脳脊髄液と脊髄と骨髄 | 自己治癒力向上大作戦

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たのしいGWも終わり

今日からまた日常生活…という方も多いかと思います

 

わたしは5月1日から1週間

佐用町で過ごして来ましたが

山間部の気温はやはり平野部とは違うなぁ

「冷えるなぁ」と思っておりました

 

お日様が出ると

汗ばむほどの陽気になるのですが

朝晩はまだ寒く感じます(10度くらい)

 

そういう気候なのだと納得しかけてもいたのですが

温泉で出会った地元のおばあちゃんによると

「今年は寒くて九輪草の花が綺麗に咲かなかった」

とおっしゃっていました

 

去年もそうでしたが

五月晴れ晴れという日が少なくて

雨が多い気がします

 

日本の気候も変わってきているんでしょうね

 

 

さてさて今日はカラダのしくみの中でも

ちょっとイメージしにくい部分のことを

おさらいしておきたいと思います

 

まずは

骨髄脊髄について

 

言葉が似ているので

漠然と「骨の中にある」

というとらえ方をしている人もいるようですが

違います

 

骨髄

「骨の髄までしゃぶりつくしてやる!」

という表現もあるように

骨を割ったらその中にあります

 

赤色骨髄と黄色骨髄という2つのタイプがあって

赤い方は造血に関係しています

黄色い方は脂質です

raw_marrow.jpg

骨をバリッと割ったら出てくるのが「骨髄」です

 

 

脊髄は背骨の「中」にあると思われていますが

正確には

背骨(椎骨)の穴を通っているものであって

骨を割っても出てきません

IMG_20160509_154659273.jpg

これ↑は第1頸椎から第4頸椎が

重なっている様子

 

第1頸椎(環椎)は

背骨のいちばん上で

この上に頭蓋骨が乗っかっています

 

図は右斜め後ろから見ているところね

 

この環椎は文字通り「わっか」です

この「わっか」は第2、第3、第4…と下がって行くにつれ

少しずつ小さくなりますが

背骨の土台ともいえる仙骨まで続きます

 

背骨は椎間板というクッションを挟んで

積み木のように重なっていますが

穴の空いた部分も重なり合って

パイプっぽい構造は仙骨まで続いているのです

 

IMG_20160509_162911609.jpg

これは仙骨を斜め後ろから見た図で

三角形のあなが見えますね

 

このパイプっぽい所に納まっているのが

脊髄です

 

で、この脊髄は一体何かというと

「中枢神経」です

 

CNS017.jpg

 

脳と脊髄を併せて「脳脊髄=中枢神経」

と覚えましょう

 

中枢神経とは

感覚神経でキャッチした情報を集約し

運動神経に伝えて動く…

…たとえば

熱いものに触れて「アチッ!」と手を引っ込めるのは

瞬時のことであっても

手の表面の感覚受容体→感覚神経→中枢神経→運動神経→筋肉

という情報伝達が行なわれて

ようやく生まれる動作なのです

 

脊髄はざっくり分けると

灰白質と白質という二層になっっています

 

灰白質には神経細胞が詰まっていて

白質には神経繊維が詰まっています

 

写真をみるとわかるように

けっこう白っぽい組織です

脂っこいから白いのです

 

脳は頭蓋骨というケースのようなモノに納まっていますが

脊髄は背骨のわっかを通っていて

しかも、その背骨は結構動きます

なので、姿勢を変えたりしたくらいで

簡単に千切れちゃいけませんから

弾力性に富むコラーゲンも多く含んでいます

 

中枢神経(脳脊髄)は脂が多いこと

脊髄は簡単に千切れないようにコラーゲンも多いことを

覚えておいてください

 

そして

この脊髄がそのまんま背骨の輪っかを通っているのでは無く

脳脊髄というオタマジャクシの形をまるっと包み込むように

硬膜という膜で覆われていて

硬膜と脳脊髄の間を脳脊髄液が満たしている…

…という構造なのです

 

