかと思うんです。
でも人は、そういう基本的なことを、すぐに忘れてしまう生き物のようです。
どういうときに、忘れちゃうのかな。
考えて考えて考えた末の、私なりの結論は、
暮らしを足下の自然から切り離し、
自分たちで衣食住を作ることをやめ、
面倒なことはお金に頼ってアウトソースすることができる、
そんな便利な社会システムが「意味があること」信仰を少しずつ厚みのあるものにしてきたのではないか、
ということでした。
だったら。
足下の自然を舞台に、子どもも大人もみんな楽しんでみたらどうだろう。
できるところから、自分たちで衣食住をつくる知恵を取り戻せないかな。
お金で解決する前に、「あるものでやってみる」を楽しんじゃおう。
そして、
(大自然の中でのアウトドア体験を、都市生活の癒しとしてイベント的に取り入れるのもいいけれど)、
足下の小さな自然を「日常的に」楽しむ機会をどんどん作っちゃおう。
と、思うようになりました。
放課後は、みんなで海に遊びに行こうよ。
この町の川の水源がどこにあるのか、探検、探検。
学校の空きスペースは、畑にしちゃえばいいんじゃない?
帰り道に歩く道ばたにも、食べられる野草がこんなにたくさん!
そんな「意味はないけど、楽しい!」を、足下の自然を舞台に、もっともっと町のみんなで重ねていったとき、これからの町の風景がどんな風に変わっていくか、見てみたくなりました。
以下、そんな想いをぎゅっと代弁した、「そっか」共同代表の Satoru Yahata の言葉を掲載します。
*
20年間、古代の舟と変わらぬ人力を動力としたカヤックを手足に、自然を学び、世界のさまざまな地域を訪れてきました。現代から石器時代のような暮らしを見聞して思うのは、人が「幸せだ、豊かだ」と感じるのは「楽しい共有の場と時間」を持つときだということです。そこには、ずっと昔から大切にしてきた足下の自然との共存、「分かち合い」を基盤とした暮らしがありました。
足下の自然から暮らしが切り離され、人間本来の分かち合いの場だった「地域」が弱くなっている都市生活。町の将来を「消費」と「個」の強さに依存するのではなく、暮らしの中に「共有の機会」をつくることで、利便性と引き換えに失いかけたものを、楽しみながら揺り戻すことができないかと考えています。
足下の「食べる」「集う」「遊ぶ」をもう一度根付かせ、楽しく向き合っていくために、一般社団法人「そっか」をはじめます。
皆様ぜひ、この活動にご参加ください。
一般社団法人「そっか」共同代表 八幡暁
うんうん。
とはいえ、衣食住を自分の手に取り戻すって、都市では結構ハードル高いです。だから、みんなで集まる場を作りたい。
ひとりじゃできないけど、
みんなでDIYして、循環する庭をつくってみるのは楽しい。
ひとりじゃやらないけど、
みんなで集まって、昔あった井戸を掘って復活させたら、災害時にも生きる。
ひとりじゃ面倒だけど、
みんなで集まって、お醤油や味噌を仕込むのが季節の風物詩になったら嬉しい。
「そっか!そうすればよかったんだ」
「そっか!自分でやればできるのか」
足下(音読みすると「そっか」、笑)の自然を楽しみながら「見たい町の変化に、自分自身がなる」ということを、自分ひとりでじゃなく、みんなでやりたい。「私の子ども」とだけじゃなく、「私たちの子どもたち」という発想で、みんなで子どもの遊ぶ環境をつくりたい。
もともと自然遊びが大好きでそれを貫いてきた八幡暁、永井巧、内野加奈子と私の4人で、町中の(ゆくゆくは世界中の!)すべての子どもと大人に招待状を出すようなつもりで、一般社団法人「そっか」の活動をはじめました。
・・・というわけで。
その最初の企画として来週から、「逗子・森里川海まつり」を実施します!
「原っぱ大学」や「ごかんのもり」、パーマカルチャー母ちゃん、黒門かるちゃークラブ、渚小屋など、逗子の森里川海を遊ぶのが大好きな仲間たちに協力してもらい、この町の自然を遊び尽くすイベントが盛りだくさんな1週間。
難しいことは置いといて、まずは「意味はないけど、楽しーっ!!」に参加しにきてください。そして、楽しかったら次回はぜひ、町の「そっか!」を一緒に企画する側にまわってください。
フライヤーは、来週から町中の掲示板に、少しずつみんなで掲載します。
各イベントの詳細説明は、明日以降順次、一般社団法人 「そっか」の facebookページにてお知らせします。イベントのご予約も、お手伝いのお申し出も、この投稿や「そっか」ページへの「いいね」も「シェア」も、すべて大歓迎です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!