南アフリカ人マイナーリーガーの2018年を振り返る | 欧州野球狂の詩

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 2017年WBC予選では決勝で開催国オーストラリアに敗れたものの、近年急成長を続けている国である南アフリカ共和国。近年はマイナーリーガーもコンスタントに輩出し始め、今季は計7名の選手がMLB傘下で開幕を迎えました。そしてそのうち約半数は、MLBの晴れ舞台まであと少しのところまで歩みを進めているのです。彼らの2018年はどのようなシーズンになったのか?今回は1人ずつ振り返ってみたいと思います。

 

(1)テイラー・スコット(レンジャーズ傘下AAA級ラウンドロック)

 ヨハネスブルグ出身のスコットは、今季はラウンドロックで全試合に帯同。ブルペンの一角として44試合に登板し5勝5敗1セーブ、防御率3.26という及第点の成績をマークした。60回2/3を投げて52奪三振、25四球を記録している。

 

(2)ディラン・アンズワース(エンゼルス傘下AAA級ソルトレイク)

 ダーバン出身の25歳は、昨年オフのエンゼルス加入後シーズンの大半をソルトレイクで過ごした。今季は24試合に登板して6勝4敗、防御率は5.75。103回1/3を投げて73奪三振、合計で29人の打者に被安打と四球で出塁を許している。

 

(3)キーラン・ラブグローブ(インディアンス傘下AAA級コロンバス)

 24歳は今シーズン、合計3階級で投げることとなった。開幕から10試合まではA+級での登板だったが、その後AA級アクロンに昇格。そこで計30試合を任された後、シーズン最終盤に今度はコロンバスに昇格してアウト1つを記録した。通算では41試合で4勝0敗、防御率2.73と7名の中では最も優れた数字。59回1/3を投げて66奪三振というのも見事だ。

 

(4)ヴィンス・ディーゼル(パイレーツ傘下A-級ブリストル)

 ダーバン出身の20歳の若武者は、パイレーツ傘下での3年目のシーズンにおいて19試合、26イニングを投げた。最終成績は4勝2敗、防御率6.23、27四球と25奪三振という数字だ。7月終わりまで防御率は2.00を切っていたが、最後の6イニングで14失点を喫し防御率が一気に跳ね上がってしまった。1年間を投げ切る体力づくりが今後の課題か。

 

(5)ビクター・ンゴエペ(パイレーツ傘下A-級ブリストル)

 ヨハネスブルグ出身で、上述のディーゼルとも同い年のV.ンゴエペは、二塁手や遊撃手として56試合に出場。打率.223、出塁率.299と打力不足を露呈する形となってしまった。10盗塁と9長打を記録したのは好材料だが、54三振を喫した粗い打撃の修正は急務。

 

(6)ギフト・ンゴエペ(ブルージェイズ傘下AAA級バッファロー)

 V.ンゴエペの実兄で、アフリカ大陸初の大リーガーとして歴史を作ったG.ンゴエペだが、8月半ばにブルージェイズを解雇。パイレーツから移籍した今季、一軍では13試合に出場したものの18打数1安打と結果を残せず。バッファローでも48試合に出場し、打率.168、出塁率.304、長打率.252と打撃は低迷した。この冬はオーストラリアで武者修行をし、新たな契約先を探す予定だ。

 

(7)アンソニー・フィリップス(ロッキーズ傘下AAA級アルバカーキ)

 フィリップスは今季、一見するとやや奇妙な形でシーズンを終えた。5月30日以降は一切試合には出場せず。そして、マイナーリーグの公式サイト上では契約が有効であることを示す「Active」と公示されているにもかかわらず、夏の終わり頃には独立リーグのセントポール・セインツの遊撃手として試合に出場しているのが確認されている。

 

ソース:

https://www.mister-baseball.com/africans-minors-september-12-2018/

 

 

 

 

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