第捌弾 | Teluてる坊主の髭日記

Teluてる坊主の髭日記

MAY THE FORCE BE WITH ALL OF YOU

【ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー】(初)/なんとか滑り込みで劇場にて。前作が大好きなシリーズ2作目。やっと観れた。

おもろかったです。このシリーズはやっぱ好き。ただ、前作が好き過ぎた。前作のヒリヒリする感覚が(前作もコミカルなシーンはあったけど)薄くなって終始なんか茶化されてる感覚というか(個人の感想)。[笑う]と[笑わされる]の違いというか。なんかそんな作り手の意図が透けてしまっていた気が(個人の感想)。あくまで[硬派]であって欲しいという願望なのかもしれないけど。緩急の意味ではコミカルなエッセンスは全然ウェルカムなんですけど、なんか〈緩緩緩緩急〉のような。それもあからさまに狙ってきてるような。あと、導入がちょっとチープというか浅いというか(個人の感想)。

しかしまぁなんつってもまひろ(伊澤彩織)がいい。カッコよ過ぎる。前作も女版・岡田准一みたいな(言い回しがチープ)アクションでドツボにはめてくれた。それ目当てで観に行ったようなもんやったし。勿論、今回もキレッキレでクソカッコイイ。

でも、前作を観返してるともう一つのこのシリーズの魅力はちさと(髙石あかり)のキャラと表情でもあるかと気づいた(遅い)。それが今作も遺憾無く発揮されてる。オンとオフのギャップがいい。まひろがどちらかといえば表情の起伏が少ないので(それでも今作は表情が豊かでしたね)よりそのコントラストが活きる。ニヘラニヘラ笑いながら喋ってて銃を構える瞬間に『カチッ!』とスイッチが入った目力がたまんない。

棋士のくだり、最高でした。

リロードのタイミングでの息の合ったコンビネーションが個人的にツボでした。一瞬で終わる地味なシーンかもしれないけどこーゆー描写がたまらなく好き。

クライマックスに関しては前作のインパクトが強過ぎた。今作も悪くはないんですよ。ただ前作が飛び抜けてる。でもある意味あれは越えれないから仕方ない。あの兄弟は悪くないの。三元さんがすごいの。

 

前作は適応能力が欠けている日常生活への葛藤や足掻き、どう考えても部が悪いカチコミ、勝ち目のなさそうな強敵とのラストファイト。あくまでも[チャレンジャー]として2人が描かれていたと思う。でも今作はあの兄弟がチャレンジャーであって2人は返り討ちにする立場。そのポジションの違いがギラギラ感を薄めてしまった要素かな、と(あくまでも個人的な見解と好みの問題です)。まぁ格の違いを見せつける描写はカッコよかったけど。

なんかあの兄弟が主役の成り上がり物語のバットエンドの映画を観たような感覚。

でもまぁなんやかんか申しましても間違いなく続いていくシリーズやと思う。だっておもしろいもん。

キモはどんだけ強くて怖い相手を見つけれるか。そこ。そこが全て。次作でガッツリ硬派になったり泣くほど感動させらる方向にベクトルを振ったりしたら今作のコミカルな感じも更に活きてくるんじゃないかなと思ったりもする。


前作観たくなっちゃったわ。


W杯終わって[浅草キッド]から数えて区切りになる50本目の映画。



[余談]

今回、初めて[シネマスコーレ]さんという映画館で鑑賞しました。この劇場がとても味のある劇場。少し前にでんちゃん(佐藤楓さん)の《音色遺産》で取り上げられてました。席数は51席。スクリーンがすぐそこにある。勿論大劇場みたいなドデカスクリーンではない。言葉悪いけど[大大大金持ちの大きめのシアタールーム]みたいな感じ(悪口ではないです)。個人的に良かったのは非常灯や誘導灯とかが全部消えるの。真っ暗になるんですよ。よくないですか?足元の灯りとか一切ない。スクリーンのサイズがどーのこーのじゃなく画面に集中できるステキな環境でした。あと、チケットが自販機とかじゃなくて窓口で買うんやけど半券とかないの(半券欲しい人なんでこれはちょっと寂しかった)。手作りの整理券をくれてその番号順に入場して席は自由席。いい味してるでしょ。上映前に係員さんのアナウンスも入ったり。ガキの頃に行ってた席指定とかなかったザ・映画館みたいでまた行きたくなっちゃった。ずっと残って欲しいな。


(家帰って円盤見っぱり出してその日のうちに前作観ました。やっぱおもろい)

 


【シルバラード】BSテレ東にて。放送は吹替版やったけど音声も字幕も切替えれたので字幕で。

久し振りに観る大好きな西部劇。西部劇で1番好きな作品。'85年製。監督は[S.W.epⅤ〜Ⅶ]や[レイダース・失われたアーク《聖櫃》]や[ボディーガード]の脚本を務めたり[ワイアットアープ]を監督したローレンス・カスダン。

ケヴィン・クライン(ワンダとダイヤと優しい奴ら)

スコット・グレン(バックドラフトのアドコックス)

