2014年5月4日(日) 第30カ国目 二度目のイエメン 





サナア旧市街をお散歩後は、
マーシーがタクシーで「プレジデントモスク」に連れて行ってくれた。


イエメン12 イエメン13

イエメン14 イエメン15

イエメン16 イエメン17 ←中央の黒はワタクシ



このプレジデントモスクは、アラブの春の余波で失脚したサレハ大統領の力作らしい。

2005年ごろから建設が始まって、5年くらいかけて完成した後に暴動が起こり大統領失脚。
「これさえできたらアイツはバイバイだ」と言った国民すらいたらしい。
内部はものすごい広さ。
やっぱりこういう華やかな建築って、いつの時代も権力の象徴なんですよね。

失脚しちゃったけど。



内部を見終わって、帰ろうとしたところで一人のムスリム女性につかまった。

おぉー流暢に英語しゃべってる!!!!!

イスラム色の強いこの国では
女性への教育を重視していない。


小学校高学年で嫁いでしまう女児が多いことは世界的な問題となっているくらい。
だから女子は男子に比べて圧倒的に学がないし、女子の識字率は25%ともささやかれている。

なのに女性が英語を話すなんて、よほどいい家柄のお嬢さんで良い教育を受けてきたんだろう。



彼女はマーシーに10分ワタシを貸してくれといって、別の場所へ連れて行った。

そうそう、こういう大きいモスクは男女の礼拝エリアがフロアごとに分かれていたりする。
予想どおり女性ゾーンに連れていかれて、ガンガン紹介される。

いや、ワタシこの格好をしてるのにはワケがあるんですが・・・

「ええ、ムスリムじゃないんです。
 宗教には決して熱心ではありませんが、
 両親が仏教徒ですからおそらくワタシも仏教徒です。」

そんな自己紹介をしておいたにも拘らず、彼女のムスリム勧誘は止まらない。



『この世の全てはムスリム。
 本人に自覚があろうとそうでなかろうと、あなたはムスリムなのよ!』

彼女は言う。

うーん・・・
先日街中でもらった日本語版のイスラムの教えの本にそんな感じの事が書いてあって
なんて自己都合のいい考え方・・・
けどここまで徹底するなんてアッパレ!とか思った記憶はある。


『さぁ、一緒に唯一神アッラーに祈りましょう!!』

基本的にワタシ神様は何でもリスペクトしようと思ってるから、ま、祈るくらいっか。
「Ah, Yeah.」


・・・この回答がどうやらスイッチだったらしい。



『素晴らしいわ!ついにあなたもアッラーの素晴らしい教えに共感することが出来たのね!
 今この瞬間からあなたは自分がムスリムだった言っていいわ。
 さぁ司祭様のところへ行きましょう! ラララ~♪[←アッラーとモハメッドを称える歌]』

司祭らしきおっさんの部屋に入ると、彼女は私を紹介しムスリムになったことを伝える。
するとそこから祭壇のようなところに連れて行かれ、読経が始まる。

おおっと、なんかとんでもないことになった・・・


ヤバイ、本格的な改宗洗礼が始まっている!!

そして10分ほどの読経の後、彼女が万遍の笑みで

『司祭様がアッラーにご報告してくださったわ。
 そしてアッラーもあなたがムスリムとなることを喜び、心から祝福してくださったの!
 これからはそのぶんもアッラーに祈りを捧げて生きましょう!!』


熱いわ~。。。
宗教に対するエネルギーが全然違う。。。

この後も何部屋かお偉いさんに挨拶をしてはムスリムとなった認定を受けて、お土産をもらい
紙袋いっぱいになったムスリムグッズのお土産片手に、謎の儀式は1時間に及んだ。

全部無料だから下心がない純粋な布教活動なのはわかったけど、
まさか突然洗礼を受ける羽目になるとは・・・

どうやら、ワタシはムスリムになってしまったようだ。。。


最後に彼女が記念写真を撮りたがり
『このポーズはイスラムのポーズなの。真似してね。』と言う。



イエメン18  ←人差し指をピーンと立てる。 左がワタシ。

あれ?このポーズ・・・?
午前中サナアの旧市街でワタシ意味も知らずに無意識でポージングしてましたけど!?
やっぱもともとムスリムの素質あったのかな・・・笑

というわけで30歳にしてイエメンで、意思に反して突然改宗してしまった模様です。





だから、旅はやめられない・・・?




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