B restaurant  wine bar

自由が丘駅中央口から徒歩1〜2分の立地なのに通り過ぎそうな隠れ家感満載店

昨年2月にオープンして以来評判が鰻登りで予約の取りにくいお店の仲間入りを果たしたB restaurant wine barを友人のI女史が予約してくれたので、初訪問です



スタイリッシュな外観のコンクリート壁に埋め込まれた、フランスで幸運を呼ぶ蜂のBeeと末広がりの8を合わせた店名ロゴの“B”に気付かなければ通り過ぎてしまいそうな佇まい



店内はグレイッシュな壁に直接花が活けられたモダンな空間にテーブル10席とカウンターに4席



壁の穴から薔薇



カウンター奥が厨房

シェフが一人で調理されています


清潔感溢れるシンプルモダンな空間で温かみを演出する木目の椅子に腰掛けた瞬間から“美味しい”予感に包まれます


夜のコースは¥5,000


そして、

wine barを謳っていながら、下戸のにも優しいソフトドリンクのラインナップ



乾杯にオーガニック葡萄ジュースをチョイス

pfälzer Traubensaft Rot

11の限定農家さんしか名乗ることを許されない1903年創立のドイツの協同組合pfälzerがホテル等にアルコールが苦手な客や子供たちにも楽しんでもらえるよう提供するTraubensaft Rot=赤ワインになる前のブドウ果汁をそのまま瓶詰めした100%ピュアな超濃厚グレープジュース



始まりの一皿


薄い膜で包まれたパプリカのスープ


一見卵の黄身にしか見えないパプリカのスープ

口に含んだ途端膜が弾けて、、、うん、パプリカ

ちょっと不思議な感覚


焼きなすとキハダマグロの自家製生ハムのタルトレット


パリッパリの極薄タルトレットにのっかる焼きなすに魚の生ハムという香ばしい×香ばしいの組み合わせに食欲が刺激されます



アジのマリネ リコッタとキュウリのソース


キュウリのすりおろしにアジのマリネをのっけ朝どれキュウリのサラダをトッピング

リコッタとキュウリの白いソースとフヌイユとキュウリの透明なソースのお洒落なWソース

仕上げにフヌイユの花をトッピング…ん〜オサレニコニコ


のシェフは食感の演出に並々ならぬ拘りをお持ちのようで、この一皿も同じキュウリでもすりおろしとスライスとで全く異なる食感を創り出しています

   

スープドポワソン


おかひじき、フルーツトマト、じゃがいものニョッキや帆立をのっけたお皿に


ベニテグリ、ヒメジに少々のオマールの殻からとった濃厚なスープドポワソンを注いで完成




香ばしく焼き目を入れた具材にThe“海”の旨味をたっぷり纏った濃厚スープが絡み、トッピングのルイユ(にんにくマヨネーズ)が味わいにアクセント、じゃがいものクランブルが食感にアクセントを加えます


自家製パン

ドイツのサワー種を使ったライ麦パンをお店で焼いちゃうこだわり


もっちもちで好みのパンでした


ドリンク2杯目は

ジンジャー&レモングラスのフレーバーウォーター


イギリスのスプリングウォーターにボトルグリーン社独自の製法でショウガ、レモングラスを溶け込ませた微炭酸ドリンク

甘みを抑えてあり、料理にも合います


タスマニアサーモンのポワレ ヴェルモットのソース


シャンピニオンとジロール茸を混ぜ合わせキノコのリゾット風に演出したリゾー二にのっかるアミエビの衣を纏ったヴィエノワーズ=ウィーン風


ヴェルモットのソースのほんのり酸味が混じる深いコクが淡い味わいのタスマニアサーモンに深みを与えます




花悠仔豚のロティ 粒マスタードのソース


麦やハーブ主体の植物性飼料で大事に育てられた千葉県産ブランド豚花悠仔豚のモモ肉は柔らかくミルキー

脂がモチモチでめっちゃ美味い



この上に剣先イカと夏トリュフをトッピング、ここでも食感へのこだわりが…


そら豆、とうもろこし、オクラ、南瓜、満願寺etc.の夏野菜たっぷりのガルニチュールとミルキーな豚肉を濃厚な粒マスタードソースが繋ぐ、ワインが進む(であろう)一品




デザートは

ライムとラベンダーのタルト


タルト生地の上にライムのソースとメレンゲトッピングのセットを並べ、19世紀の終わりにブルターニュ地方のMarie-Catherine Cornicおばさんが産み出した、卵と小麦の割合を変えたクレープ生地ガヴォットで巻いて、ラベンダーのエスプーマを注入するという手間のかかったデザート

添えられたバニラのアイスクリームまでめちゃくちゃ美味




最後の最後に

なめらかプリン


キャラメルの苦みも上品なTheカスタードをいただきながら


選べる〆の飲み物はコーヒー、紅茶、ルイボスティー、ハーブティー

紅茶を選ぶと、さらにマリアージュフレールの数種類からチョイス可能

久しぶりのマルコポーロをチョイス



これだけのこだわりフレンチのコースが¥5,000というコスパの良さもさることながら、特筆すべきはモダンフレンチ=料理そのもの


若手のイケメンシェフ一人で創り上げる全ての皿に、特に食感にアクセントをつけることに拘り、例えば同じメニューに見えてキュウリを焼いたりサラダ仕立てにしたりと、探究心には頭が下がります

ワインと合わせることが前提のソースはどれも濃厚で、好みによると思われますが、静岡にルーツを持つ濃い味好みのは大歓迎


フロアをお一人で担当される若いマダムのサービスもこのお店の人気の秘訣

気働きの利いた押し付けがましさのない笑顔の接客のおかげで、居心地はすこぶる良好です


再訪決定ビックリマーク

ごちそうさまでした