アンタッチャブルよりも前の駆け出しの頃のケビン・コスナー

ダニー・グローバー(リーサルウェポンのマータフ警部)

ブライアン・デネヒー(ランボーの嫌味保安官。いい味出してます)

ジェフ・ゴールドブラム(ザ・フライやジュラシックシリーズのマルコム博士)

など『あ!どっかで観たことある!』俳優さんたちがたくさん出てる。

あと、強盗団のリーダー格のドーソン役でジェームス・ギャモン(メジャーリーグのルー・ブラウン監督)が出てる。なんかクセのある喋り方でわかった。


西部劇はたくさん名作([荒野の七人][荒野の用心棒][夕陽のガンマン][OK牧場の決斗][許されざる者]etc)あるけど、入門編みたいな感じで観れるんじゃないかなとお薦めなのが今作とチャーリー・シーンの実の兄貴であるエミリオ・エステベス主演の[ヤングガン](2もあります)とカート・ラッセル&ヴァル・キルマー(トップガンのアイス)W主演の[トゥームストーン]。

[ダンス・ウィズ・ウルブズ]と[ワイアットアープ]は長い(両方とも3時間越え)。身構えて観るきっかけが要りそうでしょ。

西部劇好きな人からすると薄っぺらに感じちゃうのかな(レビューは結構辛辣)。ストーリーとしては昔からあるお約束タイプの擦りまくった流れなので(まぁ西部劇ってだいたい流れは似通ってますが)。でも〈アクション映画の延長としての西部劇〉としてはとてもおもしろいです。まぁ後半はちょっとごちゃごちゃしてる印象もありますがね。前半の4人揃うところまでがスマートやったから余計に。

でも、それぞれのキャラがそれぞれの因縁をそれぞれのケジメで付けていく展開は上手く描かれていると思う。


衣装がカッコイイ。てか、カウボーイがカッコイイ。銃もカッコイイ。装填数とかリロードとか野暮な事はこの作品では気にしちゃダメ。

ガッツリ編集されてて序盤でのペイドンとコッブの絡みとか牢屋でのペイドンとジェイクの会話とか絞首台のエメットの小細工とか(朝にいきなり燃えてたやん)途中でマルと別れるシーンとかペイドンの用心棒としての仕事っぷりとか犬とのエピソードとかサックリとカットされてた。そこ切るかね。大事なシーンでしょ。

あと、あのねジェイクよ、ちゃんと胸を狙って撃ちなさいよ。せっかくの魅せ場なのに。撮り直してもよかったんじゃないの?

[NOPE]よりも[ゲットアウト]よりも〈差別〉が明確に描かれているのがなんかちょっと皮肉。

結果的にステラおばさんの考え方が一番武闘派。そして[早撃ち]設定のエメットではなくてペイドンが早撃ち勝負をするという『?』なクライマックス。


今作と[ヤングガン]は好きやけど円盤持ってなくてブックオフとか寄った際には今でも必ず探しちゃうし欲しい。全然ないのよ。

 



【ランボー3・怒りのアフガン】BS日テレにて字幕版。シリーズ3作目。3作目にして若干ダレる。


完全にtoo much。

やらかしちゃったね感が滲み出てる。


《火炎瓶を片手に馬を駆って走る》

スライはこのシーンをやりたいからこの映画を作ったんじゃないかな。

あと、トラウトマン大佐と一緒に闘う事。やっと実現したもんね。これはシリーズ観てる人からするとちょっとグッとくる。

脇腹に刺さった木片の傷跡を薬莢の火薬を使って治療するシーンがカッコイイ。1番好きなシーン。一作目で腕の傷を自分で縫うシーンと同じくらい好き。今作で唯一と言っていいくらいの好きなシーン。

あとはあんま印象に残んない。

洞窟でのゲリラ戦法もパッとしないし。


冒頭で大佐に同行してくるグリッグス役のカートウッド・スミスさんはロボコップ('87)の冷酷残忍クラレンス。

そのグリッグスが2度目にランボーを訪れた時にランボーは台車?荷車?の車輪を直してた。非公認の無謀な作戦と知りながら大佐を救う決心をした時(1度目に大佐に誘われた時は迷って燻ってて断った)に直った車輪(歯車)が回り出した。ランボーが逃げることのできない闘いの輪廻が動き始めるかのように。偶然なのか演出なのか。


イスラム系ゲリラと共闘しソ連をぶちのめす内容('88年の作品)でラストのテロップに『アフガン戦士に捧ぐ』と出してみたもののこの後でソ連は崩壊して更に後年には内戦が激化してタリバンの台頭と9.11という悲劇が起こるという情勢であまりイメージが良くなくなっちゃったというある意味では時代に翻弄された作品(そんなん関係なく造りがアレですが)。んでもって現実ではまたロシアがやんちゃかますというのも皮肉。

