以下、mixiに自分で書いた日記より転載。
リンク形式がAmebloと違うので手を入れたほか、若干加筆修正。

東電の賠償、電気料値上げで…政府・民主容認へ編集する友人の友人まで公開
2011年05月05日00:53

■東電の賠償、電気料値上げで…政府・民主容認へ
(読売新聞 - 05月04日 03:02)

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1590766&media_id=20


どうしたものか。

簡単に言うと、「電気料金の値上げを容認する新たな仕組みを設ける」より先に「賠償金を支払う枠組みは、東電のリストラと毎年の利益から捻出するのが原則だが、それだけでは資金が足りない」事を証明する枠組みを作ってください。

って感じ?


この議員のブログは説得力があると思ったが、どうか。

東電で倒閣

救済されるべきは東電ではない

若干補足を入れると、

「送電と発電の分離に至らないような枠組みは、国民が許してはいけない」
→電力会社の独占状態は、送電網を抑えていることに起因する。
 送電を例えば国有化(して有効に管理)すれば、発電の自由競争が行われるようになり、リスクが高い原発は自然に消滅する方向に進むと考えられる。
 孫正義さんが言っていた「昨年、合衆国では原発と太陽光のコストがクロッシングし、太陽光が下回った」という話は、僕は「コスト」ではなく「投資リスク」の話と聞いている。原発はリスクが大きいので、投資に見合わなくなってきているということで、今回の事故はまさしくそれを「実例として示す」ことが大事なのだと思う。

「東電が利益から払い戻すというのもおかしい。電力は、総括原価方式で、必ず利益が出るようになっている。」
→総括原価法式とは、僕の理解では、東電が絶対儲かるようにできている仕組み。
 利益額=電気料金の総額を決める際、その算定根拠が東電が使ったコストに求められる方式。
 言い方をかえると東電は「無駄なものを作れば作るほど儲かる」ように出来ている。たぶん、お役所が監督してるからそれで大丈夫、みたいな理屈なのだと思うが、全然大丈夫じゃないのは今回のニュースで明らか。
 これももちろん独占企業を存続させるデメリットであり、原発関係者にはメリットである。
 ちなみに最も「無駄」なのは、おそらく原子力関連設備だ。
 今回の事件がなくても、エネルギー白書等に載っている「原発が一番単価が安い」というのは数十年前のある一瞬を切り取ったデータであり、現状にそぐわないことが明確なデータとして示されている。出処は電力会社なのである。

これは孫さんの会見USTREMを見てもらうのが良いのだけど、長いです。
面白いですが。

自由報道協会主催のUST録画。マスコミは流さないだろうもの

正義と正面突破を語る孫正義氏の言葉には胸を打たれた。

「ステークホールダー」とは経営に対して意見を言える立場の人達のこと。
株主、と言い換えて良いのかな。
株主はその会社の経営に対して適切な方針で行われるようにする権利を持っており、当然原発事件が発生したとき、それをリスクとして取っていないならば、大損「しなければならない」。
東京電力に融資している金融機関も同様だ。
「東電は貸しても大丈夫」という判断が甘かったのだから、債権がカットされて丸損になっても文句は言えない。相手が私企業の融資、経済活動なのだから、東電を融資先に選定したという失敗は、自分で贖うしか無い。

「再処理を前提とした2兆4000億円の電力会社の積立金(もとは電力料金だ!)には全く手をつけないというのも恣意的」
よくわかっていません、ごめんなさい。
おそらく、事故関連の積立金の他に、再処理工場、あるいは再処理システムを整備するための積立金があるのでしょう。
これらは原発が止まれば、というか、危険な再処理をおこなわなければ不要のお金になるものと思います。


さらに武田邦彦(中部大学)のブログより。

東電に電話してください。ご遠慮は要りません.

「東電の役員は今年も一人2000万円の年俸をもらうと言うことです。」

「役員だけではありません。部長クラス以上は裕福な生活をしていて、20%カットに止まっています。」



最後に。

日本の電気料金は、値上げするまでもなく、すでに高かった、昔から。

資源エネルギー庁が出している資料なので、ちょっとうさん臭いが、一応掲載。

電力自由化の効果:電気料金の国際比較

※日本の製造業が力を失ったのは、高い電気を使わされ続けてきたから、といっている人もいる。



おそらく、地元議員に意見を言うのが有効・・・なのかな?

とりあえず首相官邸には意見送っておいた。