2014年4月29日(火) 第145カ国目 エリトリア 





なんだかんだでアッサリと、エリトリア内を移動できています。

マッサワではやることがなくなってしまったので、
予定より早めに首都アスマラに戻ってきました。

標高が高いアスマラの気候はやっぱり穏やかなのがありがたい。

過ごしやすくて、物価も安くて、英語が通じて、もう少しここにいたい気分です。。。



エリトリアで何よりも楽しみにしていたのが、カフェ。
街の至るところにイタリアンカフェが存在する。レストランより圧倒的に多い。
小さなカフェでも、エスプレッソマシンが必ずあって
店内にはミルクを泡立てるキュルキュル・・・という音が鳴り響く。
一杯30円以下のカプチーノやマキアートがどこででも気軽に楽しめる。


半年前まで、ワタシはコーヒーの種類なんて全然わからなくて
カフェオレ?カフェラテ?カプチーノ?カフェモカ? 一番甘いのはどれ??? ってな具合で
一緒にカフェに行った友達に「違いが全然わかんないから適当に選んで」なんて言っていた。

でも今は、その違いのほとんどが説明できるようになった。

エスプレッソマシンの使い方もわかるようになった。

前よりもずっと、コーヒーライフが楽しめるようになった。




コーヒーが気になりだしたのは、コーヒー好きな父の影響。

とはいっても父は舌が肥えているわけでもなく、インスタントで充分な人なんだけど
日曜日になると「友里子、コーヒー飲まない?」と言って
自分の分と一緒にドリップコーヒーを淹れてくれるのが日課でした。


それもあって、ワタシの旅目的に“世界各地のコーヒー豆を収集する”というのが加わり
特別コーヒーにこだわりがあるわけでもないのに、各地のコーヒー農園を見学に周りました。


悲しいかな、舌が肥えていない父は
グアテマラ産だろうとコロンビア産だろうとタンザニア産だろうと
違いが全くわからないらしいのですが・・・。

ただ、味の違いはわからないまでも、各国から定期的に送るワタシからの荷物のコーヒー豆を
休日には母と一緒に「今日はキューバ産にしようか?」なんて楽しんでいるらしい。


味だけではない、そういうコーヒーの楽しみ方も
きっとひとつの方法。




小さいときから、そういう父のコーヒーライフを見ていて
また旅をしながらコーヒー農園を周って、いろいろと勉強できたことがキッカケとなり
ふと感じるようになったこと。


『日常にあるなんでもない一杯のコーヒーを、
ほんの少しだけ特別な一杯にして
大切な人たちに小さな幸せを提供できる自分になりたい』



そんな思いで、30歳になっても尚ワタシはフリーターという道を選択しました。



会社で、家庭で、おもてなしの場面で、雑談の場所で、
ワタシタチの生活に、コーヒーはどこにでも溢れていると思います。


自動販売機で買える缶コーヒー

レストランや喫茶店のおかわり自由なコーヒーメーカーのコーヒー

コンビニやファミレスのドリンクバーで簡易のエスプレッソマシーンで淹れるコーヒー

本格カフェで、豆からこだわった 人の手が淹れるコーヒー



楽しみ方や用途は状況によって人それぞれで、きっとどれも必要な生活の一部。
当たり前に身近に感じているものだからこそ
それにほんの少しだけ手を加え、
日常の小さな幸せを演出したい

と考えるようになりました。



父は40代前半で経営者という立場を継ぎ、以降は常に会社を背負ったトップの立場にいるため
70歳を目前とした未だに非常に多忙な人です。

だから今回ワタシが日本にいた半年間も生活時間帯が合わず、
何週間も顔を合わさないことも多い。

土日のどちらかは会社が休みでも必ず出勤して仕事をしていたり、接待ゴルフに行ったり、
GWやお盆でも家にいない日があって、家族サービスをドタキャンされたことも多いです。

子供心に、そんな父を憎く寂しく感じたこともありました。

そういう父がときどき日曜日の昼下がり家にいて、
普段家事は母にまかせきりで全くやらないのにコーヒーだけは丁寧に淹れてくれる・・・
そんな時間はなんかちょっと特別で
どこかでその記憶に憧れを抱いていたのかもしれない。

だから、自分の姿を父に重ねたくなったのでしょう。



だって、嬉しくないですか?
家に帰って、または友人宅を訪ねて、ふと出された一杯のコーヒーに
実はさまざまな思いがあって小さな幸せが込められているとしたら。
それがたとえインスタントであっても、絶対に格別おいしい特別な一杯になると思うんです。

自分にとって大切な人たちに、そういう特別な一杯のコーヒーを提供出来る自分になりたい。
大切な人をほんのちょっと幸せにしたい。


これが、ワタシが今カフェで働くモチベーションであり
きっとこの先カフェを辞めても、保たれていくものだと思っています。。。

日本に帰ったら、また“小さな幸せ”を大切な人たちに淹れてあげることを追求したい。

自分が置かれているありがたい環境を実感・感謝しています。


30歳で何かを始めることに、遅すぎるなんてことはないのだから
今自分にやれること全部 全力でやらなきゃ、
与えられた可能性がもったいないよね?



「ちょっとエスプレッソマシン見てもいい? ワタシ日本でカフェでバイトしてたの☆」

なんて言いながら、現地人スタッフとカフェやコーヒー文化についての話に花が咲く。

半年前には想像できなかったそんな自分がちょっとくすぐったくて、
なんだかとっても愛しく思える。


ずっと全力で走り続ける自分も
ときにはエネルギー切れで音をあげてしまう自分も
どっちも丸ごと自分として愛しながら、前に進んでいけたらいい。


だから、旅はやめられない。



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