なんか早送りで観てもおもしろさが変わらない映画(言い方)。

ゆーて公開当時はめっさ沸いたんですけどね。


アフガンの風景が《メタルギアソリッド V・THE PHANTOM PAIN》で見慣れた景色。散々走り回ってミッションこなしましたからな。


△(好きなシリーズやけど今作と⑤は○寄りの△)口直しに④が観たい。



【ワイルドスピード・メガMAX】(原題:FAST FIVE)シリーズ5作目。アマプラで字幕版。すっかりこのシリーズ追っかけてます。

冒頭が前作[MAX]からの純粋な続きなのが個人的によかったし、一作目の〈理解を超えるような友情〉が好きやったからこのシーンは好き。ただ、普通しないよね。何もかも失って国際指名手配を喰らうのに。いくらなんでも。でもそんな理屈は別にこの映画を観るのにはたいした問題でもないし気にしちゃいけないんでしょう。まぁ惚れた女の兄貴ならそこまでするのもわからんでもないか(いや、わからん)


『アメリカの面目のために最強の捜査官が来る』丁寧でとてもいい前振りですね。最強のゴリマッチョが嫌味なく登場できる。そうです、ROCK様この作品から参戦です。

過去に出てきたキャラが合流して[ファミリー]になってく流れが好き。シリーズ観てる人へのご褒美というか。①から観といてよかった。


これは悪口とかでは全くないんですけど…、英語に精通してるわけでもないからセリフや発音とかで上手い下手が判断できないけど、日本語ならわかるじゃないですか…ある程度は。所謂、[棒読み]的な。ドムやホブスはどーなんですかね。下手とかこれっぽっちも言ってませんし別に違和感とか感じでないですよ、決して。某T-800やとか某ロッキーとか(隠れてない)とかいい意味で癖がありますやん(特に初期のキャラなんか如実に)。それが[癖]なのか[上手い下手]なのかはわからないですけど、なんか同じ系統の気がしないでもないかな…と思ったりもするんですよね。日本の俳優さんでも『お前、どの役やっても◯◯(役名ないし本人の名前)やんけ』て人いますよね(これ以上言うと悪口に発展しそうなのでこの辺でやめときます)。


5作目まで観てきて1番おもろかったと思う。

今作の魅力なのかシリーズ通して観てきたからおもしろくなってきたのかはよくわかんないけど。金庫奪ってからはなんか笑っちゃった。好きです。こんだけド派手なの。車使ったダイハードみたい(特に4.0っぽい)ただ、『あら?ドムさんやっぱそことくっつくの?』とは思った。なんとなく。『え〜〜』って。でも、調べてみたらその後の展開に繋がる流れなのよね。この時点でそこまで考えての事なのかな?


この前ロボコップがバイク乗ってるの観て『バイク乗りたい』て思ったし西部劇観たら『馬乗りたい』って思っちゃう(乗ったことないけど)。でもワイスピを観てあんな車乗りたいとは思わないという不思議(MT乗りたいとは思うけど)。


○(シリーズ初の○)

次はなんだ?[EURO MISSION]?



【ワイルドスピード・EURO MISSION】アマプラにて字幕版を。シリーズ6作目。原題はFast & Furious 6。我らがミシェル・ロドリゲス姐さんの復帰作(強引ですがね)。たぶん金ローかなんかで観たことある(途中で気づいた)。


ブライアンの息子が[ジャック]なのはいい(後に逆パターンがあるらしい)。このシリーズの脚本ってどこまで先行して練られてるんでしょうね。勿論、ミッドクレジット(エンドロール後)に[振り]がある場合は続編を作る気満々なんでしょうが。よく知らないけど『◯部作やで』てどっかで言われてない限りは続編作れるかどうかってなかなかの賭けのような気もするし監督が続投するかも確定してるわけでもなさそうやし、強引な後付けジャンケンだけではないようなお見事な伏線回収とかたまにあって『お!』て思わされる(某Ⅶ〜Ⅸよりキレイなのもあったりする)。

死んだはずの仲間が実は…パターンは何回も切れるカードではないし乱発するようならその後のクライマックスや衝撃展開を薄めちゃいがち。まぁそんなん気にしてないと思うけど、このシリーズファンは。

それぞれのキャラがもうすっかり活きてきてるから簡単に離脱させたりできなくなって、逆に人気シリーズなので新しいキャラが加わるからかなりの大所帯になりつつあるし、いわゆるベジータやピッコロが増えてきてる感は否めない。観てて楽しいけどね。

ここまでのシリーズに育ったのならそれぞれのキャラでスピンオフ作品作っても十分成立しそうやし成功しそう(③を観る前に言ってます)。


6作目(3作目を観てないから観てるのは実質5作品目)まで観ておいてなんやけど、カーアクションという映画の内容としてはこのシリーズよりも[トランスポーター]の方が好きなんですよね。[TAXi]は仏映画なのでなんか趣味に合わない。


前作と同じくらい(個人的にはちょっと前作の方が)おもしろかったです。単純に楽しめる娯楽アクション映画。難しい事は考えずに観れる。いい意味で。もうここまで来るとアクションのスケールとアイデアは色んな映画との取り合いですね。前作くらいからやってる事が[ミッション・インポッシブル]の車版みたい(めっさ褒めてます)。派手になりゃいいってもんじゃないけどやっぱり派手なのは観ててスッキリする。


