南国、土佐には夢がある

語:漆[シチ]

第2話:Der zweite “Teufel”[2匹目の悪魔]

 

 

 

 

DAY2

9/15 AM11:00

 

 

 

はっ、!!!

 
7時間も寝てしまった
寝れるストリーム車中泊仕様
恐るべし…
 
 
 
昨晩は雲も多く通り雨もあったけれど
今日はこの通りの快晴。
ちょっとでも水温が上がってくれたらよくなるかも!!
 

 
 
ところでキミはいつから着いてたの??
 
 
やっぱり今回もスタートはぽかぽか温泉
色んなナンバーの車が止まっていましたが
鹿児島ナンバーの遠征アングラーさんもいてちょっと親近感。
 
 
そして風呂上がりの高知ウェルカムドリンク!!
サッパリとした甘さのリープル
 
 
 
 
そして―――
 
\キサラギチャンダイスキ!!/
 
でお馴染みの如月ちゃん。
やっぱり最初はチョイショことナンバンチョイスしょうが焼き。
結局何食べてもおいしいけどネ
 
 
 
今回もフィッシングハヤシさんにお邪魔して
上杉さんと今年もココで話すことが出来ました。
ココに来ればいつもモチベーションを上げてくれるのです!
心が折れそうになりがちなアカメ遠征にとって
地元エキスパートの声は杭のような存在。
すがります!めちゃくちゃすがらせてもらいます!!笑
 
 
 
 
 
 
 
 
さーて
 
お昼の間は見回りするぞー!(意気揚々)
 
 
 
 
 
 
 
 
分かった事。
 
 
どこに行っても何も居ない(絶望)
 
わざわざ自分でモチベーションを下げるくらいなら
もう決め打ちした方が良かったよね?ね!?w
 
 
 
 
PM5:00
 
そして日没間際。
水温を測りまくった結果、河川23℃、湾内26℃
これなら湾内なんじゃないのー?という事で
湾内に絞る事に。1人だとどこそこの状況は分からないので
合ってるかどうかは別でも絞り込んでった方がたぶん近いと思う。
 
その中でも水温が上がりやすい
シャローのドン付き・溜まりのポイントに入る。
 
 
ベイトはわさわさ。
 
 
だいぶ浅いのでガルル132Fの2フックチューンから。
 
 
 
日が暮れるとボラの群れがずっと周回しながら
下に居る何かのプレッシャーを感じている。
 
ブレイクの向こう側、まぁまぁ遠い。
 
ストリームシーカーをぶっ飛ばして狙う。
K2F142だとボトムに掛かるくらいの水深なので
シーカーを飛ばしてゆっくり巻きながら。
 
時々水柱が上がるけど
多分ヒラなんだろうなーという規模。
今まで見たアカメボイルはビビるくらいの音と水柱。
 
 
ベイトは居るけどこんな感じか。
というか単に腹が減ったので理由をつけて移動!!笑
 
 
 
 
 
 
PM8:00
 
ロコモコ丼
もちろんこれも如月ちゃん。
3食食べても飽きないバリエーション!!イイネ!!
(↑如月ちゃんからお金を貰ってるわけじゃない(笑))
 
 
 
 
 
どのエリアに居るか
 
を探すよりも着いているかもしれない場所に
行くのが一番早いかも。
 
昨年、一昨年と確実に釣れている
明暗Dに向かったけれどやっぱり先行者。
流れもトロっとしてるし対岸に入ってもダメそう。
 
昨日のEに入ったところで・・・だし
別の筋に入る事に。
 
 
 
 
PM10:00
 
明暗G。
明るい側で待機するシーバスは見える。
少し濁りが残っている為その下に居る(かもしれない)アカメは見えない。
 
イナッコが下ってくると明るい側でライズが出る。
感じからして50くらいのシーバス。
 
これが元気っていう事はアカメは期待できないのか・・・??
 
