【退屈】

スケジュールは埋まっているのに

退屈だと感じる


子育てが終わって、何もする事がなくて

退屈だと感じる


退屈は、いいかえれば

寂しさである


と、嗜癖という言葉を世に広めた

かの齋藤学さんも言っている。


逆に言えば寂しさを感じたくなくて

退屈しのぎをしていくのだ


しかし、寂しさという不快感情は

いつまでたっても満たされることはない


先日暇を持て余した私は

何十年かぶりに図書館に足を運んだ

さして広くもない古ぼけた図書館だが

結局メンタルヘルスの区域に

座り込んで書棚から1冊1冊本を手にして

昔馴染みの、〇〇なりたいなら

こうしなさい的な本を

バラパラとめくっては書棚に返し


結局、こうしたいならこうしなさい的な

内容は、経済にしても、メンタルにしても

不登校にしても、

よく出回っているのだなと

心でクスッと笑っていた。

嫌いではないけれど、脅しはよくない。

そもそも、こうしたらいい子が育つ

楽になる

なんてことは私は無いと思っている。


結局、新刊書籍のコーナーから

買って読まないであろう

ジャンルも全く関係ない

見知らぬ作家の本を借りてきた。


これはまさに暇つぶし


昨今は、暇つぶしで

好きなアーチストに走る人が多い。

SNSではアーティストの1番を競い合う。

これもまた、退屈、つまり

寂しさを感じないためのもの


寂しさを不快に感じる人は多いけれど

私は感じてもいいんじゃないかと思っている


それもまた自分の大事な感情だ。

だから寂しさこそが

人は人間関係の温かさが

自分には不足していることに

行き着くのだ。


うん、欠乏してるんだね

貧血みたいなもんだ。

あったかい気持ちを貰い損ねているんだ。


結局寂しさが求めるものは

あったかい気持ちなんだと

私は思うけどね。


ここで、みなさんはどう?

考えてくださいとか

って尋ねる野暮なことはしない。


自分の欠乏は自分で考えるものだから


ひまだにゃー