序盤の[レティvsライリー]がラストで[ライリーvsレティー]になる流れは上手いと思った(観た人なら意味わかりますよね)。この流れは秀逸。いいシナリオやと思う。あと、MAXの時のブライアンの同僚。あれは上手い使い方ね。ハイウェイの輸送車襲撃のシークエンスがめっさ好き。何回も観ちゃう。アクション映画ばっか観て基準がバグってるからなのかあれくらいド派手のありえんシーンでも普通に楽しめる。珍しくハーレーとドゥカティも出てくるし。やっぱバイク使ってるシーンの方が好きかも。

ポール・ウォーカーの銃の構え方がすごくカッコ良く見えるのはなんでなんだろうか。前から思ってたんやけど。それと、ドムとショットガンの相性がデフォルトレベルで馴染んでてしっくりくるにも程がある。ちょっとガラの悪い街に普通にいそうなギャング感よ。

それぞれの因縁を上手いことマッチアップに繋げてケリをつけてく流れは今回もいい。一個一個の魅せ場をもう少し堪能したい気もするけどあの長さやから逆にテンポが良かったのかも。ゴリマッチョとのタッグ戦になった時とブチ切れするハンにはテンションめっさ上がりましたね。あーゆーの大好物です。でもさ、ジゼルの離脱は確定なの?またどっかで[禁じ手]使うのかな?


次は時系列どうりやと③か(スルーしようと思ってた)。


もうストリートレースとかお姉ちゃんの溜まり場とかは要らないんじゃねぇのかな。要るの?




【ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT】(原題: The Fast and the Furious: Tokyo Drift)(初)/アマプラにて字幕版。6作目('13)まで観て3作目('06)に戻ると〈たかが7年、されど7年〉で何かと色々と粗いというかショボいというかスケールダウンしてる感はやはり否めない。まぁキャストがねぇ。[ハン]で1本撮りたかったのかな?主人公が若干ブライアンに寄せてるような気がするのもこれまた。


シリーズを観ててマイアミ、メキシコ、リオ、ロンドンと様々な土地で爆走してる車たちを観ながら『アジアではどうなの?日本ではどうなの?』みたいな事をちょっと考えた事はあったけどやっぱダメですね(それはそう)。これなら中国や韓国や中東でやった方がいい気がする。もし日本でやるならあんなチマチマしたクソ狭い東京なんかでやらずに北海道とかの広いトコでやるとかさ。もしくは山間でラリーみたいにするとか。邦画の亜種作品の方がしっくりきてそう。観た事ないけど。


冒頭の退学になる理由のレースへの導入もチープで薄っぺらいから引き込むツカミの要素もへったくれもないしストーリーに入っていけないのよ(おまけに伏線とかにも何もなってない)。それがずっと最後まで続く感覚。展開もキャラもなんか全てがスケールダウンしててハンのシーン意外は記憶に残らない作品。

高校生要素が最後までしっくりこないし高校生がやる事じゃないのよ。トラブルの原因が一緒で学習能力のないただのサカッてるカッコつけたがりのエロガキになってるし。どこに感情移入しろと。登場人物からやってる事から全てがダサい。はた迷惑な悪質ドライバーにしか見えないの。東京でやっちゃってるから。全っっっっっ然カッコよくないの。東京でやっちゃってるから。全部がチープでなんのリアルさもないし。東京でやっちゃってるから。東京なめんな。『DKと僕はみんなに迷惑をかけました』←いや、全部お前が原因。あと、ただでさえ肌に合わない音楽が日本産になってて更に耳障りでとても邪魔。北川さんはまぁクライメイトとしても、あのスターターと親父の彼女(Wiki見るまでは彼女じゃなくてプロの方かと思ってた。そんな描写でしょ、アレ)は要らんでしょ。

アマプラに倍速機能があったら内容わかるギリギリまで速めて観たでしょうね。


✖︎

さて、次。次。

入口がコレなら絶対に観る気になってないな。よく次(MAX)で盛り返したな。同じ監督やのに。



【ワイルドスピード・SKYMISSION】アマプラにて字幕版を。やっと⑦まで辿り着いた。ところどころ観た事あるシーンがあった。ビル→ビル→ビルのシーンとか。金ローとかかしら。

今作は監督が珍しいのね。[SAW]とかを撮ったジェームズ・ワン監督で他はホラーやスリラーが多いらしい。原題はFurious 7(Fast & Furious 7)。ここからジェイソンステイサムニキが合流。前作[EURO MISSION]と今作が全力でフォローした事で③がちゃんと(『ちゃんと』というとちょっと甘やかせてしまう気もする)黒歴史から意味を持った作品に昇華されましたね。


ハンがいない事で《色気》みたいなのが足りない気がする。女の人メンバーがいるとかそーゆー事ではなくて。上手く表現できないけど。ステイサムさんがちょっとその足りない色気を補填してるとも捉えれるけど。そうなのか?

