My dear friend Emiko Ichinose, who did a wonderful interpreting job mainly at the indigenous people's gatherings at Terra Madre 2016, shared their wisdom. Please take a look at the movie of Indigenous Terra Madre 2015 - yes, the wisdom is all there. Let's learn more and put them into practice. Wish I can join them sometime in the near future. 

 

テッラマードレでは、元同僚で友人の恵美と毎晩のように飲み語り、その日一日、お互いが見聞きしたことを共有するのが楽しくて仕方がありませんでした。見るもの聞くもの食べるもの出会う人が多すぎて、すべてを網羅するのは絶対に無理だった会場で、「Diversity is beautiful / 多様な世界は美しい」と、お腹の底から共有できている元同僚から聞き知る情報は、まるで自分が2人いて会場を散策できていたような気持ちにさえなりました。(ありがとう恵美!)

 

今回彼女はIndigenous Terra Madre、通称「先住民ブース」に張り付きで通訳をしていました。世界中の先住民が集まり、どのようにネットワークして、どうやって外の人々とその知恵を共有していくのかというのを模索する場から、日々、恵美が切り取ってくる報告。ものすごく刺激的でした。

 

なかでも印象的だったのは、

 

「生物多様性が失われる危機を辛うじて守ってきたのが世界の先住民族。いま、世界の80%の多様な生物は、(全世界の人々が住む全面積のうち)先住民たちが生活圏としている20%に存在する」

 

という話。

 

伝統的な暮らしを営む人の文化と生活圏を守っていくことが、そのままこの地球の生物多様性の保護にもつながるというのは、もはやロマンチシズムではなくて、事実なのですね。

 

それと、先住民同士の間で、

 

「すべての人は、どこかの土地とつながっていた先住民。植民と開発を進めた人々も、元をたどれば先住民。先住民と外の人の間に壁を作らず、なるべく他との理解と協力を促して運動を広げましょう」

 

「企業はこれから先住民がもっている英知で富を得ようとするはず。今までも多国籍企業はそのようにして富を得てきた。彼らがこの英知を独占する前に、コモンズとして世界の人々と共有するのがいいのではないか」

 

「これから必ず、種をめぐって戦争がはじまろうとする。それだけは決して、許してはならない」

 

と語られたという話。

 

 

今年の様子を紹介する写真があまりないので、去年開催された先住民テッラマードレの映像、共有します。

 

https://www.youtube.com/watch?v=mjnp2NGpPmc

 

(インド北東の小さな州、メガラヤの首都シロンで開催されたそう。このあたりの先住民の村では、70%の食べ物を森から採集しているそう。訪れてみたいなー!)

 

この映像の中で、インドからの参加者が語った言葉が印象的でした。

 

 

時はきた
古代からの知恵をメインストリームに出していこう
観賞用のエキゾティシズムや神話としてではなくて
この知恵を皆で実践していこう

 

お金はかからない
私たちの皆の目の前に提供されているこの知恵と生きかたを
もうほんの少しだけ深く研究して
みんなで「さあやろう」と決めるだけ

 

 

さあやろう、と決めるだけ。

 

もちろん、暮らしのすべてを彼らと同じようには、私にはできない。でも、ほんの少しずつでも、自分の衣食住を、身の周りにあるつながりから手作りすることを取り戻しはじめることができたら。そのための知恵を、土地とつながって生きる人たちから学び直すことができたら、と思って、いまの活動をしている。

 

「昔に戻る=貧しく苦しい」という話じゃない。
「懐かしい未来を生きる=豊かで幸せ」という話。