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「物流24年問題の実態と解決策(前半)」三橋貴明 AJER2024.3.5
令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。
2024年米大統領選は歴史の転換点〜もしトラ?ほぼトラ?内戦への最悪のシナリオとは[三橋TV第835回] 佐藤健志×三橋貴明【特別対談:後編】
https://youtu.be/jTjMQ6-vqsE
いつもは「民主主義」という言葉は使わず「民主制」と言っているけど(単なる制度だから)、今回は「民主主義」の方が適していると思います。自由民主主義とは、
「自由民主主義は善である」
という価値観です。つまりは、イデオロギーです。
自由民主主義の根幹は、「言論の自由」になります。言論は自由である。個々人は自らの考え方を自由に表明していい。その上で、議論し、最後は多数決で決着をつける。
多数決である以上、当然ながら「勝者」と「敗者」に分かれますが、敗者側は、
「自分の意見とは違うけど、同胞の多数派がそう言っているならば」
と、納得し、結果を受け入れる。そして、次の「多数決」の際に勝者となるために、言論活動をすればいいわけです。
ちなみに、わたくしは多数決の結果が「正当」だと言いたいわけではありません。とはいえ、多数決の結果は「正統」なのです。
正しいか間違っているかといえば、どっちか分かりませんが、少なくとも民主制における「手続きは満たしている」のです。それゆえに正統。
つまりは、自由民主主義の基盤は、
「多数決で敗れた際に、敗者が「まあ、仕方がないか」と納得すること」
なのです。納得できないとなれば、テロ、暴動、クーデター、革命へと至りかねない。
そして、納得するためには、「同じ国民である」という同朋意識が欠かせない。そして、その同朋意識は近代的な自由民主主義ではなく、前近代的な「文化」「伝統」「歴史」が基盤となっているというのが、ことの本質、なのですよ。
当たり前ですが、新たな人種、宗教、価値観の流入は、基盤である文化、伝統、歴史を破壊します。
現代の欧州において、新たに流入したイスラム系移民が、欧州の根源たる文化、伝統、歴史を破壊していっています。何しろ、人種や言語はもちろん、宗教までもが違うわけです。
さらに、アメリカにおいては、トランプ派(共和党系)とバイデン派(民主党系)に国民が分断され、互いに「相手は反米だ」と、ナショナリズムに基づいて攻撃する事態に至っている。
ポリティカルコレクトネスが猛威を振るい、クリスマスに「メリークリスマス」とは言わずに、「ハッピーホリデー」と言わなければならない。面倒くさいな!
反移民的な活動をすると、「極右」のレッテルを貼られる。ちょっと待て。あんたから「極右」的に見える言論活動をする自由が、私にはないのか?
というわけで、言論の自由が「意見の多様化」をもたらし、言論の自由を成立させなくなる。自由民主主義の基盤を破壊している、というのが今回の佐藤先生とのお話でした。
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GHQ由来の自虐教育で随分と壊されはしましたが、「まだマシ」と言えるレベルではあります。
ところが、そこに「緊縮財政」という破壊槌が加わってきた。デフレが続き、皆が、貧困化している状況で、
「現役世代の負担が重いのは、医療・年金で高齢者が優遇されているためだ」
というレトリックで財務省が緊縮財政を仕掛けてくると、すぐそこに乗る愚者がいる。
「そうだ!そうだ! 老人の優遇をやめろ!」(こんなこと言える俺、格好いい!)
などと叫びだし、国民分断に加担する。
いや、高齢者の優遇を無くしたところで、お前の負担は下がらんだろ・・・・。
高齢者の負担が重くなり、彼らの消費が減れば、お前の所得も下がるぞ・・・・。
お前も、すぐに高齢者だぞ。50歳を過ぎてからの時間の流れの速さは、半端ないんだぞ・・・・。
という現実に加えて、この種の国民分断策が進む、実際に国民の「同胞感情」が無くなり、自由民主主義が成立しなくなる。
現在の緊縮財政は、日本の自由民主主義における基盤を破壊しようとしているのですよ。
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