前作くらいから相手側にも同じような相反するキャラが組まれていて(IT担当とか女ファイターとか)チーム戦の脚色が濃くなってきて更にアクション映画として楽しめるようになってきたかな、と。観てて普通に楽しい。まぁ展開が読めるっちゃあ読めるけど。


パーティーに向かうエレベーターの中のレティー(ミシェル・ロドリゲス姐さん)の表情がとても好き。愛おしい。あと、ドミニカの式で言ったレティーの

『You ride, I ride.

You fight, I fight.

I'm gonna die with you.

I will always love you.

If you die, I die.』

がカッコ良すぎる。稀代のシビれる名台詞やと思う。


前作のハイウェイでのドムのダイブあたりからなんか開き直って振り切ってるアクション(大金庫を引きずり回すのがかわいく見える)が出てきてる。今回のダイビングやらビルからの脱出とか『「あり得る/あり得ない」とかそんな細かい事気にしなさんな』くらいのスケールになっちゃって。個人的には好物です。ダイハードシリーズみたいで。特にロスに戻ってからのクライマックスは[カーアクション映画]って事を忘れるくらいの大アクション映画でまんまダイハードやん。


途中から台詞の節々にブライアンへの愛が込められてるのがいい。おそらく事故の後で撮ったりとかで本来の台詞や流れと差し替えたりしたんではないかと思うシーンもちらほらと。特にラストのビーチで子供と幸せそうにしてるブライアンを眺めるみんなの目がとても優しくて涙腺をバカにする。


『約束してくれ、もう葬式はないって』

この言葉がまさか別の意味を持つなんてね。


屈指のエンディング。



 

【ワイルドスピード・アイスブレイク】(初)/アマプラにて字幕版。シリーズ8作目で原題は[The Fate of the Furious]。確かにキャッチーなのかもしれんけどストーリー的にクライマックスからの[アイス〜]を引っ張ってくるより[Fate=運命]を取って邦題つけた方がいい気がする。[アイスブレイク]やと中身スカスカのアクション映画っぽく感じちゃうかな、と。


ニューヨークの一連のシークエンスはド派手でいいですね。もうカーアクションとか関係なくなってるやん。車が走ってるだけですやん。[雨]は声出して笑っちゃった。好き過ぎて。なんの遠慮もなしで。こーゆーの好き。シン・マトリックスの《ボット爆弾》を思い出した。こんなんやってたら製作費なんぼあっても足らんでしょうよ(いいぞ、もっとやれ)。

あと、この辺りで作品の半分くらい進んでるけどちっとも《アイスブレイク》感がなくて『あれ?違う映画観てる?』と不安になりました。


シャリーズ・セロンが飛び抜けていい。なかなかここまでの悪党はお目にかかれない。[フューリーロード]のフュリオサといいいい役が続いてますね。[ハンコック][イーオン・フラックス]とかは観たけど[アトミック・ブロンド]も観てみたい。

ワイスピがこのまま終わらずにシリーズがずっと続いてくとしたらサイファーもそのうちファミリーに入ってくるんじゃないかと思っちゃうね(それ以上の悪党を作れれば)。

『水辺のワニ』の例えは『???』でしたけど。


クライマックスでの《ショウx2》は個人的にはアツかった(2人目が意外)。『いくらなんでもそりゃちょっと(上手く)やり過ぎでしょ』とは思ったけど、赤子を守りながらあんなスタイリッシュに敵を倒してくのはあの人しかできないよね。たぶん1番似合うわ。


リトル・ノーバディーがダーティハリーの息子という事が個人的にはド派手な内容よりもサプライズでした。俳優なのすら知らなかった。


息子の名前がブライアン。粋ですよね(ベタなのかな?)




【カリフォルニア・ダウン】(初)/アマプラで字幕版を(吹替版でもよかったかも)。なんかワイスピが続いてたしなんかちょっと目先を変えたいなと思って笑えるくらいすごいディザスター映画が観たい気分になったので[ジオストーム][デイ・アフター・トゥモロー][ディープ・インパクト]とかと迷ったけどホブスつながりで(結局ワイスピに引っ張られてる人)。原題は[San Andreas]。劇中に出てくるサンアンドレアス断層の事。邦題もそのまんまでいいのにね。


主人公・離婚協議中の嫁・娘・役に立たない嫁の現パートナー…というなんか聞いた事も見た事もあるテキストに載ってそうなザ・スタンダードな登場人物でわかりやすい。ストーリーもたいして深みもない(言い過ぎ)。至ってシンプル。まぁ、今回この映画をチョイスしたのはあんまゴニョゴニョした人間ドラマとかが観たいワケじゃなくて笑っちゃうくらい壮大なシーンが観たかったからそこは別に問題ではない。でも、最後の魅せ場が[水場]である意味過去との精算になるシナリオは個人的には良かったと思う。弟くんに地図を持たせた事で役割を与えてるのも上手いなと思った。あとあの最後に役立つ小道具と。

バイクや車感覚でセスナを乗り捨てする人を初めて見ました。笑っちゃったわ。結局、最初のヘリ以外を全部現地調達(お上品な言い方)して道中で略奪とかして暴徒化してる人とどっこいどっこいなワイルドさ。でも、ヘリやセスナや船舶が操縦できるとやっぱ強いし資格は人を救うんやなとすごく教訓になりました。車の免許やバイクの中免しかないと生き残れないね。

大災害があって1人でも人手が多いに越した事ない状況やのにおもっきり私用でヘリ使って家族を助けに行く事を本部が『グッドラック!』って言うの個人的に好きでした。なんかアメリカンで(偏見)。

クレジットの後でカットシーンがあるという珍しいスタイルやったけど、どれもこれも『ここカットしたらあかんくない?』てシーンやし、あのシーンを観て補填されてキレイに繋がる気もする。でも『グッドラック!』と『病欠』は意味が真逆になるやんけ。病欠の方を使った方がよかったくない?

