黄緑色の桜・・ | 呑気な頼さん

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私の暮らす磐余の里は桜井市の南西部一帯の古き地名。日本書紀・古事記・万葉集などに数多く登場し十二代もの宮都が置かれた町です。大物主の鎮座する神山「三輪山」の麓には日本最古の市である「海柘榴市(つばいち)」や「仏教天来の地」、日本最古の道「山の辺の道」が通じてます。

 

黄緑色の桜『御衣黄桜(ぎょいこうざくら)』
今年も三輪明神禊ぎの川、初瀬川の土手に御衣黄桜が色づき出しました。別名は「七色桜」ともよばれます。桜は春を告げる花であり、散り際まで美しいことから、多くの人々が己の人生と重ね合わせてきた花です。また桜と言えば「染井吉野、山桜」ですが、珍しい桜の品種、黄緑色の桜「御衣黄桜」も有名になりました。御衣黄桜は四月下旬頃に緑色の花を咲かせます。古くから知られる珍しい花色の桜で、開花したときは緑色、次第に緑色は薄れて黄緑色から黄色になり、やがて中心部が筋状に赤くなります。御衣黄桜という名前は江戸時代中期から見られ、由来としては貴族の衣服の萌黄色(もえぎいろ)に近いことから御衣黄と名付けられました。