2014年5月9日(金) 第146カ国目 ジブチ・第147カ国目 ソマリランド 




カプチーノナンパ事件以外、本当に何もなかったジブチ・・・。

イスラム教国家にとって金曜日は、我々でいうところの日曜日にあたり休日となるので
ますますやれることが限られて来る。街歩いたってほとんど店舗は閉まってるし。

うん、もういい。出よう。

ビザ代10000円、フライトコストUS200、宿代US30と高額な出費を経てのジブチ旅は
滞在たった2日で幕を下ろすこととなる。

コストパフォーマンス悪すぎ!!!!!


でも長く滞在したところで期待できそうな気がしないので、やっぱりとっとと次にいきます。
(※この2週間後、平和なはずのジブチシティーのレストランで爆発騒ぎが起きています。
  ニアミスで被害に遭わない感じが、さすがワタシの強運。)

次なる国ソマリランドへは、『4WDで20時間の道のり』だと聞いていた。
これが何を暗示しているか、皆さんにはわかりますか。
のちのちご紹介していきましょう。お楽しみに。。。

ジブチシティーを出てから国境までは1時間ほどでスグ到着した。出国手続きは簡単。
しかし次のソマリランド入国に際してとんでもなくモメまくることになるとは
予想もしていなかった・・・。


問題となったのは、オンラインで得たビザとその入国システム。

ソマリランド入国にはビザがいる。隣国にある大使館で即日発行してもらえるようなのだが
ワタシの場合はジブチ到着が木曜日、つまり翌日・翌々日と大使館が閉館してしまう休日のため
大使館申請せずオンライン取得していたことから話がこじれたと思われる。

・大使館でビザ申請するとUS40
・オンライン申請だとUS60


しかしジブチは安宿でも一泊US30以上と高額なため、週明けまで日数を費やすより
割高なオンライン申請のほうがトータルの出費が少ないと踏んだのだ。



渡航前にソマリランドの事前情報を調べていて、
まだあまり知られていないオンラインビザ申請システムを知ったときは
うまくスケジュールをつなげた自分にガッツポーズしたのに。

なのに。

国境に着くと、これはvisa[査証]ではなくEntry permission[入国許可証]だと却下され
入国用ビザ代US30を追加要求される羽目になったのである・・・。

いやいやいやいや・・・
待ってよ、ここにvisaって書いてあるじゃん!


ワタシこれにUS60も既に払ってるんだよ!?
なんで更にビザ代とられるわけ???
ホラ、この文章「This visa is…」ってことは「このビザは」つまりこれはビザだ!
と、強く主張。



この国境のイミグレスタッフはとても真摯だったと思う。

基本的に、アフリカや旧共産主義体制にある発展途上国の役人は腐敗している。
業務にかこつけていちゃもんをつけては、小金(=賄賂)ばかりせしめようとする。
もしくはロクに何かを調べることもなく、仕事を放棄し、面倒臭いことは何もやりたがらない。

しかしここのイミグレスタッフは、繰り返すワタシの主張をきちんと受け止めてくれた。
まずこの時点で“役人が、イチ旅行者の話を聞こうとする姿勢”がスゴイ。
そしてその主張に対し、キチンと意味のある返答をしてくれた。
ワタシが言い返したことに対して不明確な点があれば、
曖昧にすることなく「ちょっと待って」と
必ず本部や第三者・オンラインビザ発行元であるアンバサダーホテルにも状況を確認してくれた。


ただ、結果としてワタシの要求は通らず。

国境を通過するのに追加US30の出費・・・。



たしかにワタシ以外も地元民全員US30払ってるけど、彼らはビザ持ってないよね?
じゃあワタシが取ったこのオンサインビザの意味はなんなんだ!?
これが無かろうが、US30払えばこの国境でアライバルビザが取れて通過できるってのか???
オフィサーに尋ねるも一人ひとり意見が違い、正解がわからない。

大使館でビザを取っていないから事の真偽はわからないのですが
判明したのは、今US30支払わなければここを通れない ということ。


熱く戦うこと1時間、敗北です。。。
納得はいかないけれど、もうワタシは力の限り戦いきりました。
イミグレスタッフの対応も100%じゃなくても、嘘や不正のためじゃないってことは伝わった。
その態度が本物であると感じられたし、ここまで言っても覆らないという決定に
ワタシも自分に出来る主張は全てやりきったとピリオドを打てたから
追加でUS30支払って、国境を通過。


到着時は夕暮れ前だったのに、もう既に陽が暮れていた。。。

やっぱり、トラブルは無いに越したことは無い。精神力の消費がハンパないから。
だけど、こういうことをキッカケにもっとその国を知れる。
プラスもマイナスも含めて、新たな経験を体得できる。

またこういうトラブルがあるからこそ、コミュニケーション力が育つ。
(有難いような、嬉しくないような。笑)
相手にわかりやすく筋を立てて、どう理解してもらえばいいか。
どう主張したら自分優位に持っていけるのか。
身勝手なようで、身を守って生きていくためには大切なこと。
窮地に立たされるほど、
そういう能力は冴え渡っていくもの。


今回のソマリランドの場合は英語の通用度が非常に高かったために、
ここまで出来たと思います。


だけど、ワタシだって最初からこんなことが出来たわけじゃない。

旅を始めたばかりの頃は、
いつも日本語訛りのカタカナ発音の英語で(今もだけど)、ボキャブラリーがなくて、
いいたいことはたくさんあるのに言葉に出来ずに伝えられなくて、
吐き出しようの無い不満
ぶつける場所さえ無いストレス
キャパが狭くてふがいない自分への情けなさに
25-26歳のワタシは、いつももがきながら打ちのめされて、
ありたい自分と今ある現状とのギャップに悔しい思いをしてきた。
損もたくさんした。

このままじゃいけないって思い続けて、
出来ない自分への言い訳を探すより、なりふり構わず“デキる自分”になりたくて、
最初の旅に一区切りついた27歳のとき単身カナダ生活に飛び込んだ。

おかげで30歳となった今、
ワタシはようやく25歳の頃になりたかった自分を手に入れました。

もちろん今が完全型だとは思わない。
30歳の今のワタシは、次はこうなりたいという未だ実現できていない理想像がある。
はやる気持ち・焦る気持ち・・・全てのことがうまくいくわけではないけれど
自分の心に誠実に努力を怠らなければ、必ず達成できるとワタシは自分を信じています。




だから、旅はやめられない。



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