こんばんは。またはこんにちは。もしくはおはようございます。




やっと観ましたので本日はこちらの感想を。








今回すずめの感想を書いている最中にまたもや大きな地震がありまして…反射的に原発の心配が頭に浮かびました。当該地域にお住まいのフォロワーさんもいらっしゃるのでなおさら気になり。この地震大国でこの発電方法は310%向かない、どころか絶対避けねばならないよね…原発即時停止しろよ…。







さて『すずめの戸締まり』です。『君の名は』で世代を超え国を超え一大ムーブメントを巻き起こした新海誠監督作品。2022年公開。先日金ローで地上波初放送だったようですがまんまと録画し損ねた。ら、Netflixで配信とのことで。



私より先に娘が観まして「私は面白かったよ」「一緒に観ようよ」「今日観ない?疲れた?じゃぁいいや…」「明日観ない?」と度重なるアプローチをいただきまして鑑賞に至りました(最近互いの推し作品を一緒に観るのが共通の趣味です)。







個人的には傑作だと思いますが、それこそ地震や津波の被災者の方々には手放しでおすすめはしにくい。昨夜私のスマホも緊急地震速報の警報が鳴り響きましたが、それにトラウマのある方も視聴にあたっては注意が必要かと(劇中の警報は実際のものとは違うそうですが)。




まず『すずめの戸締まり』というこのタイトル。一番最初に目にしたのはいつだったかは忘れましたが第一印象は「何か地味だなぁ」でした(すみません)。だって戸締まりだよ戸締まり。何か地味ですよね。違ってた。あんな壮大かつアクロバティックかつ大変な大仕事だとは。戸締まり。



いやーアクロバティックですよ本当に。ペケッターのフォロイーさんが「新海作品は女子高生への執着がキモいけどあれだけ走らせるならやはり今回ばかりは若い高校生である必要があるな」的なことを投稿されてましたが正によ。まぁ君の名は。でも走りまくりますが更によ。


チャリを漕ぐ、走る、走る、走る、走る、飛ぶ、走る。突き進む。飛ぶ、走る、走る、走る、飛んでそのまま要石ドーーーーーンそんな感じ(どんなだよ)。



アクションシーンの表現の素晴らしさがこれでもかと迫ってきて実に良かった。それは『走る』という分かりやすいアクションだけでなく、『扉から迸る得体の知れない何者かを封じ込めるため渾身の力でそこを閉めようとする』という一見地味なものに至るまで、こちらも身体に力が入ってしまうほどにのめり込んでしまいました。



ストーリーの面白さや被災者(と、その後)の描き方の誠実さはもちろん心を打ちましたが、個人的には何よりすずめのキャラデザが凛々しくて良かったです。



比べるのはどうかと思いつつ比べずにはいられない、君の名は。の三葉は同じ年頃の高校生男子と身体が入れ替わるという設定の危うさ(二次創作での性的消費がひどくて…今さらですが)、ひいては口噛み酒やら(引くわ)スカート切られた奥寺先輩の『顔赤らめて「あいつら~☆」で済ます』ところやら、キモいし(性)犯罪への対応おかしいYO?等々どうしても看過できないところが多過ぎて…。



三葉は好きだし声を担当した上白石さんも素晴らしかったんですが、どうしてもそういうのがノイズになった感は否めず。それに対し、すずめのキャラデザ自体が見た目も中身もわりとキリッとしてるのが私は好きでした。



ただ一緒に観た夫は「出会って数日の男のために命懸けるの意味が分からないし恋愛に持ち込む必要性が分からない」と否定的だった…うん、まぁね。私もシス男女の恋愛は飽き飽きだからして分からんでもないけど…まぁ…。



ただすずめは相手が草太だから(恋愛的に好きだから)というだけでなく、もっと根元的なところで「誰にも死んでほしくない」「損なわれてほしくない」「誰かの日常が奪われてほしくない」という思いで手を貸し身を投げ出して旅に出たんだと私は理解していて。



それが正しいかどうかは別として(自分は死んでも、損なわれても、日常が奪われても構わないとどこかで思っている節があるのはあまりに切ない)、幼き日のあの3.11に刻まれた体験がそうさせるのだとしたら辛いなと、そう思いながら観てました。




他、登場人物みんなすごく良くていい人ばかりで嬉しかったんですがしかしお前だお前ぇ!せ~~り~~ざ~~わ~~!!!!(「あ~~さ~~く~~ら~~」のトーンでお願いします)(古い)。






好き。以上(本当好き。公開直後からやたら話題になってたのよく分かる。かみっきゅん天才な)。




 

 



こんな姿勢で観ていましたが、胸熱くなる瞼熱くなる本当に素晴らしい作品でした。かみっきゅんのみならずボイスキャストの皆々様最高。




 

 

作品は楽しみつつ防災に気をつけつつ……………
政府くん、きみは防衛費は予算度外視でアホほどカネ突っ込むけれど防災・減災・被災地復興にこそ力入れてくださいね。能登、4ヶ月経っても手付かずすぎて唖然とします。



「誰にも死んでほしくない」「損なわれてほしくない」「誰かの日常が奪われてほしくない」という思いで政治をやってくれる人・政党を選ぼうね、オレたち。








ではまた後日。お疲れ様でした。