これです。
ニュースを知ったのは今ですが、3/11付け文書で、「日本気象学会からのお知らせ」としてサイトに掲載されたのは3/21のようです。・・・何故10日間の差があるのか不明です。たぶん、連絡の取れる会員には3/11中に個別連絡したということではないでしょうか?

引用します。

--引用開始--
2011年3月18日

日本気象学会会員各位
日本気象学会理事長
新野 宏

(ブログ管理者による中略、被災者へのお見舞いの言葉など)
 一方、この地震に伴い福島第一原子力発電所の事故が発生し、放射性物質の拡散が懸念されています。大気拡散は、気象学・大気科学の1つの重要な研究課題であり、当学会にもこの課題に関する業務や研究をされている会員が多数所属されています。しかしながら、放射性物質の拡散は、防災対策と密接に関わる問題であり、適切な気象観測・予測データの使用はもとより、放射性物質特有の複雑な物理・化学過程、とりわけ拡散源の正確な情報を考慮しなければ信頼できる予測は容易ではありません。今回の未曾有の原子力災害に関しては、政府の災害対策本部の指揮・命令のもと、国を挙げてその対策に当たっているところであり、当学会の気象学・大気科学の関係者が不確実性を伴う情報を提供、あるいは不用意に一般に伝わりかねない手段で交換することは、徒に国の防災対策に関する情報等を混乱させることになりかねません。放射線の影響予測については、国の原子力防災対策の中で、文部科学省等が信頼できる予測システムを整備しており、その予測に基づいて適切な防災情報が提供されることになっています。防災対策の基本は、信頼できる単一の情報を提供し、その情報に基づいて行動することです。会員の皆様はこの点を念頭において適切に対応されるようにお願いしたいと思います。
--引用終了--

よくわからないのですが、「文部科学省等が信頼できる予測システムを整備しており」というのは、例の全然スピーディじゃなくて、海外の諸飛散予測サイトに遅れをとって全く注目されなかった(と僕は思っているんだけどそうでもない?)SPEEDIでしょうか?
「防災対策の基本は、信頼できる単一の情報を提供し、その情報に基づいて行動することです。」とありますから、簡単に言うと「SPEEDIがやるからお前ら余計なことするなよ? 予算減らすぞ?」ということでしょうか。
ちなみに、SPEEDIの説明によると

万一、原子力発電所などで事故が発生した場合、収集したデータおよび通報された放出源情報を基に、風速場、放射性物質の大気中濃度および被ばく線量などの予測計算を行います。これらの結果は、ネットワークを介して文部科学省、経済産業省、原子力安全委員会、関係道府県およびオフサイトセンターに迅速に提供され、防災対策を講じるための重要な情報として活用されます。

だそうです。

情報の送付先に注目です。

とりあえず「国民には事実を直接知らせるな」という思想らしいのは分かりました。
実際「スピーディ」じゃなかったですしね。

更に言うと(「オフサイトセンター」がどこなのかまで調べていませんが)首相官邸は入っていないのですね。
「関係道府県」というのも、首長に連絡が行くわけではなく、お役所の防災係とか気象係とか、その辺に行きそうです。(推測)


ごめんなさい、色々邪推するつもりでしたが、建設的でないので、ここまで。