表参道と明治通りの交差点から裏通りを歩いて3分弱、オシャレなお店が点在する一角にそのお店はあります
フランスのタイユヴァンで2年、帰国後神楽坂のルグドゥノム・ブション・リヨネで3年間スー・シェフを務めたオーナーの野田雄紀シェフによるビストロ料理の枠にとらわれない自由な発想の料理
ちなみにキキとはシェフのあだ名だそう
先週行ったルグドゥノム・ブション・リヨネが素晴らしかったのでルグドゥノム繋がりでの訪問
一段高くなった細長い調理場をコの字に囲むカウンター席と自由に組合せられるテーブル席からなるこじんまりした店内
2011年8月にフレンチ・タパス・キキという名前でオープン
当時も、タパス(すなわち小皿料理)以外に本格的料理をカジュアルな雰囲気の中で提供していたが、キキ・ハラジュクという名前に変えて本格的料理に特化
前菜、メインの中からアラカルトでカジュアルに楽しめるビストロの形を取りながら、伝統的なそれとは異なり、旬のフルーツや生姜のソースをふんだんに使ったメニューは斬新で軽妙
原宿に集まる若い人にも本物の味わいを知ってもらいたいという野田シェフの思いは料金設定をみただけでわかります
前菜10種類が¥780から¥1,280円
¥580のスープを挟んで
メイン7種類が¥1,480円から¥2,580とリーズナブル
さらにデセールは全て¥780
おかげで予約なしではなかなか入ることが出来ません
数日前に予約の電話を入れた時「立って食べる席でよければご用意出来ますが?」を聞き取れずOKしてしまっていたので、カウンター席が空くまで1時間余り待つことに
俺フレ否定派の僕としては立ってフレンチを食べるわけにはいかないので
一品めは(こっちの都合で勝手に待ったのに)「おまたせしたから」とシェフからのサービス
・エスプレッソ風味のフォアグラ
紅玉と赤玉葱のチャツネ
~このテリーヌ、エスプレッソが効いて香ばしく超美味
僕の中のNo.1フォアグラテリーヌと認定
あらためて、本日のオーダー
前菜
・秋のカプレーゼ:柿、早生みかん、マンゴー、クリームチーズ
はちみつ生姜ソース
~甘、酸、ピリッにチーズのコクの見事な競演
・旬の焼き野菜とボロネーゼのパルマンティエ
~パルマンティエとは牛ひき肉とじゃがいものピューレの重ね焼き
上に乗っかる椎茸、サツマイモ、ブロッコリー、ポルチーニ茸、ネギなどたっぷりの野菜が嬉しいボリューミーな一品
・金華豚ロース
仏トランペット茸入り赤ワインソース スパイス風味
焼きバナナと焼きリンゴ
~塩と卵黄で味付けされた金華豚をまずは一口 …美味い!
赤ワインソースを絡めてさらに一口 …んー、芳醇!
これに焼きリンゴや焼きバナナ?
これがなんと、めちゃくちゃ合います
・ムール貝と自家製ソーシッソン・ド・パリのリングイネ
梨と銀杏添え
~クリーミーなムール貝の旨味にソーシッソンの旨味を重ねる禁断の魚介/肉合わせ
梨と銀杏をアクセントにするという発想にさらに驚かされる
別オーダーで
・バゲット2片¥105
~ふわっと軽く、食事とのバランスよし
・オリーブオイル¥105
~南仏ニースで唯一のオリーブオイルメーカー、ニコラ・アルジアリ社のバニラが香るライトなオイル
デセールは
・タルト シトロン クレームダンジュ添え
~パンチの効いた酸味が満腹中枢を見事に破壊、ペロッ
以上二人でドリンク入れて〆て¥10,025
超カリテプリで超満足
近ければ普段使いにしたいお店
大人数でわいわいシェアもオススメです