スーパー6第1日結果速報(9/18) | 欧州野球狂の詩

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 昨日、オランダ・ホーフドループのETOボールパークを舞台に開幕した新設の国際大会「スーパー6」。2016年のヨーロッパ選手権で上位6位までに入った、欧州球界を代表する強豪国が頂点を競う戦いがいよいよスタートしました。それでは、早速第1日目の試合結果を見ていきましょう。

 

イタリア11-1ドイツ(7回コールド)

 

独 000 010 0XX 1

伊 012 005 3XX 11

 

(勝)ルーゴ

(敗)ティーベン

(本)A.マッジ、ガルベッラ、リッディ、コラベッロ、ジレリ(以上伊)

 

 イタリアがルイス・ルーゴ、ドイツがダニエル・ティーベンという両先発を立てたこの試合。ルーゴは7月にロイヤルズとマイナー契約したばかり、ティーベンもマリナーズ傘下で2014年までプレーしていた経験を持つ、マイナー経験者同士の投げ合いとなります。試合が動いたのは2回裏。イタリアが先頭の四番クリス・コラベッロの右前打をきっかけに、無死二、三塁と先制のチャンスを作ると、六番アレッサンドロ・ヴァグリオの適時打で1点を先行。続く3回にも二死一、二塁からコラベッロが中前に2点適時打を放ち、序盤3イニングでイタリアが3-0と主導権を握ります。

 

 ドイツの反撃は5回。先頭のヴィンセント・アーレンスが二塁打で出塁し、続くマルセル・ヒメネスの投ゴロの間に三進して一死三塁に。ここで八番マイク・エームケが右翼に犠飛を放ち、何とか1点を返して2点差に詰め寄りました。しかし6回、ドイツにとっての悪夢のイニングがやってきます。先頭の八番レオナルド・ジレリが左中間に本塁打を放つと、さらに続く九番アルド・ヴィッティが内野安打で続きます。ここから一番アンドリュー・マッジ、二番ニコラ・ガルベッラ、三番アレックス・リッディがまさかの三者連続本塁打。この回四本塁打の猛攻で5点を奪い、ドイツの4番手アンドレ・ヒューズをKOします。

 

 最終回には二死一、二塁の場面で、中堅からリリーフのマウンドに上がったエームケからコラベッロが3ランを放ち、コールド勝ちでイタリアが試合をものにしました。イタリア先発のルーゴは6回を投げて77球、被安打3、4奪三振で1失点の好投。一方、ドイツ先発のティーベンは細かい継投でつなぐチームの戦略もあったとはいえ、2回持たずに降板。結果的にはヒューズ(2回4失点)と5番手ルーカス・ディックマン(1回2/3を3失点)が誤算となってしまいました。

 

 

 

 

スペイン13-1ベルギー(7回コールド)

 

白 100 000 0XX 1

西 242 140 XXX 13

 

(勝)サクラメント

(敗)ヴァンデンブランデン

(本)ジローム、フランコ、ベルトレ(以上西)

 

 スペインはローウィン・サクラメント、ベルギーはケニー・ヴァンデンブランデンの両投手が先発。先行したのはベルギーでした。初回、先頭のベンジャミン・ゴーファックスが右中間に安打を放ち出塁すると、続くベンジャミン・ダイルの内野ゴロで送った形になり一死二塁。個々で三番トーマス・デウォルフが右翼線に適時打を放ち、元マイナーリーガーとしての貫禄を見せて1点を先制します。しかし、格上のスペインもこれで黙ってはいません。直後の攻撃で、これまた先頭のルイス・ジロームが先頭打者本塁打を放ちあっさり同点。さらに二死三塁から五番レオ・ロドリゲスが放った遊ゴロが送球エラーとなり、2-1と勝ち越しに成功しました。

 

 なおも止まらないスペイン打線、2回には九番ダニエル・マルティネスとジロームの適時打、さらに二番ヤンカルロ・フランコの2ランで4点を追加。3回にも四安打を集中して2点を挙げ、序盤3イニングで8-1と大差をつけます。結局6回を除く全イニングで得点を挙げ、ベルギー投手陣を完膚なきまでに叩きのめす格好に。そんな援護にも助けられて、先発サクラメントは6回を被安打6で1失点にまとめる好投。先発の役割をしっかりと果たしました。一方、ベルギー先発のヴァンデンブランデンはスペイン打線につかまり、2回1/3を投げて8失点(自責点7)と期待に応えることはできませんでした。

 

 

 

 

オランダ7-6チェコ

 

チ 001 000 050 6

蘭 004 012 00X 7

 

(勝)イェンテマ

(セ)ケリー

(敗)チルースト

(本)スミス(蘭)

 

 オランダは6月のヨーロッパチャンピオンズカップで、キュラソー・ネプチューンズの一員として最優秀投手賞を獲得したオーランド・イェンテマ。一方、チェコは同じくチャンピオンズカップにドラッシ・ブルノの一員として出場した、こちらも代表の常連たるラディム・チルーストを先発のマウンドに上げます。先制したのはオランダ。3回、先頭のアデマー・リファエラの内野安打をきっかけに二死三塁のチャンスを作ると、一番ドゥウェイン・ケンプが右中間に二塁打を放ち1点を先制。さらに二番ダドリー・レオノラの適時三塁打と、三番カート・スミスの2ランもあり、この回に一挙4点を先行します。

 

 スミスはこのあと5回にも適時打を放ち、計3打点の活躍。6回には、チェコもダニエル・ヴァブルーサの適時二塁打で1点を返しますが、直後にオランダも2点を挙げてスコアは7-1。これでオランダの快勝は決まったかと思いきや、8回にチェコのこの日最大の見せ場がやってきます。先頭のマルティン・シュナイダーの安打をきっかけに一死一、三塁のチャンスを作ると、代打ヤコブ・ヴォヤックの二塁ゴロが野選となりまず1点。さらに代打プレメク・チルーストの2点適時打、ヤコブ・ハイトマーの打点付き内野ゴロ、ペトル・ジマの適時内野安打でなんとこの回5点。一気に1点差にまで詰め寄りました。

 

 しかし、反撃もここまで。最終回は前の回途中からリリーフしていたケビン・ケリーが三者凡退に抑え、辛くも逃げ切りに成功。地元の優勝候補筆頭が、何とか初戦で白星を手にすることに成功しました。オランダ先発イェンテマは6回を投げて9奪三振1失点の好投。終盤はリリーフ陣が撃たれ冷や冷やものでしたが、勝利投手になることができました。一方、チェコ先発のR.チルーストは5回5失点で負け投手となっています。なお、この試合でオランダ打線がチェコ投手陣に喫した三振は、ユレンデル・デキャスターがペトル・ミナリクに奪われた1つのみでした。

 

 

 

 

ソース一覧

http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/01.htm

http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/02.htm

http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/03.htm

 

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