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チャンネルAJER更新しました。

「欧州の農業はなぜ発展したのか。欧州の顛末」(前半)三橋貴明 AJER2024.2.6<br>

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

財務省様が国の借金プロパガンダを更新されたので、チェックしてみました。[三橋TV第825回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/aHJkyG9-SFY

 出張講演(最近、増えている)や三橋経済塾の翌日は、身体がキツイですねえ。こういうときは、ボールルームダンスが有効でございますよ。


 昨日の講演では、財務省と「政治の現場」で戦っていらっしゃる方とお話ししたのですが、
「自民党の政治家が、積極財政派になったと思ったら、財務省のご説明にひっくり返されてしまう
 とのことでございました。


 というよりも、政治的な戦いの「場」が決まったと思ったら、財務省に先に政治家に対して「ご説明」されてしまうとのことでございます。まあ、スケジュールコントロールをしているのも財務省ですから、これが、現実です。


 それにしても、わたくし共は単に「貨幣の現実」を話しているにもかかわらず、なぜ自民党国会議員が「ひっくり返されて」しまうのでしょうか。以前は、このゲームは、
「オセロの駒をひっくり返せば、もう戻らない」
 と、甘いことを思っていたのですが、現実にはそんなことはないのです。


 例えば、自民党の西田昌司参議院議員、城内実衆議院議員、中村裕之衆議院議員、谷川とむ衆議院議員などは、もはや「ひっくり返る」ことはありません。というわけで、彼らの下には財務省のご説明は行きません。(行ったところで、ボコられるだけですので)


 問題は積極財政派でも緊縮財政派でもない「中立派」です。最も数が多い中立派は、状況や説明によって積極財政に傾いたり、緊縮財政に寄ったりします。


「要は、自分で考えていないだけじゃないか!」
 と、思われたでしょうし、その通りなのですが、それが多数派なのですよ。別に、自民党に限らず。


 というか、別に自民党議員に限らず、人間なんて、みんな「この程度」ですよ。他人に「真実を理解できる優秀さ」を求めてはなりません。貴方にも、わたくしにも、そんなものは無いよ。聖徳太子の、
「自分が聖人で、彼が必ず愚人ということもない。ともに凡人なのだ。」
 という言葉(十七条憲法から)を思い返して下さい。


 現実が↑こうなので、「なぜ、ひっくり返るのか?」を探り、それを潰す努力をすることが重要なのだと思います。
 

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一.思考が単方向になってしまう
二.貨幣の本質を知らない


 一について。人間は単方向の思考になってしまうため、
「政府の債務超過が史上最大!」
 に対して、それが、
「国民の純資産が史上最大!」
 であること、
「国の財政赤字が拡大!」
 に対して、それが、
「国民の黒字が拡大!」
 であることが理解できない。あるいは、
「政府が支出を拡大した!」
 が、
「国民の所得が拡大した!」
 であることも分からない。


 誰かの黒字は、誰かの赤字。誰かの債務超過拡大は、誰かの純資産拡大。政府の赤字を減らせば、国民の黒字が減る(本当に減る)。政府が債務超過を減らせば、国民の財産(純資産)が奪われる。


 双方向の思考ができるようになれば(それほど難しくないと思うのですが)、現実を理解できるようになります。


 二について。


 貨幣とは、貸借関係である。誰かが「負債」を増やしたタイミングで、誰かの「資産」が発行されることで創出される。銀行預金は、民間もしくは政府が「負債」を増やさなければ創出されない。


 貴方の持っている貨幣は、確かに貴方の資産。でも、それ自体が価値を持っている「富」ではないのです。貴方の貨幣が資産たり得るのは、別の誰かの負債であるためです。


 現金紙幣は、日銀の負債。銀行預金は、銀行の負債。


 もちろん、現金紙幣や日銀当座預金や銀行預金を「負債」としてバランスシートの貸方に計上するのが正しいのか、という会計的な議論はありますし、わたくしも思うところは色々とありますが、とりあえず「そう」なのですよ。


 貨幣が「誰かの債権(資産)で、誰かの債務(負債)」である以上、現金等はBSの貸方に計上しなければならない。BSがそういう構造になっている以上、とりあえずは仕方ありません。


 いずれにせよ、↑ここまで貨幣について突き詰めて理解すれば、もはや「ひっくり返る」ことは無いと思うのですが、この手の「正しい情報」を広めるのが難しい(と、過去十五年の言論活動で理解した)。


 でも、やってみましょう。わたくしはともかく、娘たちのために「まともな日本国」を残したい。滅茶苦茶な人生を送っているわたくしですが、これは本気ですし、変わることはない

 

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