​「ほんとうに自分がやりたいこと、

 なすべきことにささげよう」

という 決心をするとき、


人のこころには

『もう余計なことをしている暇はない。なるべく自分にとって本質的なことをやろう』

という思いが
満ちあふれていることであろう。」



 神谷美恵子『こころの旅』



誰かといると一人になりたくなり、
一人でいると誰かといたくなる

座り続けていると立ち上がりたくなり、
立ち続けていると座りたくなる

外ばかり向いてると 内に帰りたくなり、
内ばかり向いてると 外で騒ぎたくなる

信じてるけど疑うこともあるし
疑ってるけど信じてることもある

輝いてると隠れたくなるし 
隠れてると輝きたくもなる

光を見続けると闇があらわれるし
闇を見続けると光が昇ってくる。

本当はすでに目覚めていている絶対的な何かが
「私」という夢を見ていて、

その夢の中で光と闇を往復しながら 
いまここを生きている







私たちが分離のゲームを始める前、

まだ虚空の無限しかなかった頃、


空である無限(ワンネス)は動くという

体験を積むことはできなかった。


退屈したワンネス(空=無限)は、この宇宙(有限)を動く場所として創造し、クロノス(時間)を創造した。


そのとき、光と闇というニ極性が誕生したのです。


さらに、ワンネス(無限)は 「私」を体験したくなり、多くの星に生命体を創造していった。


最高次元にいるあなたは 「ワンネス(無限)」です。


ここから離れて宇宙アトラクションを経験するには、

「クロノス(制限・時間軸)」が必要だった。


制限されない無限では、「経験」が生じないからです


制限やルールのないゲームがつまらないように、やってはいけないルールや制限があるから、ゲームは楽しくなります。


「ワンネス(無限)」は 

「私(有限)」になりたかったのです


ワンネス(無限のあなた)は、制限を課して、ディセンション(次元下降)によって、密度の濃い(ゲーム難易度の高い)低次宇宙・地球を創造し、たくさんの「私」を創造しました。


そこから 誕生と死、出会いと別れ、愛と憎しみ、喜びと悲しみの神話・ストーリーが生まれました。


ただ 高次宇宙では、同じ波長を持つ者同士が同居しますが、地球だけは違います。


キリスト意識の波長の人間と 殺しや支配を好むような 全く異なる波長の人間が同居できる星なのです。


地球に来た頃は、高い周波数だったスピリットも重い密度によって、「私」という防衛感覚が強化され、分離感や恐れが生じるようになりました。


分離感をさらに強めるきっかけになったのが
線引き」です。

神と私の間の「線引き」
親と私の間の「線引き」から苦脳が始まりました。

さらに 目の前の兄妹や同級生との間に
「わたし」と「あの子」という線引きから
比較」する意識が生まれました。

「私のもの」と「姉のもの」という線引きから
所有」の意識が生まれました。


「私(エゴ)」の線引きから生じた「比較」マインドは、
「自分の方が優れている」
「自分の方が劣っている」と考えたり、

親の期待に応えようとして、
自己犠牲する自分になり、

そこから自己嫌悪へと変わって
益々 二元性のゲームにハマっていきます。


そして、学校教育での洗礼(洗脳?)を受けると、
「線引きすることが当たり前」になり、

むしろちゃんと線引きしないと傷つけられたり、
生き残れないという感覚になってしまうのです。

この星は 道路にも線を引き、横断歩道や、
自転車通行の線、歩行者の線、 
線、線、線・・・・・だらけ…。

さらには、国と国の間に線を引き、
土地(所有物)と土地(所有物)の間に線を引き、
大人の社会は 線だらけです。


さらに「建前」と「本音」という風に
内面にまで線が引かれて、
それが人生の苦悩につながってきます。

「私(エゴ・建前)」と
「私の本心」の間にギャップがあるほど

それは外側の現実に投影されていくので、
現実は だんだん重苦しくなっていきます。

学校教育によって、線からはみ出ようとすると、恐れや罪悪感が湧いてきて、無理矢理 線の内に戻るように反応するようになります。

つまり、我々は、この地球上の生活の中で、オセロの盤面のような縦横無尽な線だらけの中で、無意識に教導されて生きてきたわけです。

将来への不安や恐怖というのは、このような見えない
洗脳の線によって踊らされている姿なのです。


でも、
魂としての世界、
本来の調和された世界には、
線引きなんて ないんですよね。

意識と無意識の線引きをやめると、
(知性)とハート(無意識)が一つになります。


線引きをやめると、
最初 ドロドロしたものが
(浄化のために)出てくる場合もあります。

でも無意識のなかに
抑圧されたものがなくなれば、
あなたの中のベルリンの壁がなくなり、

建前の自分と本音の自己が出会い、
意識と無意識が出会い、
内なる男性性と女性性が出会います。

アセンションとは、分断されてきた
意識(頭)と無意識(本能)と超意識(ハート)の間を
隔てる線引き(壁)がなくなること


そして、真に穏やかな人とは、
様々な体験の中で分離の線を手放した人か、
元々 線なんてない…と見抜いた人です。

線引きがなくなると、
ジャッジがなくなってきます

(またジャッジが湧いてきても、

空を流れる雲のように俯瞰できます)






線引きを消すと 制限も消えます。


アセンションとは、催眠にかかった状態、

制限された私から目覚めること。


カイロスの時間に目覚めると

クロノスの時間軸で抱えてきた

心の中の重たい過去の呪縛から解放され
未来から情報(発想)が降りてくるようになります。





西山茉希さんの初エッセイ本!
(帯書かせていただきました)

感性とコトバの彩りに溢れた本なので、
ぜひ読んでみてください