私の場合は音の無い映画のシーンをワンカットずつ見ていくようにみることができました。

そこに見えてきたのはおそらくアフリカなどの原住民と思われる黒い肌の若い男性。
まったく闘争心の無いようなとてもやさしい青年でした。

その部族では男は戦わなければならないという習慣があり、心優しい彼は習慣や性別、また彼の父親という存在に対する葛藤のなかで悩み続け、心に傷を負っていたようです。

私はその見えたビジョンを話しているうちに自然と口から
「これ以上闘うのは嫌だ」「愛する人と一緒にいたいんだ」
という言葉と共に涙が溢れていたのです。
まるでそれは心の中に溜め込んでしまっていた感情が流れ出したような不思議な瞬間でした。

そして月を見上げるのが好きだった彼は私に「月を見上げるといいよ。僕たちはいつも繋がっているんだ。」と言葉をかけてくれました。

この時代の日本という戦争の無い国に私は生を受けました。
それはきっと「戦いたくない」「愛する人といたい」と願った彼の思いなんだと思います。

この意味を大切に私は今の自分を大切にして月を見上げながら彼と共に生きていこうと思います。