鳴海です。

⑧ 側弯症に対する施術:実技 
ちょうど受講される方に側弯がありましたので、
評価しながら施術していきます。

さすがに文章ではわかりずらいため、写真祭りです。
写真に解説もありますので参考にどうぞ。

まずは腰部左凸から調整しましょう。

腰部左凸に対する下肢・骨盤の調整


凸側の下肢(足底)には
内側縦アーチの崩れが起こりやすいです。
なので下肢は足底から見ていきます。


足底を調整しアーチを作り出す施術(偏平足の施術)

距腓関節の調整
腓骨頭の調整も大事ですが、
アーチが崩れている場合には
足首近くの距腓関節が重要です。




この段階で左凸の側弯は完全に取れました。


改善後の写真撮っておけばよかった(・ω・)

改善はしましたが
一応下肢のポイントをもう一つ。

骨盤の調整


胸椎右凸に対する上肢・体幹・頭蓋の調整
胸椎の右凸の場合は、
右半身に改善のヒントがあります。



まずは手根部分から行きます。

手根部~第一中手骨の調整




Ⅱ指を背側より押し上げ、
Ⅰ指を押し広げます。



頭蓋・顎関節の調整


顎の圧痛点は感覚器由来の場合が多く、
胸椎右凸の場合は眼球由来であることが多いです。
ここを取り除くには項靭帯を調整すると効果的です。

ちなみに胸椎左凸の場合は
鼻~呼吸器、肺、脾臓、腎臓、由来のことが多いです。




体幹部の調整に移ります。
歪んだ肋骨部分の調整をします。

下部胸郭の調整


これは側屈時に腰椎が伸展するように誘導します。


上部胸郭の調整


上部胸椎~胸郭出口を調整します。
ここは前回紹介しましたね。


おわりに

側弯症は臨床において
決定的となるエビデンスはほとんどありません。

しかし臨床における様々な方法での
改善報告が多数あります。

するとこういう考え方もできるのはないでしょうか。


つまり、特定される原因が一つではなく、
側弯症になる原因は多数ある可能性がある。
ということです。

しっかりポイントをつかんで、
臨床的な推論をしっかり導き

やってはいけないこと
施術の方向性としてやってくこと
それを明確にしていきましょう。

なんとなく良くなるようにでは
やっては悪くする場合が多くありますからね。


では次回は第18回定期勉強会の報告をしていきます。



(社)TACTリハビリテーション研究会

代表理事 鳴海裕平



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