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Report Session of Edible Schoolyard Academy 2016 at Aiwa Elementary School was well accepted by more than 50 people. I had my first experience being a kitchen teacher which was an amazing experience… ;-)

エディブル・スクールヤード・ジャパンによる、Edible Schoolyard Academy報告会@多摩市立愛和小学校、無事に終了しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

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私たちから米国のESYアカデミーの報告をしたあとに、日本の公立学校である愛和小学校で2年間行って来たエディブル活動について、先生や保護者から報告していただけた。それが、今回本当に、本当に素晴らしかったと感じました。


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どうしても「海外の事例は素晴らしいけれど、で、日本は?」という気持ちになるところで、すでにここではじまっている先輩事例を聞くことができて、「食べるを真ん中にした命の教育は、やろと思えばどこでもできる。自分も、できるところからはじめよう!」という空気感がじわーっと広がった気がして、帰り道にワクワクが止まりませんでした。

以下、参加できなかった方のために、ほんの少しだけ報告を。


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「ESYのここがスゴい」は数あれど、私個人的にいちばん心に響いていたのが、ガーデンとキッチンで子どもと向き合う先生たちの哲学が、「教えない」であることでした。

ガーデンのヘッドティーチャーのジェフは、そのことについて聞くと、こんな風に話してくれました。

「先生がこちら側にいて正解を知っていて、それをあちら側に座っている生徒に伝える、そんな旧来型の勉強が自分の役に立たないことを、子どもはもうみんな知ってるよ。僕らはそれを卒業したんだ。
いかに、教える立場ではなく、一緒に動き、一緒に考え、一緒に発見する存在であることができるか。授業の中にどれだけ、子ども自身が選択し、判断する機会を用意することができるか。それが自分たちの勝負なんだ」


す、素敵すぎる・・・♡!そのとおりだと思います。

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すごいのは、ジェフだけがそう、というのではなくて、ESYの先生たちがみんな、子ども自身が体験的に学びを得るファシリテーションのプロフェッショナルであったこと。新しく入ってくる先生もファシリテート上手な教育者として育つように、哲学と実践の伝達が徹底的に体系化されていて、かつ、マニュアル化されているというわけではないという先進性。もう、うなるほかありませんでした。


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私個人的には今回、初めて、そんなアカデミーで学んだことをふまえてキッチン授業を行うことができたのが大収穫!1年間ESYにボランティアで関わっていた `Eri Suzuki ちゃんにアドバイスをたくさんもらいながら、たった20分という限られた枠の中で、参加者の皆さんに「きゅうりの浅漬け」を作っていただきました。

(海外で学んだことを海外流まんまにしかできないのでは芸がないから、と、浅漬けにするか塩にぎりにするかで悩みに悩んだ末、旬をとりました♩)


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なるべく「教えない」こと、効率よく作業が進むような場と流れのデザインを考えること、そして、情報として「へえ〜!」な要素を含めるのも忘れないことを意識しながら、4つのテーブルで浅漬けを作ってもらいました。その結果は・・・。

味もかたちも盛りつけもみんなそれぞれ。その多様性が楽しくて、たった20分の授業でも「教えない」効果を実感!これ、本当にすごいわー!!


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敬愛するキッチンティーチャーのエスターに教わった「野菜の声を聞き、匂いをかぎ、食感を楽しみ、深く味わう。食材にそれだけ時間をかけて関わることができたら、もうあなたと食の新しい関係がはじまっているのよ」を思い出し、今回は「いただきまーす!」をしたら、30秒間のサイレントミールを行うことにしました。

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愛和小学校の平家キュウリ



食べはじめ、ほんの30秒間だけでも完全に黙って、しっかりと「味わう」ことをすると、普段感じきれないもの、見えないものが見えてきます。これも、素敵な時間だった。たかが浅漬け、されど浅漬けなんです。

「こんなに深くきゅうりを味わったのは、初めてだった」
「日本の授業ならきっと “5mm幅にきゅうりを切る” などの細かい指示があり、みんな同じものができあがって、評価の基準は 上手か下手か ということになる。でも、”好きな大きさに切る” とレシピにあるから、それぞれの切り方で浅漬けをつくった。舌の上で、いろんなきゅうりの多様性が楽しかった」
「指示されすぎないことで、自ら周りを観察して、コミュニケーションをとりあいながら協力をすることの楽しさといったら!」
「はじまり・なか・おわり、のストーリーが最高。流れのなかで、自ら学んでいる実感があります」


などなどなど、いただいた感想、どれも新鮮で、嬉しかったです。



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私自身のファシリテート自体は、正直、自己採点70点くらい。まだまだ改善の余地アリだったのだけど、ああ。それでもこの感じ。「教える」ことが染み付いていた私にとって、「教えない」場作りは本当に新鮮で、確実にクセになる予感。今度は子どもたちとやりたい!!

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さて、今回一緒にアカデミーに参加した同志の Masaki Hayakawaくんは、ガーデン授業を担当。こちらもやはり、なるべく「教えず」して菜園を体感してもらうための授業で、「カード・ハイク」を行いました。菜園内に10枚の「畑を知るためのなぞなぞ」や「へえ〜」な情報をカードで配置し、きゅうりのツルを観察して、その機能と構造を意識したり、コンポストの意味を知ったり。

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これは実際に、現地の中学1年生が初めてガーデン授業を受けるときに行う内容です。ともすれば、「ガーデンではあれをしてはいけません」「こんな風に振る舞いましょう」と先生がルールを押し付けてからのスタートになりがちだけれど、そうではなく、子ども自身がガーデンを探検しながら自分なりの菜園感を見いだしていく手法が本当に素敵です。


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・・・ああ、書ききれない。

他にもたーくさん、ここには書ききれないさまざまな出会いと奇跡のはじまりがありました。運営やスピーカーの私たちにいたらなかったところは多々あれど、短い時間の中になんとか皆の思いをぎゅっと込めることはでき、それを参加者の皆さんにしっかりと受け取ってもらった実感もある、本当にいい場でした。


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ここから確実に、いいものが広がっていく実感。それは何にも代え難い幸せです。

関わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました!


呼んでいただけたら駆けつけますので、#ESYaademy 報告会、皆さんの学校でもぜひ♡!(ベイエリアでのエディブルムーブメントを撮った映画 ”Edible City” 自主上映会とのセットもオススメです!)