今日は雨。


お買い物に行こうと思っていたけど、

お家の中で過ごそう。




ノートを開く。


紅茶を淹れて、

久しぶりにキャンドルもつけた。




このキャンドルは

パチパチ焚き火の音がしてとても癒されるの。


私はすっかり、

キャンドルを灯すことすら忘れていた。




目の前にあるものが何にも見えなくなっていた。


何にも感じられなくなっていた。




いろいろ振り返ってみると、

どうしてあんなに自分を無視できたのだろうと思う。






今日が雨でよかった。


雨音と優しい曇り空は

心を静かに落ち着けてくれる。


静かに、ゆっくり、自分と二人きりになれる。







子宮推命で私は癸(みずのと)、雨の人だ。



雨は水で、地上に降り注げば様々なものに形を変えていく。


川になり、海になり、

植物や野菜の一部にもなり、

生き物たちの体内にも流れ込む。


温度によって、液体から固体にもなる。

熱くも、冷たくもなる。




癸の人は、周りに合わせて自身を変化させることをいとわない。


どんな風にもしなやかに変化できる順応性を持っている。




でも、それは「自分」という基準をしっかり持った上で、能動的にしていくことだ。


軸のないままに翻弄されてしまうと、

優しかったはずの雨は

ジメジメした憂鬱な雨になっていく。





私は自分を見失っていた。




こんなにも自分を置き去りにしてしまって、初めてそのことに気付く。






静かな時間の中で、目の前の世界を見てみる。





大好きな読書も、最近そういえばしていなかった。


本を読めないくらい、外側のことで頭がいっぱいになっていた。



いつもいつも、不安なことばかり考えていた。





絵本だって開いていない。


じっくり、ゆっくり、

1ページずつ絵を見ながら、

文章を声に出して読みながら、

絵本の世界に入っていくことが、私はとても好きだったのに。






部屋の一角に作った物語のイメージボードも、しばらくそのままだ。


あんなにキラキラした気持ちで見ていたこの場所が、いつの間にか部屋のただの背景になっていた。





私のきらめきは

全部ここにあったでしょう?


自分の半径1メートルほどの世界に、

ずっとずっとあったでしょう?



何を見てたの?

何を掴もうとしてたの?




欲しい未来はもう全部、

目の前にやってきてるんだよ。






自分を偽らないと手に入らないものなんて

本当に必要なものではなかった。


そんなこと、

何度だって繰り返してきたはずなのに。




愚かな私はまた間違える。


また、外側のきらめきに惑わされる。






ごめんね。


私のこと、置いて行ってごめん。


たくさん無視してごめん。


どこか遠くばかり見てて、ごめん。


私のこと、ちゃんと守れなくて苦しい思いさせてごめん。


本当に本当にごめんね。





もう絶対に置いていかないから。


私は私を守るから。



ちゃんと今にいて、

今を感じて、

目の前のことをして、


私は私としっかり手を繋いで歩いて行くね。