『西郷どん』第16話、観ていただいてありがとうございました。


いかがでしたでしょうか?


安政の大獄が始まりました。
本当の幕末の始まりです。


吉之助の人生にも暗い影が忍びより、辛い展開が続いていますね。


ということで、ここで月照様との明るい写真を一つ。


こんな底抜けに明るい二人、ドラマの中でも見られたら良いですね!


菊之助さん、ありがとうございます。あ、そういえば現場で「きくのすけさーん」と呼ばれると「きちのすけさーん」と聞こえて僕が「はーい」と返事するということが何度かありました。ええ、まさにこぼれ話。


いやぁー、しかし本当にね。ドラマが始まる前にもお知らせしました通り、西郷さんの人生の前半は失敗ばかりなんですよ。


何も成し遂げられないまま、悲劇が続くんです。


なぜこんなに失敗ばかりだった人が、明治維新という改革の中心となり、頼られる大人物となっていったのか。


それこそまさに、苦労が多い人生を歩んだからに他ならないのかもしれません。


「幾たびか辛酸をへて志はじめて固し」


僕が好きな西郷さんの言葉です。



ところで、


皆さん気付きましたでしょうか?


殿の幻影と対面したシーンで殿はマントを着ていましたが、実はあれは子供の吉之助が初めて殿に会った時に着ていた「天狗」の上着なのです。


死へと誘われていく中で、吉之助の心が生み出した幻想の殿は、あのお姿でした。


僕も森の中でのあの時間は、どこかあの頃の小吉に戻っていたような気がします。


それから撮影こぼれ話としましては…


殿の死を聞いた吉之助が雨の中崩れ落ちるシーンがありましたが、実はあの撮影では膝をついて台本上のお芝居が終わってからも5分以上カメラが回り続けました。


僕の生々しい感情を引き出すためにそこまでやってくれるのが西郷どんチームなのです。


つまりなかなかSっ気のある現場でもあります。最後の方、雨で地面がプールみたいになってましたからね(笑)


さて、


亡き殿の声を聞き、「生きていく」と決めた吉之助。


来週の第17回は『西郷入水』。


「人間は確信を持って生きているわけじゃなく、迷い、惑い、苦しむ。それが人の心を動かす」


ある方が言ってくれた言葉です。


来週も、是非観てくださいね。


ほな。