 
 
居るとしたら下のレンジ
そして橋桁なのかもしれない。
 
深めをゆっくりと流せるトイフェル125F
こちらも2フックチューン。
リングは純正・フックは#4にすることで
ギリギリフローティングのまま動きも殺さない。
水なじみが良くなりバタつきも無くなるので
河川だとノーマルよりコチラが使いやすい。
 
そしてこのトイフェルは
昨年、記録更新となるアカメを連れて来た
そのものである。期待は出来る。
 
 
 
自身が移動しながら
明暗の切りたいラインを変えていく。
 
流れは強すぎず弱すぎず
トイフェルにはちょうど良い流れ。
 
 
 
 
表側には出ていない。
しかし、シーバスのバイトも無いから
上ずっているシーバスの層は上だけかも。
下には可能性がある。
 
ここから暗とケタの攻略に入る。
 
 
ケタの側面をラインを使って
頭から流して暗深でターン。
 
鹿児島のシーバスにはよく利いたパターン。
 
 
 
U字を描ききって遡上の動きに入ったトイフェル
 
 
 
 
 
グッ・・・
 
 
ハンドルを回す手もロッドも止まる。
反転ではなく反射的に居食いしたような感触。
 
 
動かない・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
ヂヂヂヂヂィ―――――!
ヂィ――――!!!
 
 
スプールから直接引き出されるように出ていくライン
トルクもスピードも・・・違う。
 
 
 
 

 
※ファイトの音声だけですが
当時の雰囲気が伝わると思うので時間のある方はどうぞ・・・
 
 
ロッドを保持するので精いっぱいだが
ケタ際なのでムリな体勢のままロッドだけは立て続ける。
 
 
最初のダッシュが終わった。
それを見計らってガンガン引き剥がしにかかるが
またしてもダッシュが始まる。
 
 
 
急に方向を変えて上流へ
そして下へ下へと泳ぎ始める。
 
エラアライに浮いてくる様子もない。
 
 
やったかも・・・
 
 
 
なおさら慎重になる。
 
 
興奮と引きの強さに
だんだんと息も上がる。
 
 
 
突っ込みが数度
ヤバイヤバイヤバイ!!
その度に冷や汗が出るほど。
 
 
 
 
時間にして6分。
 
スーっと浮いてきた。
 
 
 
 
 
 

ギラッ・・・

 
 
 
 
 
 
 
太い背中が見えた
デカイ・・・デカイけれど
 
 
 
背中がとんでもなくゴツいランカーシーバス
アカメと間違う程強いトルクでファイトを繰り広げた。
動画でもわかるが上がってくるまでは
本当にアカメだと信じてしまうほど。
 
トイフェルのフックは違う方を向いていた。
外掛かりの危うい掛かり方
2点だったからフックアウトは免れている。
ブラックアロー96MH
シーバスミノーをしっかり泳がせられるティップを持つパワーロッド。
全体で受け止めてくれるからトータルの負担が少ない。
 
 
 
 
 
これは本当に以外という程のシーバスだったが
ここまで本気でファイトしたシーバスもあまりない。
ありがとう!ナイスファイト!!
 
 

 
 
 
 
 
AM1:00
 
懐かしい人からの連絡。
fimoや高知遠征の時にお会いした名本さん。
今は高知に居るらしく落ち合う事に。
 
大雨が降る前にボコボコボイルしていた
というポイントに連れて行っていただき
見てみるけれど魚は薄いらしく。
ゴミだらけ。台風や豪雨のゴミが
はけ切れずに溜まっているらしい。
 
ボラはしっかりと入っており
 
30分に一度はざわっと走ったり
カーン!!!という捕食音もどこかで聞こえる。
 
 
 
 
2人で手分けしてアカメを探したけれど
お互いに反応は得られず
もう夜明け前・・・
 
 
 
 
 
<私はどこにいけばいいの!!?ねえ!!(真顔)
 
!!>
(こういうタイプの人は知らんぷりが一番にゃ)>>
 
 
 
 
 
 
「明日はここ行ってみたらいいよ!」
 
名本さんに救いの手を差し伸べてもらい
以前フィッシングショーで教えていただいていたポイントを
詳細に教えてもらいそちらへ走ってみる事に。
 
 
明日はもう最終夜。
今までとは違うポイントに2018年夏の最後を賭ける!!
 
 
 

【タックル】

 

ロッド:AIMS/BrackArrow96MH “Various Shores Ultimate”

リール:13セルテート3012

ライン:SuperJigMan #2-300m

リーダー:ShockLeader50lb

接続:ペアリングS

 

ルアー:邪道/がるる132F トイフェル125F(いずれも純正リング+#4・2フック)

         オグル、バウンティーバイブ、トリームシーカー、ストリームローグetc.

 

ノット:MIDノット(KAMIWAZA/デュアルスティックPLUS 使用)

金具結束:イモムシノット

 

ストリンガー:KAMIWAZA/ストリンガーフックⅡモンスター

つづく―――