IMG_20160509_154659513.jpg

で、これ↑は第7頸椎を上から見たところ

下が背中側です

中央の三角形の穴とはべつに

左右に小さめの穴がひとつずつありますね

これは中枢神経(脊髄)から枝分かれした

末梢神経が通る穴です

(胸椎12個、腰椎5個にはこの末梢神経が通る穴はありません)

 

中枢神経=脳脊髄とは

「頭蓋骨の中」と「背骨の穴のパイプっぽい構造」に

硬膜と、

その内側を満たす脳脊髄液に守られて納まっている

あぶらっこい組織

 

です

 

硬膜という堅牢な膜に守られてはいますが

とうぜんそれで完結しているわけでは無く

神経が枝分かれして末梢神経になるところで

硬膜は筋膜に癒合していきます

 

 

というわけで…

・骨髄と脊髄はその役割が違うということ

・骨の内部にあるのが骨髄で

・骨の輪っか部分を通るのが脊髄

・脊髄=中枢神経は脳脊髄液と硬膜で守られている

という点はおさえておきましょう

 

たまにね

「脳脊髄液が全身をしっかり流れるように…」

なんて書かれている文章もあって

ずっこけちゃうのですが

脳脊髄液は中枢神経全体を潤すに充分なだけ

硬膜の中に必要なのであって

穴があいて漏れたら「脳脊髄液減少症」という

とってもつらい状態になってしまうので

全身に回らないようにしましょうね真顔

 

全身を流れて良いのは

血液、リンパ液

 

脳脊髄液は

中枢神経を守るように

(お豆腐のパックの中の水みたいに)

硬膜の内側を満たしている液体

 

脊髄の中を流れているわけでもありませんよ~ウインク

 

 

と、ここまでの構造を踏まえた上で

もうひとつお伝えしたいのが

コラーゲン(タンパク質)は大切なのよ

ということです

 

「DHA」だとか、「オメガ3」がカラダに良い

 

という情報は

健康を気にする人の間では

徐々に認識が浸透しつつありますが

 

なぜなのか

どこにどう必要なのかまではなかなかね

 

まず、ひとり分で6兆個以上もある細胞の

細胞膜があぶらでデキているということ

中枢神経はじめとする神経組織にはあぶらが大量にいるということ

 

ここを押えておかなきゃなりません

 

元氣な細胞を作るには

カラダが代謝に

使いやすいあぶらが必要なのです

 

神経組織を元氣に保つためには

カラダが代謝に

使いやすいあぶらが必要なのです

 

オメガ3脂肪酸といえば

魚が多く含むDHAやEPA

種子が含むαリノレイン酸が有名ですが

これらをサプリメントやオイルで摂ろうと思うと

けっこうなお値段します

 

ショートニングやマーガリンといった

使えないあぶら(トランス脂肪酸)は避けて

揚げ物は控えて

低温圧搾のひまわりオイル、亜麻仁油、ごま油、菜種油、

上質なオリーブオイルなどを

調理の補助として使いわければそれでいいかなと思います

 

これはあぶらの補給ではなく

調理の補助、調味料として

代謝に負担のないものを…という意味ね

 

あぶらとタンパク質の供給源としては

飼育されてない(されたとしても餌と環境が自然に近いモノ)動物や魚と

くるみ、アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ごま、ヘンプシード、チアシード

がオススメ

 

玄米も糠の部分にはけっこうなあぶらが含まれるのですから

玄米で食せる無農薬、無肥料のお米は

信頼できる生産者さんとつながっておくことが大切です

 

 

日々たべるものは

カラダを作るだけでは無く

意識にも影響するのは

エネルギー的なことだけではなくて

物質レベルでもクリーンとノーマルを維持しやすいものを

供給できているかどうかが

現れてくるのだと思います

 

 

Clean Eating

Clean Food という概念が

まだまだ行き届かないようなので

そのへんも絡めて別の機会に

もうちょっと語ってみようかなニコニコ

 

 

 

ひろの拝