黄緑色の桜『御衣黄桜(ぎょいこうざくら)』
今年も三輪明神禊ぎの川、初瀬川の土手に御衣黄桜が色づき出しました。別名は「七色桜」ともよばれます。桜は春を告げる花であり、散り際まで美しいことから、多くの人々が己の人生と重ね合わせてきた花です。また桜と言えば「染井吉野、山桜」ですが、珍しい桜の品種、黄緑色の桜「御衣黄桜」も有名になりました。御衣黄桜は四月下旬頃に緑色の花を咲かせます。古くから知られる珍しい花色の桜で、開花したときは緑色、次第に緑色は薄れて黄緑色から黄色になり、やがて中心部が筋状に赤くなります。御衣黄桜という名前は江戸時代中期から見られ、由来としては貴族の衣服の萌黄色(もえぎいろ)に近いことから御衣黄と名付けられました。