職人気質  | 名古屋市瑞穂区の外壁塗装・塗替えはタイセイ美装

名古屋市瑞穂区の外壁塗装・塗替えはタイセイ美装

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Hさんは中学を卒業すると 
鮨屋(Hさん曰く寿司で無く鮨)に奉公に
(就職で無く奉公だそうで)
ナゼ奉公かって? 昭和の中頃は
封建的徒弟制度って言うんですか 
最初の年は
調理場に入る事も無く 店、住居の掃除、洗濯
雑役で暮れたそうです

親方に附いて早朝の市場へ仕入れに行くには
更に3年が経ってたそうです

いつか 自分の「シロ」持ちたいと修行に励み
励み過ぎたか 毛もハゲミ それなりな歳に

その甲斐あって
捌いてヨシ、煮てヨシ、焼いてヨシ、魚のコトは
包丁使いだけで無く 
ひと目で 天然、養殖はモチロン誕生日に
スリーサイズ、出身地 趣味まで判る達人ブリ

特には 光モノの扱いが上手で 鯖、こはだ、
〆具合ゼツミョウ だそうで
トロとかイクラ(もいいけど)で無くコノヘンが
いかにも 心意気、人柄、店がワカルってコト

いよいよ
念願叶って自分の店開店、腕自慢のHさんの
刺身や握りに 常連の着かない筈もなく
順調な展開でしたが

月日は流れ 店の売上に陰りが・・

辺りを見廻せば 
いつの間にかの回転ずしブーム、というより
Hさんの常連の子供、孫世代にはスッカリ定番 

店には相変わらず 常連、贔屓のお客が
通ってくださるが 
それだけじゃ経営は難しいようで

Hさん かつて奉公、修行に明け暮れ晩婚
故に子供が小さく(小柄ってワケじゃ無い)

将来の為と一年発起
イザ
回転すしへ研修(もう修行とは云わない)へ

ソコは想像を超える別世界

ナニヤラ良からぬ切り身をタネに型押しの
ご飯に乗せて寿司と呼ばされたり

マヨネーズや揚げ物を乗せて寿司というのも
イマドキなら仕方も無いコトとアキラメテも

鯛で無いモノを鯛と言ったり 
セイゴ頭で無いモノを
そう呼べと訓えて頂くに至って

夜明け前、眠い目を擦り アカギレの手で
メモして憶えた 
河岸のアレコレ、目利きも
役立たず、ドコロか 
「ウチ」にそんな知識は不要、ジャマ扱い

Hさん やはり 自分の居場所にアラズと

BUT
人々は今日も回転寿司へと向かう

Hさん、これがジダイならシカタナイ

そっと包丁を仕舞ったそうです


自家製で   うなぎの釜飯



天津飯も好き アンダクで



千客万来を