さて、紙のおもちゃ特別展、昨日の目的は北原氏の講演会です



北原照久氏、まぁ正直言ってガラクタ集めの変なおじさんなのかな

ところで皆さまは子供の頃に遊んだマンガのカルタ、雑誌の付録、ママごとセット、そしてブリキのおもちゃなどを今でもお持ちですか?

全てゴミとして処分されたと思います

でも、そんなガラクタに息を吹き込んで文化にしてしまったのが北原氏なのです


公演の内容をざっくりまとめました

儂の解釈も混ざっていますがご了承くださいませ


皆さん、私をブリキのおもちゃだと思っていらっしゃるようですが生身の人間です

たまたまブリキのおもちゃ博物館を開館しただけのことです

おもちゃは何もブリキだけではなく、セルロイド、紙、木と素材は何でもいいんです

そしておもちゃ以外にも、ポスター、看板、パッケージ、イベントグッズ・・・

形あるもの全てコレクションにしているんですよ

趣味人というのはくだらないもの、どうでもいいものを集めるんですね

それを最初にやったのが大森貝塚で有名な考古学者のエドワード・モースです

彼は日本に来て処分されている古道具や古看板を収集していたんです

看板にはある意味芸術的な作りが施されていますが、当時の日本人はあたりまえ感覚で価値を見出だすことはなかったんです

モースが最初なら、俺は一番を目指してやろうと思った訳です

趣味の発展とその流れ

面白がる・興味/始まり

手に入れる  /飾る・眺める

集める    /楽しい・リスクを伴う

分類を始める /整理・研究

さらに集める /極める・学問

日本女子大学の増淵宗一名誉教授はリカちゃんを研究して大学教授になられたんですよ、極めるって凄いことです

(あの~リカちゃんだけじゃなくその他のことも研究されています 笑)


スクリーンで動画・映像を見ながら

趣味の原点であるインスブルックへご婦人とのご旅行へ

のろけ話は飛ばします

コレクションの歴史を写真で紹介

とにかくいろんなものを集めていらっしゃいます

倉庫の広さは1000坪を超えるそう

いくつあるのか、ご本人もわからない

全部、展示をしたら国立博物館なみ

内容だったら北原博物館の方が絶対に面白いと思う

ガラクタ集めの変わったおじさんも極めると凄い人になるんですね




で、最後に・・・

今回は紙のおもちゃということで

歌舞伎模型も北原コレクションの仲間入りを果たしました

芝居小屋とミニチュア歌舞伎4点




助六・道成寺・鑑獅子・勧進帳
北原氏に凄いと言わせました
なんと言う上から目線(すみません)

「先生、歌舞伎だけじゃなくて宝塚バージョンもあるんですよ」

「ホントなんだ~そっちが良かったな」

先生、けっこうお茶目 (^^;)

実際、宝塚歌劇もご覧になるらしく、公演ポスターもたくさんコレクションされているそうですよ

宝塚模型は後日、横浜の博物館へお届けすることになりました