個人的には最後の国旗は要らなかった。なんかあれで『大円団でしょ、ね!』って(アメリカンスタイルの)力技で押しつけられたような気がしちゃった。家族のシーンだけでよかったかな。


今回みたいなビルや都市の崩壊シーンとかを観ると『みんな競うように高層階に住みたがる意味がわからない』と毎回思う。なんの魅力も感じない。そもそも高いところが苦手なので特に。まぁあんなキレイに粉々に崩れるようなビルは現実にはないんでしょうけどさ。


地震や津波とかの大災害をエンタメ化してしまうのは日本人からすると微妙な感情が生まれるのかもしれませんね。やいのやいの言いたい人もあるかもね。ぼくは好きですけどね。ドキュメンタリーは苦手やけど。これくらいの作品は[映画]として観れる。フィクションとして。でももうこーゆー作品は地上波では流せないのかな。なんかあーだこーだ言う人いそうな気がする。

さすがにこの規模になると北見チーフでもなんともしょうがないでしょうね(それはそう)。


○(気分転換できたから)



【ジオストーム】はじめましてのつもりで観てたけど観たことあるな。アマプラで字幕版をば。続けてディザスター映画を選んだ理由はワイスピが⑧まで観てしまってアマプラにラインナップされてるのを完走してしまったから。観てないアクション映画でもよかったんやけど。


本来ならストーリーを盛り上げる要素になる途中の謎解き部分がちょっとダレて退屈しちゃった。もちろん要る要素なんですよ。そこがあるからサスペンスの内容の深みが出るんでしょうけど、なんか今はハショリたいというか。各地で起こる災害がある意味〈魅せ場〉であってそれが観たいという気分やったのでテンポ良く色々と災害が起こって欲しかった(なんかすごく不謹慎な事を言ってるような)。こーゆー映画は《目》で観たいんですよ。《頭》で観るんじゃなくて。だからダッチボーイが暴走し始めてからは観てておもろかった。…と思ったらもう終わりの方でした。もっとド派手な災害が観たかったし(なんか怒られそうな感想)なんならICSS(宇宙ステーション)でもひと大惨事があって犠牲が出て欲しかったしシャトルの一機くらい爆発して欲しかった(不謹慎にしか聞こえない)。せっかく観るに耐えるすごいCGなんやから。お約束の『俺が残る』という漢気をあんな形で更に上書きしてくるとは思わなかった。でも、ついでに言うと最後に2人(もしくはジェイク)が助からなかった方が作品に厚みが出来た気がする(鬼畜)。


ずーーーーーーっと[アルマゲドン]のうっすらした影と並走してる映画。個人的にはアンディ・ガルシアとエド・ハリスの配役をテレコにした方がしっくりきてたような気もする。でも最後の講釈はエド・ハリスの方が合うのかなぁ。しかしまぁあんな大災害を招いておいて当の本人は生き抜く試算はあったんやろうか。あと、あのロケランで吹っ飛ばされた車のトリックがよくわからない。

ほかの都市は気温低下・上昇、津波、竜巻、落雷、雹とかの自然災害なのにモスクワだけレーザー照射というただ単に武力攻撃なのは笑った。モスクワに恨みでもあるのか?


今作にしても[カリフォルニア・ダウン]にしても[アルマゲドン]にしても『リアリティーがない』だの『あり得ん』だの申される方がいらっしゃるかと思うんですが、『いやいやエンタメやん』と。『フィクションやん』と。確かにツッコミどころはありますわ。あるけどそれを含めての[映画]でしょうよ。そこが飲み込めないのならドキュメンタリーでも観ておいた方がいいよ。


個人的には[カリフォルニア・ダウン]の方が良かったかな。

吹替版の主題歌がB'zの[Dinosaur]らしい。



 

【アトミック・ブロンド】(初)/そろそろ災害モノから通常運転のアクションに(あんまおもしろそうなディザスター作品がなかった)。アマプラ・字幕版。シャーリーズさん繋がりで。[フューリーロード]('15)[アイスブレイク]('17)の後で挑んだ’17年のアクション映画。制作にも携わってる模様。[フューリーロード]の成功がこの作品を作る後押しになったとか。[ジョンウィック]を監督(共同監督)したデヴィッド・リーチ作品。


