いよいよ2021年のF1が始まります。

3/28(日)にバーレーンで開幕。

今年もかなり盛り上がっています!

 

 

2021年の主な注目トピック2つは、

 

☆待望の日本人ドライバー・角田裕毅選手がF1デビュー!

 

☆ホンダF1・ラストイヤー!

 

 

これはもう今年、応援しない理由が見当たりません。

初めての方も、お久しぶりの方も、日本のファンは十分に楽しめると思います。

 

 なので、今回はF1の魅力や楽しみ方、2021年の注目ポイントなどを書きたいと思います。

 (熱が入りすぎて文庫本6ページ分位のボリュームになりました。)

 

 

 3月24日(水)の夜から配信されるDAZNのF1番組に出させていただきます。専門家じゃない人間がこういう番組に出てもいいのか躊躇いましたが、

「本当に面白いので多くの方にF1に興味を持ってもらいたい、そのためのお手伝いが少しはできるんじゃないか」

と思って参加させていただきました。

 専門的な事は元F1ドライバーの中野信治さんとMCサッシャさんがいらっしゃるので、僕は専門的以外のこと、特に「初めての方」と「お久しぶり」の方に興味を持ってもらえるようになればと思いました。

 

 

(DAZNは1ヶ月無料放送、毎週水曜夜更新の新番組「wednesday F1 time」の第1回目と2回目に出演。この番組は配信後1ヶ月位いつでも好きな時に再生できます。無料1ヶ月の間にF1開幕戦バーレーンGPと第2戦イタリアGPは見られると思いますので、それでどっぷりと興味を持ってもらえれば!3/25(木)読売新聞朝刊にも1ページの記事が出ます。)

 DAZNの番組のページ

 

 

 僕の印象ですが、

「F1は常連の方が集まる、ちょっと敷居の高いお寿司屋」というイメージがあります。

 現在は地上波中継も無く有料放送だけなので、F1を見ているのは本当に好きな人ばかりなので、そこに入っていくには勇気がいるかも知れませんが、そのお寿司屋さんも、入れば絶対に満足、美味しいネタが揃っていますし、奥深いので知れば知るほど面白くなっていきます。常連さんたちも優しくて、本当にF1が好きな人たちばかりで、愛情に溢れています。

 

 

 F1は世界最速を競って多くの企業が参戦しています。多くの人に見てもらって初めて広告としての価値が生まれ、F1が持続、発展することができます。

 なので、「◯○年のモンツァの1コーナーが」とか「レーキ角とダウンフォースが」等の専門的なことは知らなくても、誰でも気軽に楽しめるスポーツだと知ってもらえると嬉しいです。

 

 運営側もみんなが面白く見られるように、レギュレーションやルールも毎年見直され、チームの内情やドライバーの個性と相まって、涙と感動のレースが繰り広げられています。応援したくなる素晴らしい物語があります。

 なので、誰でも気軽にそのお寿司屋さんの暖簾を押せるように、興味を持ってもらえるように、今回の番組で間口が広がってモータースポーツファンが増えるといいなあと思います。

(僕も周りにF1ファンがいないので、現実にはネット中心で、リアルに語る場面が中々無いのですが、ファンが増えてもっと楽しみを共有できるといいなあと思います。以前のF1ブームの時みたいに、友達同士で熱く語ったり、居酒屋でも知らない人とF1談義になったりしたので。)

 

 

 例えば、若い頃にF1を見ていた方も50代になり、仕事で突っ走っていた時期も過ぎて少し落ち着いていたり、子供のいる方は子育ても落ち着いていたり、そこで久々にF1を見てみると、「今こんなスゴイことになっているのか!?」「ドライバーって試合中に無線でこんなコト言ってるの!?」「1600ccのエンジンでこんなパワーが!」などなど新鮮に驚く方も多いかと思います。大人の趣味としても奥深くてGOODかと思います。

 

 

 海外旅行が趣味の人、最近はLCCで週末海外も行けるので、上海やシンガポール、ベトナムなどのアジアのレースもオススメです。(海外旅行、何年後に行けるようになるかわかりませんが・・・。世界一ファンの熱がアツいと言われる鈴鹿もお勧めです!)

