嵐の後の静けさと、爽やかな秋空の下で | 『スイング・ジャズ・クルーズ in 神戸』実行委員のブログ

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こんにちは


神戸の街は爽やかな秋晴れです実行委員長のきょんこと井上です。





すでにご存知のことかとは思いますが、
今年度9月30日に行うはずだった
Swing Jazz Cruise in KOBEは台風17号による影響を考慮し
安全第一ということでイベント開催全面中止という形をとらせていただきました。


29日の時点では、
「いかなる警報が出ても雨天スケジュールで開催」と
一度決めてそのつもりで連絡したにも関わらず
当日になって「全面中止」という異なる判断をとることとなりました。



これに伴いまして、
大変多くの方々に迷惑をおかけしてしまったこと
再度実行委員を代表してお詫び申し上げます。












今回、中止という判断をくだすにあたり
本当に悩みました。

私たちが今まで1年間かけて準備をしてきたから、
というのももちろんありますが


このイベントのために
沢山の方が関わってくださっていて
楽しみにしてきてくださっていたということを思うと

「中止」にしてしまうことで
それを全部無しにしてしまうのではないかと思いました。







29日は前夜祭を雨の中実施したのですが
悪天候にも関わらず、
本当に多くのお客様が来てくださったり
出演者の方々が素晴らしいジャズの演奏をしてくださいました。


「毎年楽しみにしてるイベントだから」
「ずっと今年のSJC楽しみにしてたから」
そうやって声をかけてくださった方もいました。




そうした状況の中で、
どんなに明日雨だとしてもこんなに沢山の方が楽しみにしてくれてるのだから
無理をしてでも開催しなくては・・・と思ったのです。









それでも、当日の朝
もしも万が一のことが起きた場合のことを考え
少しでも危険なことが起こる可能性があるのなら
中止にした方がいいという結論に至りました。










正直なことをいうと、
私自身29日の夜に「雨天スケジュールで決行」と言ったものの
その日はなかなか眠ることができませんでした。

何かが起きてしまったらどうしよう
もしも命に関わることが起きたらどうしたらいいのだろう


そう考えると、怖くて怖くて怖くて怖くて
だけど一度決定したことを覆すことのことの大きさを考えても
やっぱり「中止」と言い出すこともできませんでした。











そうして朝を迎え、
どこか不安な顔をした委員を前にした時も
自分だけは覚悟を決めなきゃと思いましたが
どうしても心を決めきれずにいました。






そんなとき、
これまでずっと一緒に寄り添って頑張ってきてくれた
副実行委員長が「やっぱり考え直そう」と言ってくれました。





そして急遽現役委員全員で集まって
会議をすることになりました。


最後は私一人の判断ではなく、
全員で多数決をとってイベントの開催全面中止を決めました。




正直私はそのとき「あー、やっぱ駄目か」と悔しかったのではなく
心の底から安心したのです。

本当はどこかで誰かに止めてほしかったのかもしれません。





そこからは委員が各自関係者の方々に一斉に連絡をし始めました。
誰一人として自暴自棄になることなく、
次から次へと自分のしなくてはいけないことを
確実にこなしていく委員のメンバーを見て

私はなんて恵まれているのだろう、とふと感じました。



本来なら多数決の形ではなく、
私がきっぱりと「中止します」と言えていたらよかったのかもしれません。

いざという時に大きな決断を一人で出来ないような委員長で
とにかく申し訳ないという気持ちでいっぱいでしたが、
それでもこうして目の前で動いている委員メンバーがとにかく誇りでした。


















結局のところ、9月30日の神戸は
街を歩いていても身の危険を感じるほどの悪天候で
「もしこの中で強行開催していたら・・・」と思うと
とにかく恐ろしくて仕方がありません。


ですから
イベントを中止したことは正解だったと思います。






しかし、中止が決定した後に
TwitterやFacebookを覗いただけでも
沢山の方が「残念だった!」「出たかった!」と
言ってくれているのを見ました。


我々が企画してずっと準備してきた
このSwing Jazz Cruise in KOBEというイベントに
こんなにも多くの方々が期待してくれていたことを知り、
嬉しくなったのと同時に


自分たちがしようとしていたことが
いかに大きな影響力を持っていて
どれだけの人たちを巻き込もうとしていたことなのかという事実にも改めて気づかされました。














今回は残念ながら9月30日にイベントを実施することが出来ませんでしたが、
それでも私たちスイングジャズクルーズ実行委員会は何もしてこなかったわけじゃないし
一年間の活動は決して無駄ではなかったと思うのです。




今年度は活動方針を
「一年を通じて神戸の街をジャズで盛り上げ続ける団体になろう」と
言って神戸を中心に各所でJAZZFULという名のジャズライブを企画してきました。

それに、あちこちでの依頼演奏に呼んでいただけたり
富士通テンさんに協力していただいて、神戸の街とジャズ観光マップを作ったりもしました。




だから、
やっぱり何もなかったことにはならないと思うのです。







2008年の立ち上がり当初から
「10年間続くイベントにしよう」ということを
一つの目標にしてきた我々は今回のこの「中止」という決断も
一つの結果として捉え、来年以降へ繋げていくつもりです。



むしろ来年は例年の倍以上の想いをありったけ込めて
Swing Jazz Cruise in KOBE2013行います。


ですからどうか皆様
我々のスイングジャズクルーズ実行委員会の活動を
今後もどうか応援よろしくお願いいたします。












長くなってしまったので最後になりますが、

ここまで応援てくださった関係者の方々
ずっと支えてくれたOBの先輩方、

「一緒に楽しいことやろう!」と言いだした私に着いて来てくれた現役メンバー



そしてそして
ずっと寄り添って来てくれた副実行委員長








本当にありがとうございました!








では、このへんで。

















追記


私がこんなところでみすみす終われるわけないでしょう笑
すぐさま神戸とジャズ盛り上げるために次のこと仕掛けますよ

・・・お楽しみに^^