年長の1年間はキリスト教系の私立幼稚園にお世話になりました。
最初の3ヶ月は週3日幼稚園、週2日児童発達支援施設に通い夏休み明けからは毎日幼稚園に通いました。
最初はもう私もぴよ子も不安でいっぱいで…
しゃべれるようになったとは言っても、滑舌が悪く、家族しか聞き取れないことも多いぴよ子の言葉、そして場面緘黙で、家以外のところではほとんど喋れず…
困っていてもSOSを出せないのです💦
家ではオムツがはずれていましたが、幼稚園ではトイレに行けないぴよ子。
当初は14時に私がお迎えに行った時に一緒にトイレにいってから帰るという生活をしていました。
しかし、先生方はめげなかった
最初はトイレの入り口まで行く
それができたら個室の入り口まで、次は便器に座ってみるところまで…と段階を踏んで、ついに幼稚園のトイレで用が足せるようにしてくださいましたここまで半年かかりました!
細やかな指導に、本当に感謝です
ぴよ子も徐々に慣れ、先生にちょっかいを出したり、お気に入りのお友達が出来たり…
ぴよ子以外にも障害のある子をたくさん受け入れていたこの幼稚園。
ぴよ子のような知的障害の子、発達障害で多動の子、車椅子の子…
みんな自然に受け入れてくれ、必要な時にはお友達が自然に手助けしてくれ、ぴよ子は色々な活動に参加させてもらいました。
なんと、夏の一泊キャンプにまで行けたんです。
その頃はまだ幼稚園のトイレでおしっこができず、普通ならとても連れて行ってもらえないと思うのですが、普通に参加させてもらいました…
夜の21時までおしっこをせず、先生を困らせたようですが💦
運動会も、リレーはお友達と一緒に走り、組体操も、ちゃんと参加できたんです
きょろきょろ周りのお友達の様子を見ながら、ちゃんとお友達と協力して組体操ができました
観に行ったうちの家族全員号泣…
とにかく柔軟に対応してくださる幼稚園で、「保育のやり方はこうあるべき」と言わず、どうしたらこの子が参加できるかを考えて下さって、いろんな経験ができました。
先月の卒園式ではもう私は感極まってしまって、涙が止まりませんでした
こんな幼稚園、あるんだ…
親切にしてくれるのは発達支援施設のような、専門のところだけかと思ってた…
障害児に優しい、ということは、健常児にももちろん優しいわけで、子供の全てを受け入れてくれるキャパシティの大きさを感じた1年間でした