 サーキットの開放感、全身に響く雄叫びをあげるF1マシンを見たらきっと魅了されるはずです!

 

 

 レースがメインじゃなくても、買い物やグルメ、美術館などと同じように、サーキットも海外旅行の一つの目的にすると、新しい旅になるのではないかと思います。

 家族がいる方は一人で海外はなかなか難しいと思うので、アジアのサーキットは市街地に近く、地下鉄や電車で行けるので、妻と子供はプールやショッピング、お父さんはサーキット、など、いろんな楽しみ方ができると思います。週末0泊でも行けます。

(シンガポールグランプリは会場内でライブをやっていて、僕が行った2019年のメインアクトはレッドホットチリペッパーズでした。毎日、F1会場内の3ステージくらいで世界中から来たアーティストがライブを行っていて、F1のチケットがあればどれも見ることができます。シンガポールの夜景を背にした夏の野外ライブは気持ちいいです。2018年にはSEKAI NO OWARIやリアム・ギャラガーのライブもあったようです。)

 

 

 シンガポールは他にも、セレクトショップのドーバーストリートマーケットもオープンしましたし、SACAIの直営ブティックもありますし、セントーサ島にはビーチリゾートとユニバーサルスタジオも、大人から子供まで楽しめます。

 船で30分くらいのインドネシアのビンタン島も行けるし、車で隣の国、マレーシアもいけますし。いろいろ楽しめます。ベストレストラン上位のお店もあるし、憧れのラッフルズホテルで本場のシンガポールスリングも楽しめます。

 

 上海も2時間少しのフライトで行けて、シルクドソレイユがプロデュースする上海雑技団やチームラボのプロジェクションマッピング、モダンな美術館、お洒落なセレクトショップ、スター建築家の作品群、本場の中華料理など、週末だけでもいろいろ楽しめます。

 

 

 

 

 そしていよいよ、今年のF1注目ポイント10コです。

 

 

(1)

☆7年ぶりの日本人ドライバー・角田裕毅のデビュー!

 

 神奈川県相模原市出身の20歳、2000年代生まれの初のF1ドライバー。F3を1年、F2を1年と最速で駆け上がってきた男。2021年3月の開幕前のテストでは、なんと総合2位のラップタイムを刻んで世界中のF1ファンを驚かせました。新人で、レッドブルのジュニアチームで、すごい選手です。お父さんと父子鷹で歩んできた角田選手のデビュー、これからの活躍が楽しみです。きっとF1の次世代の中心選手になるのでは。

 

 

 

(2)

☆ホンダF1ラストイヤー。

 

 2021年末でF1撤退、現在総合ランキング2位で、年間優勝を狙えるチームはレッドブル・ホンダしかありません!

 

(スタッフのF1への情熱や想い、貴重な経験値もあるので、それぞれの人生設計もあると思いますが、ホンダ所属のままでレッドブルへ出向(その期間中は給料はレッドブルが払う)等でその力をF1の世界で発揮できるといいなあと思うのですが)

 

 

(3)

☆ミハエルの息子、ミックシューマッハのデビュー。

 

 父がずっと病床の中、昨年のF2で年間一位になり待望のデビュー。きっとお父さんもミックのデビューを知っていて、喜んでいると思います。

 

 

(4)

☆メルセデスの連続優勝をレッドブルが阻止できるのか。

 

 現在7年連続優勝中。エースドライバーのハミルトンも95勝でシューマッハの記録91勝を塗り替えました。

 

 

(5)

☆マゼピン、ハースからF1デビュー。

 

 ロシア人ドライバー。親はチームの大スポンサー。F2では角田に危険な幅寄せをしたり、他の選手を殴ったり。角田が1位になったレースでは2位のプレート前に車を止める時にプレートを弾き、角田にぶつけようとしたり。プレートはかなりの重さなのでぶつかっていたら危なかったのですが、角田選手は「マゼピンならやりかねない」と思って警戒していたそうで、角田の方が一枚上手でした。

