ブルーストッキングは婦人文芸雑誌「青踏」を編集する「あたらしい女」たちを描いた作品です
歌舞伎ではない芝居を観てきました


平塚らいてうを中心に伊藤野枝、神近市子、尾竹紅吉らは日本初の女権宣言をし、男性に絶対服従の世間に一石を投じるのでした
野枝は親の薦めた縁談を捨て17才で上京しらいてうの元へ、元恩師である辻潤と同棲、二児をもうけます
しかし、妻と愛人(市子)のある大杉栄に求愛を受け、四児を産みます
辻は自分の価値以外は一切受け入れず、やがて放浪生活をすることになりました
市子は大杉の求愛により愛人となるが複雑な男女関係から大杉を刺し、実刑を受けることになります
男女の自由な恋愛による多角関係、過激な思想により度重なる雑誌の発行禁止命令など舞台は目まぐるしく展開します
大杉はマルクスに没頭、無政府主義運動の中心人物となり、憲兵隊に野枝と共に連行され虐殺されました

舞台は明治末期から大正時代
大道具の代わりにスライドパネルを用いるのが新鮮な感じです
幕末維新は大好きなんですが、この時代は全く知りませんので、フィクションかと・・・(^^;
しかし、大正時代でも日本の女性はお盛んだったのですね
大杉も大杉なら求愛された市子や野枝も何で?って感じですね
確かに女性の地位が低い時代、それに立ち向かう姿は立派なことだろうけど方法は少し違うと思いますね
自由は秩序の上に成り立つんじゃないかな
演じられたのは新国立劇場第六期研修生の方々
白熱の演技にグイグイと引き込まれる熱演でした
青踏と言う雑誌、平塚らいてうや伊藤野枝、甘粕事件など全く知りませんでしたが、大正期の情勢がよくわかりました
最後は甘粕事件、大杉と野枝が虐殺されるのですがここをもう少し強調して幕の方が良かったですね


さて、舞台模型を早速作ってみました


構造はいたってシンプル
パネルがセットされ場面ごとにスライドさせるのです
一番手前のパネルが幕の役割をしているようでした
やはり一番目立つのは左側にある「青踏」創刊号表紙の挿絵です
作者は高村智恵子です


パネルと小道具を組み合わせ、編集室や寝室、カフェなど巧みに演出するようになっていました


机やチェストを並べ編集室
ベッドや鏡台を並べると寝室に


こちらはテーブルやソファを配置するとカフェになります
歌舞伎と比べシンプルですから作りやすかったですね



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