おもしろかったです。でも複雑。東西冷戦やらCIA.だのMI6.とか色々詰め込みすぎてる感。もう少しシンプルなストーリーにすればスッキリ楽しめたんじゃないかな。復讐劇とか組織との対立、脱退とか。キレキレアクションがそれだけで十分観るに値するレベルなのでなんか勿体ない。特にすごかったのが、デモを抜けてビルの中での一連のアクション。もし間違いじゃなければビルに入る際に暗くなってからまた通りに出る時に暗くなるまで《8分間の長回しワンショット》やと思う。気づかない編集点が作れてれば違うけど、おそらくそんな編集点はない。これはすごいと思う。なかなかないよ。階段落ちもやってるし。これはエグい。これは観る価値ある。

全編通してなんか青味がかった感じのスタイリッシュな映画。なんかハリウッドらしくない。[ジョン・ウィック]の女性版を作りたかったのかもしれないけどシリーズ化になってないという事はクリーンヒットはしてないという受けなのかな、と(Netflixで続編を作る噂があったとか)。シリーズ化して欲しいです。[ジョン・ウィック]というよりどちらかといえば[キングスマン]ぽい。

時計店の『翌日』のくだりをすっかり忘れてて『なんか色々あったの1日しか経ってないのかよ』と頭が追いつかなかった。


シャーリーズのセロンさん、今作の時点で40歳くらい。あっぱれ過ぎる。とても見えん。クールでスタイリッシュでカッケェしセクシーさもあるけどマッパになっても百合ってもエロくない。ちょっとアンジー路線で[トゥームレイダー]ちっくな爽快なアクションとか観てみたい。それかIQめっちゃ高い頭脳明晰捜査官とか凄腕詐欺師とか(ちょっとワイスピのサイファーに引っ張られてる)。サイコパスとかめっさハマりそう。


終始BGMがイカす。80年代の曲で(ちょっとうるさいけど)。この音楽もちょっとハリウッド感を薄める要素なんじゃないかなと思ったり。英国とか欧州っぽいでしょ。

最後の二転三転する結末は『??は?マジ?なるほど!』と。なんかニヤけちゃった。ごちゃごちゃしてたのがサーーっと解けたような感覚。


○(△に近いけど)


 

【アオラレ】(初)/アマプラをふらふらしてたら『もうすぐ視聴期間終いやで』となってたので。前に予告かなんかを観たことあったし。字幕版を。

原題はUnhinged。〈hinge〉は蝶番の意味。それに否定する意味のunがついて《不安定な・取り乱した・狂った・狂気の・錯乱状態の》といった精神状態を表す意味にもなるそうです。「〈crazy〉とまではいかなくても普通でない不安定な状態」ですって。まぁ観たら納得しますわ。てか、邦題がクソダサい。適当につけたんか?ええやん、原題と一緒で。パッとわからん聞き馴染みのない単語でも『Unhingedとは?』ってなって調べたら『なるほどな!』ってなるやん。この作品を観て調べて意味を知ったらたぶん一生(「一生」は過言かも)忘れない英単語になるよ。それも立派な勉強でしょうが(何に怒ってる?)


まぁB級スリラーなんでしょうね。登場人物が多くないので話が散らなくてサクサク進んでったのはよかった。よくあるパターンの《電話とかで味方になって挫けそうな状況を鼓舞する警察側の人(いわゆるバディー)》も出てこない。記憶に残ってるの6人くらいでしょ。ご近所さんの車をナンバーで気づいてパトカーに助けを求めるシーン、てっきりパトカーを奪ってて『そっち乗ってんのか!』という引っかけなのかと身構えてたら全然違った。

でも、キッカケになるくだりがねぇ。『謝りゃいいやんけ』で済んじゃうから。謝れよ。やもんで感情移入できない。でも考えようによってはそこでハッキリと善悪を線引きするのではなく『ラッセルさんの気持ちもわかるよ』という選択肢も作って煽られる側よりも煽る側を主役(そもそもラッセルさんへの忖度というか)に感じさせる狙いでわざと感情移入させないための手段やとしたらある意味成功なのかも(裏の裏を読んでどっちが表かわからなくパターン)。おまけにターゲットを選ぶのに自分の遅刻のせいなのに逆恨みのように解雇したクライアントの名前を出すなかなかの鬼畜っぷり(まぁ、警察を向かわせたりの対処はしてるけど)。加えて終わったあとしれっとまた運転して帰る(ましてやクラクションに手を伸ばす)という神経の図太さ。そりゃ揉めますわ(言い過ぎ)。また同じ失敗しそうな人。自動車教習所でこの映画流したら?


