大丈夫拾弐弾〈続〉 | Teluてる坊主の髭日記

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MAY THE FORCE BE WITH ALL OF YOU

(前の投稿で文字数の問題で入りきらなかったはみ出した分です)


94007 スペクター】(Spectre)([カジノ・ロワイヤル]の時に『クレイグ・ボンドははじめまして』って書いたけど、この作品観たことあるわ。オープニングですぐわかった。だからこっちを初見で観た時がホントのはじめましてでした。

'15年の作品。BS日テレで放送してたけどアマプラで字幕版。

冒頭のメキシコシティーのシークエンスがとても印象深い。パレードから狙撃まではワンカット撮影なんですと。観てて引き込まれる。オープニングテーマの映像、[カジノ・ロワイヤル][慰めの報酬][スカイフォール]観てると観てないでは印象変わりますね。前の時は他を観てなかったから気づかなかったけど(クライマックスのあの写真たちも同じく)。

フォローしてくれる上司が亡くなって口うるさい憎まれ役の上司に代わるのもよく考えたら某スパイ大作戦の流れと同じですね。そしてあっちの世界線ではイーサン・ハントたちにやられた(実際に手を出したのはイーサンではなく遺恨のあったジェーン)女殺し屋(レア・セドゥ)がこっちの世界線ではボンドガールになるという知ってるとちょっとニヤけるキャスティング。順番的には[ゴーストプロトコル]が'11年なのでサビーヌ・モローとしてブルジュ・ハリーファから落ちる方が先です。一応今作のボンドガールなんですね。そんなつもりで観てなかった。2人して列車の中で襲撃を退けて『この後は?』の後でちゅっちゅする流れはよく意味がわかりませんでした。拷問を受けたボンドがその後遺症で銃の扱いが本調子じゃないのをマドレーヌが援護射撃するとかいう流れでもよかった気はする。まぁコテコテの展開が好きなベタな脳の考える展開ですけど。

基地爆破シーンがギネス級。というかホンマにギネス記録。やってる規模はイーサン・ハント作品と引けを取らない。[ダークナイト]でジョーカーが病院を爆破したシーンや[リーサルウェポン3]のポストクレジットでビルを爆破したシーン、古くは西部警察の名古屋ロケで煙突を爆破したシーン(このロケをナガシマスパーランドまで小学生の時に観に行ってました)を思い出す。大掛かりな爆破シーンは観ててワクワクするし楽しいしCGじゃないというのがたまらない。そして何が凄いってこのシーンをラストのクライマックスに使わない事。使いたいやん、普通。


クレイグさん、たまに表情や顔の向きによってはジェレミー・レナーに似てる気がする。横顔とか。なんかずっと既視感みたいなのがあって([トゥームレイダー]のアレックスではなく)それの正体にやっと気づいた。たぶんコレ。悪いとかじゃなくて。過去のボンドよりもずっとカッコイイしボンドっぽいと思う。スパイっぽいというか。なんかハリウッド顔じゃないんですよね。英国スパイ顔。

個人的にはクレイグ・ボンド作品で1番好きかも。観応えは1番ある。でも作品としておもしろいのは[スカイフォール]かもしれない。

ただ、取り敢えず4作連続で観てみて改めて考えると[カジノ・ロワイヤル]のポーカーのシークエンスは正直地味な印象を感じてたけど(アクション観たい人なんで)あのシークエンスこそがとてもジェームズ・ボンド作品ぽいのかな、と。『アクションをド派手に!』って傾向にいかずに(もちろん、アクションも魅せて)あのスリル感を出してるのは他のアクション映画とはちょっと違うというか。そー考えると[カジノ・ロワイヤル]の評価は高くなる。






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