他人事で無いハナシ | 名古屋市瑞穂区の外壁塗装・塗替えはタイセイ美装

名古屋市瑞穂区の外壁塗装・塗替えはタイセイ美装

名古屋市瑞穂区にある塗装実績38年のペンキ屋です。外壁塗装・塗替えはタイセイ美装まで!明朗会計・無料相談あり。


辺境の地 山岳地帯にN村はアリマス
人々は温和で勤勉。 山あいの村ですので
僅かの畑と牧畜は 生活の全てです

イエ 間違えました 何よりも
 「水」こそ生活を支えるマストアイテム

水道、井戸は無く 雨水の貯め置きだけでは
充分と言えないので 水汲みが村人の日課

老若男女 病人、けが人 幼子以外 総出です
水汲みの手だては バケツです
麓の川迄の道のりが険しいので 屈強な者でも
日にバケツ2杯
の水を コボサズに やっと


それほどに 貴重な「命の水」ですもの 
村人一同で管理して 前述の病人、弱者にも
分与えられますが (水汲み免除にて)

重ねて云いますが 大事な「水」デス
無駄に使えば子供と言えど懲罰もある様子

一家4人で バケツ1杯の水を
飲料、炊事、洗面に使うのが一日の
ユルサレタ消費量
  村人ダレも異議ナシ

Onedey
役場からの使者あり 只今より
役人様一同視察に来るとのコト ヨロシク歓待を

村長イワク 
えれェ~お役人様だ 機嫌よく歓迎すべェ
ならばと村人 貧しい自分達の口には入らぬが
精一杯のご馳走をと 汗だくで料理をセッセ

そこへ 件の役人様一行到着。 
開口一番
 険しい道のりに閉口した「水」を持てとの言葉
村人スグサマ 
一同10名の前に水ナミナミのバケツを10個

水を持てと口訊いた男が 
どうやら一番のえれェ様らしいのだが 
その㊚を先頭に横に一列 役人様達は村人が
用意したベンチに等間隔で腰掛けてる 
まるで規則のように

バケツが目の前に置かれるや 
先頭の㊚が片方の足をザブリとバケツに
入れるやウォッシュ
 靴は脱いで裸足である
ソレを見てた他の者達も一斉にザブリと


さすが 皆の範垂れの えれェ様、役人様
洗い終わって汚れた水は汚水、
キタナイので捨てるは衛生上当然と全員バシャ

先の㊚ 大声で 替わりのバケツを持てと
(足はもう片方アルからね)

村長タマラズ ㊚の足元へ 

曲がった腰、更に屈めて 恐れながらと
手を胸に 
「水」はオラ達には命の次にでぇじ どぅか
大切に使ってくだ・・ 
聞き終わらぬ裡に㊚ 替りを持て
と大音声

そして村長、村人に向かい
㊚「水」は大事、ワシとてイクエにも心得てオル
故に足は洗ったが靴はアラワナンダ
 そう言うと3杯目のバケツに手を、バチャリ
それを真似て他の一同もバケツに
をバチャ、

ホラ コノとうり 
は両方イッペンに洗ったぞ
 
その後、
手洗いで汚れた水で顔を洗うワケにもイカズ
当然、洗顔の為に4杯目のバケツを所望。
顔洗った汚水は飲み水にはならないのでバシャ

ココに至っては村人一同 声も無し
せめて 次の5杯目のバケツでオシマイにして
貰わないと水瓶が底をつく有様なんですが

その時
村人の中から一人の少年が
㊚達の前に進み出て 
えれェ様方よォ オラ達はバケツ1杯で 飲み水、
炊事して顔洗い、手を洗い、してるだ 皆でだ
と不思議そうに 顔をカシゲタもんだハァ

㊚少しも動ぜず
ソウ 村の衆はそれで良い しかしワシ等は
選ばれしモノ 「水」ごとき 然るべく使う

 との得意顔。

だから バケツの水のお替りを持てと 
少年にもキッパリと告げて
まだまだ あと何杯もバケツの水が要る
身体を拭いて髪をスカシテ 身支度せねば
歓迎の宴の席に着けませんと

続けて㊚ ノドが乾いた
飲み水を持って来るようにと言い足した

モチロン
この村の役人様方は水汲みなどシマセン

どこかで聞いたようなハナシ



寒い日はタイヘン