シーズンが終わって、俊輔やボンバー、勇蔵の減俸提示やパンゾーの退団等、マリノスのベテランに対する報道が増えてきたので。

2010年、マリノスが松田直樹や山瀬功治等を戦力外にした頃
同じように功労者に対する戦力外で一騒動になったチームがありました。

伊東輝悦や市川大祐等を切った清水です。

2010年にベテランを切った両チームが片や天皇杯優勝、片やJ2降格と全く違う道程を歩みましたが、その違いはどこから来たのだろうか?

まずは2010年。
この年はマリノスでは他は田中裕介、浦田等が移籍、今やマリノスの中心選手となった齋藤学がレンタルで愛媛へ移籍。
清水は正GKの西部、藤本淳吾、そしてレスターの優勝メンバーの岡崎慎司がシュトゥットガルトへ移籍。
入ってきた選手はマリノスではパンゾー、大黒清水から青山、谷口が加入
清水は高木俊幸、高原らが加入。そして監督にゴドビが就任。

2011年シーズンはマリノスは5位、清水は10位

その後、マリノスには2012年には中町やマルキーニョス、学の復帰、2013年にはファビオらの加入、2014年には下平、三門、藤本淳吾ら、2015年にはアデミウソン

清水は2012年に吉田豊、2013年にはバレー、2014年には高木善朗、ノヴァコヴィッチ、2015年は枝村、村松の復帰

その間に放出した選手は、マリノスではマルキーニョス、富澤、藤田、淳吾、小野裕二、狩野健太等
清水は高原、小野伸二、太田、伊藤翔、岩下等
それぞれ主力の放出もありましたが
決定的な違いがあるとすれば、マリノスは2010年時点で在籍していたボンバーや俊輔、勇蔵、哲也、飯倉は放出せず。
清水はゴドビの方針がコロコロ変わったせいか、復帰した本田拓也や枝村、村松以外はほとんど放出。

ベテランの不在、毎年のごとく大きく入れ替わる選手。
それによって、一貫した強化が出来なくなる。

マリノスが木村和司から当時ヘッドコーチであった樋口靖洋に変わって、2013年シーズンはリーグ戦では優勝争い、天皇杯のタイトル獲得していくのと対照的に、清水は年を追う、順位が下がっていき、ついに2015年シーズンにJ2降格。

ベースになる選手まで放出し、その穴を埋めるための補強も満足に出来ず、ただチームの土台を壊れただけのチームでは強くなれることは無い。

清水や今年降格が決定した名古屋、去年J3に降格した大分の事例はマリノスにとって他山の石としなければいけないと思います。