その時の動画↓

insta動画

 

 その後も年末に不謹慎動画をinstaにアップして怒られたり・・・もちろん実力はあるのでF1デビューするのですが、多様な個性やキャラクターはF1にも必要ですが・・どうなるのか、ある意味気になります。

 

 

 

 

(6)

☆アロンソの復帰。

 

 2017年、マクラーレンホンダのアロンソ選手はホンダエンジンを酷評しました。確かに信頼性、性能で満足な完成度ではありませんでしたが、表立ってホンダ批判を繰り返しました。マクラーレンはアロンソにやめてほしくないので、翌2018年のホンダとの契約を破棄し、ルノーエンジンと契約しました。

 

 同じ頃、レッドブルのジュニアチームのトロロッソ(現在のチーム名はアルファタウリ)がルノーエンジンと決別し、2018年からホンダエンジン採用を決定。

 

 2018シーズンは少しづつずつ性能を伸ばして信頼を勝ち取り、2019年には親チームであるレッドブルもホンダエンジンを採用。(レッドブルは2010〜13年は連続優勝でしたが、その後はずっとメルセデスの1強でした。)

 

 レッドブルホンダは2019年の初年度にいきなり3レースで一位になり、その性能をどんどん上げています。2020年も少ないレース数の中で2レースで1位になりました。年間チームランキング2位でした。

 

 しかし、会社としては将来のカーボンニュートラルに舵を切らないといけないため、ホンダは2021年でF1活動終了することになりました。今年がラストイヤーです。そして今、メルセデスの連続優勝を阻止できるのは2020年年間2位のレッドブルホンダしかいません。あと9ヶ月、日本製エンジンがどこまで闘えるのか楽しみです。

 ホンダは2022年に使う予定だった新型エンジンを今年投入するようで、メルセデスのパワーを上回っているという噂も。

 

(アロンソ選手はルノーエンジンでも成績が振るわず、2018年末でF1を去りました。しかし2021年、久しぶりにアルピーヌ(ルノー)チームでF1に戻ってきます。現在はマクラーレンもアルピーヌも調子が良く、アロンソ選手も過去に何度も優勝したドライバーなので、ある意味楽しみです。)

 

 (ちなみに2015年から100%内燃エンジンではなくハイブリッドになっているので、現在はエンジンはパワーユニットと呼ばれています)

 

 

(7)

☆レッドブルの絶対的エース、フェルスタッペン選手。

 

 今年こそは念願の年間優勝を狙います。父も元F1ドライバー。なんと車の普通免許も取れない17歳での疾風のF1デビューから7年目、まさに天才です。

 

 

(8)

☆ガスリー選手の活躍。

 

 2019年シーズン途中に突然レッドブルからジュニアチームに降格させられたガスリー選手。悔しい思いの中、2020年イタリアのレースで念願の一位となり、表彰式の後も表彰台に座り込み、涙を流しながら空を見上げ、いつまでもそこを離れませんでした。子供の頃からの色んな想いが溢れていました。今年はアルファタウリホンダのチームメイトに角田選手が入ってきます。その中で、ガスリー選手が活躍して再びレッドブルに戻れるのか、あの嬉し涙はまた見られるのか、楽しみです。

 

 

 

 いろんなドラマがあります。知れば知るほど楽しむことができますし、そんなに知らなくても、世界最速を目指す姿、そこには多くの人の想いが詰まっています。

マシンも想いも純粋に美しいです。

 

 

(9)

☆いくつもの椅子取りゲーム。

 

F1は10チームで各チーム2人のレーサー、合計20名のシートがあります。

 

 まずはフェラーリのベッテル選手が2020年開幕前に来年は契約しないと告げられ、移籍先を探しながらのシーズンスタート。

 

1席空いたフェラーリはマクラーレンのサインツ選手と契約。

 

