今回もチャモアペット・ムエタイ・アカデミー時代の話
最近ではプロになる前に何戦もアマチュアに出て
経験を積むのが当たり前になっているが
私がアマチュアの試合に出始めた頃はまだ
「アマチュア」というくくり自体が発展途上状態だった。
というのも今では各団体アマチュア大会を開き
体重でのクラス分けはもちろん
年齢や、レベルでのクラス分けなど
細かく設定されているが
私が始めた頃はとても曖昧だった
計量にしたって結構大ざっぱだったし(笑)
防具にしてもサポーター類の着用についてなど
管理が雑だった
そもそも「アマチュア」という定義事態が曖昧。
アマチュアだかセミプロだかわからない状態で
様々な試合に出場していた。
そんな状態で経験を積んでいたのだが
今も覚えていることがある
それはタイ人主催のアマチュア興業に出場した時のことだ
日本人よりもおおらか
というか
小さいことは気にしない精神
というか
大ざっぱなタイの人(笑)
やはりこの試合の時も現場で様々な問題が起きていた。
そんな中私は説明のなかった「膝サポーター」について疑問があった。
着用についてルール説明で触れられていなかったのだ。
そこで私とチャモアペット会長は主宰者の元へ
「膝サポーターは着用するんですか？」
と聞くと
主宰者はポカン顔
明らかにそこまで考えていなかった様子だった。
そしたら逆に私たちに
「どうしましょうね？」
なんて聞いてきた
そこで私と会長は目を合わせると
「無しでいいんじゃないですか～」
としれっと言った
「では無しにしましょう」
ということで決定
その瞬間二人は(￣ー￣)ﾆﾔﾘ
当時私は首相撲と呼ばれるムエタイの技術を一生懸命練習していた
それは相手の首などを腕でロックして
転ばせたり、膝蹴りを入れたりする技なのだ
私たちは二人とも自分にとって膝サポーターがないほうが
有利だという共通認識があったから無しを選んだのだった。
そして
試合結果はというと
首相撲からのKO勝利(笑)
しかも対戦相手は主宰者のジムの人だった。
その後に会った主宰者は苦笑い。
試合の前から戦いは始まっているということを学んだ(笑)
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