(注意:ネタバレありです)


こんばんは、鈴木亮平です。


『天皇の料理番』今夜も観ていただいて、本当にありがとうございました。


いかがでしたでしょうか。


この半年間、秋山周太郎という人間に寄り添えて、僕は本当に幸せ者でした。


夢を追うこと、託すこと。
人を愛すこと、愛されること。
生を燃やし、一生を全うすること。
人の生き方について、深く深く考えるきっかけになりました。


これほど重みのあるセリフが、僕に言えるんだろうかと不安にもなりました。同時に、不安になるほどのセリフと出会えるなんて、なんて幸運なのだろうと思いました。


「その金は 俺の生々しい欲望だ
   辛うじてまだ 生きてゐるその証だ
   篤蔵 パリへ行け
   俺の命を抱いて 飛んでくれ 」


宝物のような、忘れられないセリフの数々をプレゼントしてくださった脚本の森下佳子さん、本当に、本当にありがとうございました。


そして、現場を無言の努力とリーダーシップで引っ張っていってくれた健。


篤蔵の料理している姿を一度も見たことのなかった兄やんは、放送で健の包丁さばきを見るたび、いつも感動しています。その裏に、どれほどの努力、どれだけの一人きりで重ねた時間があったことか。


僕にこの役を与えてくださり、天皇の料理番の世界、周太郎という人物像を産み出してくださった石丸プロデューサー


粘り強く演出してくださった平川監督


病気の進行を繊細に表現してくれたメイク部のお二人


周太郎の心情までも光で表現してくださった照明さん、等々…


関わった全ての方に感謝したい気持ちでいっぱいです。


そして最後に、「天皇の料理番」を毎週楽しみに観て下さり、応援してくださった皆さんに、一番の感謝を伝えたいです。


体のことで心配をかけてしまったこともあったかもしれません。でも、「夢」と「命」というテーマを正面から描く以上、どうしても中途半端にはやりたくありませんでした。


技術は追いつかないこともあるけれど、真心だけは自分の持てる最高のものをつぎ込んだつもりです。


あらためて、本当にありがとうございました!


日曜劇場『天皇の料理番』


放送はまだまだ続きます。僕もこれからの展開がますます楽しみです。


どうか、弟のこれからを、変わらず見守ってやっていただければ嬉しいです。


2015年6月21日

秋山周太郎・鈴木亮平