それによって1席空いたマクラーレンはルノーのリカルド選手と契約。

 

1席空いたルノー(今年から名前はアルピーヌ)はアロンソ選手の3年ぶりの復活を発表。

 

フェラーリの契約解除が決まっているベッテル選手がレーシングポイント(今年から名前はアストンマーティン)への移籍発表。

(フェラーリの大イベントが行われる日にあえて移籍発表し、マスコミの注目はそちらに集中)

 

ベッテルが移籍して来るレーシングポイントのドライバーの1人はオーナーの息子なので、もう1人のペレス選手の放出が決定。

 

ペレス選手が解雇通告後のレースでなんとF1初優勝。チームも初の1位。

 

レッドブルのアルボン選手の成績が振るわなかったので、リザーブドライバーに降格、ペレス選手がレッドブルと契約。

 

など、いろんなドラマ、政治、駆け引きが盛りだくさんでそういう面も面白いです。

 

 

(10)

☆さらなる高みへ!

 

新たにメルセデスのエンジンを乗せるマクラーレン、ダウンフォース削減などのルール変更、新しい秘策はあるのか、FP60分に短縮の影響は、土曜スプリントレースは導入されるのか、性能上昇中のアストンマーティン、マクラーレン、ルノーのミッドフィールドの熾烈な争い、ライコネンなどのベテラン勢の活躍、名門フェラーリは復活できるのか、なども気になります。

 

 

 毎年NETFLIXでF1のドキュメントを制作していますが、2020年に撮影した新シリーズの放送も2021/3/19に始まりました。各チームの内情、熱い想いが分かって面白いです。ハース代表のギュンターの人間的な個性、ウィリアムズ家のF1に対する想い(シーズン2)、メルセデス代表トトとレッドブル代表ホーナーの関係、ドライバーたちの努力や執念、など見所がたくさんです。

 シーズン3まであります。世界一の熾烈な闘いですが、みんな人間的で、これを見ると一気にF1に魅了されます。

 

 

 

 最後に、開幕戦の予想です。F1はいろんなことが起こるので予想は全く意味がありませんが、当たったらドヤ顔できるので、書いてみます。(これは希望ではなく、予想です)

 

 

1:フェルスタッペン選手/レッドブル・ホンダ

2:ハミルトン選手/メルセデスAMG

3 : 角田選手/アルファタウリ・ホンダ

4:リカルド選手/マクラーレン・メルセデス

5:ボッタス選手/メルセデスAMG

6:ガスリー選手/アルファタウリ・ホンダ

7:ペレス選手/レッドブル・ホンダ

8:サインツ選手/フェラーリ

9:ノリス選手/マクラーレン・メルセデス

10:ストロール選手/アストンマーティン

 

 

 

 さあ、どうなるか、2021年F1。

12月まで世界中を回る全23戦(日本GPは10月)、楽しみです!

 

 

 

 

 

 

これも見逃せません。3/30の夜、NHK BS1

「このままでは終われない! ホンダF1と角田裕毅の挑戦」 - BS1スペシャル - NHK会社の誇り「レースはホンダのDNA」。しかし、ホンダは2021年限りでF1から撤退する。最後のシーズンに向けた技術開発とF1ドライバー角田裕毅の挑戦を見つめる。世界最高峰の自動車レース、F1。ホンダは最先端技術の開発と人材を育てるために挑戦を続けてきた。しかし、2020年10月、衝撃的な発表を行う。F1からの撤退。ファンから痛烈な批判を受けながら、ホンダ…リンクwww.nhk.jp

 

 

 

 

世界公式テーマソングを聴いて気分を盛り上げましょう!(音が出ます)

 

 

 

 

日本ではこれも燃えますね、そして感動的です。(音が出ます)

 

 

(現在日本でF1が見られるのはDAZNかフジテレビnextの有料放送で、それぞれが日本のF1を盛り上げています!)

 
 

 

 

 

 

2019年の上海・シンガポールGPのブログも公開中!

 

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