ボリビアのウユニでコラボした、旅する美容師Junさんの記事です。


一緒に語り合ったことをまとめてくれています。


私達 鍼灸柔整師も

「今この体勢でいいから ちょっとだけ揉んで!」
「鍼持ってないの? 一本試しに刺してみてよ。」

んて
言われたことがある人がほとんどではないかと思います。

私もこの記事の彼と同じく、チャージ出来なかった経験があります。
というかおそらくその時期の方が長かったと思います。

新しい出会いの際に職業の話になると、必ず珍しがられるんですね。
一期一会を繰り返す旅の中で それはもはや頻繁な出来事で

「ちょっとやって」

この申し出を 何度断れず引き受けたか。。。


私なんてヘッポコ技術ですけど…言わせて下さい。

“ちょっと”ってなんだよ
  ガッツリやってやらあ!!
  これがプロフェッショナルってヤツだ!
  タダじゃねーぞ!!
と。


私の父は20年以上 代表取締役を務める経営者ですが
仕事の話になると、父は経営者目線で必ず言います。

“それ儲かるの?
おまんま食えなきゃプロの仕事じゃない。” 
と。


もちろん緊急時や災害時は臨機応変な対応が必要で、
常日頃から技術に対して カネカネ言いたいわけではありません。


特に我々治療家といわれる技術者に関していうと
学生だけど働いているという場合、その業務内容によって
技術の経験値に差が出るので微妙なところではあるのですが
(例えば、電気担当の人と助手として患者に出ている人の毎日では当然異なる)
自己研鑽のための練習=プロとしての技術提供ではない場
という場合を除いて
いかなる申し出もチャージすべき
だと今の私は考えています。

逆にいつまでたってもプロフェッショナルを謳えないなら
そんなプライドも持てない技術やめちまえ!
って思います。


目的がそもそもボランティアなら構わないのですが

「治療院で勤務しているときは院の方針に従ってチャージするけど
  個人で請け負うときはチャージするって言いずらい…」

ありがちなこのパターンが一番いけないと思います。
何が違うんじゃい!?と。
(意味のある差が明確ならばアリだと思いますが)

学生さんは、自分なんて先生達に比べたらまだまだ有料なんて…っての
わかる!わかるよ!!
私もそうだったから!!!

18歳の素人同然の小娘がデビュー後1ヶ月で、お師匠さんと同じ額を
患者からチャージするプレッシャーたるや。。。

でも
そのギリギリの線で戦うからこそ、逃げ場がなくて伸びるの。

新しく取り入れた まだ自信や実績がない技術の時だってあります
でもそんな時でも、
患者に技術提供する以上 自分だけは信じてたい。

考えて、疑って、試して、否定して、否定されて、模索して、迷って…
だけど
最後の最後は、
自分だけは自分を信じてあげるんだ。


私が22-24歳の頃に私を育ててくれた大好きな丸山院長が言いました
『ビビってないで思いっきりやってみちゃえよ!
  ケツは全部俺が持つから。
  俺が最後の砦になる。
  それが俺の院長としての役割だ。 』と。

この当時 院内の問題が超山積していて
この人に何度「テメェよぅ!!!」と言わんばかりに、真正面からぶつかっていったか。

おかしくね!?と思ったことは「院長、ちょっと」って言いたい放題言いました。
正論として認められたことも、個人の意見だと流されたこともあるけど
私はこの人に対して、嘘やおべっかみたいな表面上の付き合いは絶対しなかったし
(面倒臭っ!と思って、適当にやり過ごしたことは何度もあるけどねw)
院長も扱いずらい私を懸命に受け止めてくれていたと思います。
院長にタメグチをきくスタッフは私だけだっただろうし。笑


一時期どうしてもうまく超音波が扱えず、患者さんからのクレームが盛り沢山だった日があって
この人ね、そういう私をその後1週間超音波担当にしやがったんですよ。

出来ないって!
患者からも怒られてるのに!!
馬鹿じゃないの?評判落ちるよ?
って半分ヤケで 業務を懸命にこなしていた23歳の私。
院長はそのとき特別何も言わなかったけど、この意味 あとになってわかるんですよね。

ダメなところでやめてしまったら、
ダメなイメージ ; 苦手意識だけが残ってしまう
だから過程がどう失敗しても、
結果としてうまくいくイメージが出来上がるまでやり続ける

その間の私の失敗全部 自分がケツを持つという責任と、
評判を落とさせないフォローができるという自信

ぜーんぶ、この人は持ってた。。。
ものすごく大きなメッセージを、与えてくれてた。
(…馬鹿じゃないの?とか思ってほんとにごめんね、マルちゃん❤️)


ま、結局院内の不協和音に耐え切れず ストレスに体力が負けて、
退職を早める結果にはなりましたけど。
やさぐれながら世界旅に出ましたけどね!笑


院に勤めているなら、
上司を信じられるなら、
こういう厚意に甘えていいんです。
その上で、
院長が信じてくれた自分を
簡単に安売りするんですか?
って事。

それって信頼する院長に対して
背徳行為にもあたらない?
って事。

---つづく---

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