11月になって既に7日。1週間経っているのだが、この毎日を剥ぎ取られるような感覚は

11月特有なものではないでしょうか。これって私だけかなぁ?

親しい方はご存じの通り、11月は息子の誕生日や、母の命日、父の命日、その他諸々…が

詰まっており、特に中旬以降は慌ただしい。

 

紅葉が見事に色づき、日没が一瞬で、夕暮れの空があっという間に暗くなる。

24年前。10年前。3年前。この季節を迎えると、運動会の徒競走前みたいな

ドキドキした気分になる。と、同時に泥酔もしていないのにウッと涙が零れそうになり

この感情の起伏をどう説明すればいいのでしょう。それでも5年前とかに比べたら

ずいぶん穏やかになった。更年期だっていう人もいるし、ほぉこれがその・・・って観察を

しつつ、ですが、それだけでもなく、やっぱり11月に行事が集中していることで

ものすごく鍛えられているように思うのです。

 

私は早生まれってこともあり、いつもどこか一番幼くて、頼りない存在で。

同じ歳(高校生までのカウントで)の友達の中でも、誰かを好きになるって恋愛感を

抱くことも最も遅かった。いや、小学校の頃に憧れた人はいたけれど、ものすごい片思いで

しゃべったりすることはできずに終わったし。

中学生とか高校生で、クラスメイトの誰かと付き合うみたいな感情も湧かず。

恋人になる関係に興味はあっても、周囲の誰を好きになれるの?って感じで

アイドルに熱をあげるわけでもなく、同じ学校の誰かに恋するわけでもなかった。

 

そんな精神的成長の遅い子にもかかわらず、好きになってくれる男の子は僅かにいて、

デートをしたり、手紙をもらったりして。その時私がどう答えたかわからないけれど、

友達として普通に接したし、相手にまったく関心をもつことはなく高校を卒業した。

高校生の3年間が、私にとっては暗黒の時代で

一刻も早くここを脱して大学生になりたい、という一心でいたので

高校生を楽しんだ記憶がない。

 

本当に誰かを好きになって、恋愛をしたのは18歳以降の話で、とても遅い。

こんな時代なのでSNSで再会したりして。あの時はどうもすいません!ってことも

伝えきれていないけれど。初恋は片思いの11歳か、両想いの18歳か。

 

ユーミンの歌が沁みる11月ですなぁ。