スピルバーグの[激突]('71)や、カート・ラッセル主演の[ブレーキ・ダウン]('97)など、フォーマットはよく似た作品は色々観てきた。けど、それらに勝る点はラッセル・クロウの怪演でしょう(おもしろさはあっち2作の方がダンチで上)。知ってるラッセルさんじゃなかった。どこまでが今の姿でどこからが役作りなんやろうか(容姿とかのことを言ってます)。こーゆー役がハマる役者さんってすごく好きです。


ぼくがよく言う

『しばく人にはしばく理由が、しばかれる人にはしばかれる理由がある。煽る人には煽る理由、煽られる人には煽られる理由がある』

を表してくれてる(肯定してるワケではないですよ)(肯定したいけど)


△ (90分という短さは◯。これが120分あったら危険。たぶん✖︎になる)



【ソルト】円盤持ってるけど観てなかったのでNetflixで字幕版を(円盤観ろ)。アマプラで観ようとしたらリストから消えてた。ところどころ観た記憶があった(CIAから脱出する一連のシークエンス、クライマックスの侵入シーンや階段のシーン、ラスト)。金ローとかかな。それ以外のシーンは記憶になかったから通してちゃんと観たのは初めてっぽい。

個人的には大好物。[トゥームレイダー]より好きかもしれん。続編やって欲しい。サクサク進んでテンポが良かった。バイク(トライアンフ)乗るシーンが短かったけど好き。似合う。テンション上がっちゃった。電流で運転をコントロールするのはちょっと笑っちてしもた。ラストのダイブの前に覚悟を決めて息を飲み込む描写とか細かくて良き。〈疑う→信じる〉というザ・テンプレキャラのピーボディ役の人を[ダイハード4.0]のボウマンやとずっと思いながら観てたけど違った。


ブロンドだったりショートカットだったりコスプレもあったりアンジーのためのアンジーの映画(いい意味で)。

元々はトム・クルーズ主演の企画やったけど降板しちゃったのでソルトの性別を女性に変更してアンジーになったとか(ってWikiに書いてあった)。


最後にラスボスの足に重りをつけて湖に沈めるエンディングと思ってて『他の映画とごちゃ混ぜになってたわ』と思ったけど調べてみたらそれは公式の別エンディングらしい。そっちのエンディングの方がインパクトあるよね。全部で3種類のエンディングがあるらしいけど、珍しいね。円盤に収録されてるのかな?(円盤観ろ)。DVDやから入ってないかな?


[MR. & MRS SMITH]とかこの辺のテイストの映画はホント好き。リアリティーとか粗とかそんなん別にどーでもいいのよ(そりゃリアルに越したことはないけど)。大アクション映画の醍醐味は《考える》のではなく《楽しめる》事やと思うんで。




【ウォンテッド】(初)/Netflixで字幕版。アンジー繋がり。W主演のもう1人が[アトミック・ブロンド]のパーシヴァル役の人。まるで別人。あっちは大クセ俳優みたいな印象やったけどこっちは正統派フレッシュ俳優みたい。路線的にはトム・ホランド方面の方なのかしら。観終わってからもっかい[アトミック・ブロンド]をちょっと観直したけど、やっぱ別人。あっちの方がカッコいいね。フランス人俳優みたいやけど。あと、全然売れる前のクリス・プラットが主人公の彼女を寝取る浮気相手という今からは想像つかないなかなかの黒歴史的な役で出てます(全然気づかなかった)

個人的には同じアンジー作品でも[ソルト][MR.&MRS.SMITH]の方が好き。アクションとしての純度が高い。こっちはどちらかと言えば[ダークタワー]とか[ブレイド]とかのような厨二感全部乗せ増し増しにしてる感じで《アクション映画》というより《SFアクション映画》のジャンルかと。嫌いなワケではないです。どっちかと言えば好きなジャンル。だから〈リアルさの欠如〉とかは一切気にしない。ジャンプの漫画とかと同じ感覚。

[マトリックス]みたいな世界観を作りたかったんでしょうかね。不甲斐ない日常を送る青年が特殊能力を身につけてヒーローになる王道パターンというか。その狙いなのかスローモーションが多用されてるんやけどこれがなんか逆効果でクドイ。テンポが悪くなってる気がする。

会社を辞めるトリガーが『あの荒唐無稽な話が本当らしいから』というより『めっさ親父の金入ったから働かなくても暮らしていけるから辞めるッスわ』っつぅ今どきの無計画なウェイ寄りの若者っぽく感じちゃった(ぼくだけ?)のはなんか残念。もう少し真実と向き合って苦悩する描写があるとよかったのかも。加えて、辞めた後で急にスイッチが入ったかのようにグイグイキャラに変わっちゃってて『おいおい、どうした?』とちょっと置いてけぼり喰らった。

弾道曲げはみんなできて乱発されるとすごさが薄れちゃう。おもしろいアイデアなのに。もっと出し惜しみしてここぞというあのタイミングで披露したらもっとインパクト残せたやろうし神業っぽく見えたと思う。あんな試験課目みたいな扱いにしないでもっと奥義感を出した方がよかったと思うよ。

モーガンさんが悪役を演じるのは珍しいと思う。たぶんそこらへんの映画(雑な言い方)なら受けないような気がするしアンジー主演の映画やから受けたんではないかな。知らんけど。

そーいえば、ネズミ遣いの最後のセリフの『1,000…』の意味がわからないんやけど、あれはどーゆー意味?


○(△でもいいけど厨二感は嫌いじゃないので)

紡績工場や機織り機は前職を想い出して懐かしくなりました。



44勝14分5敗