こんばんは。


コメントを読んでいて、どうしてもブログ更新したくなったので

空いた時間に更新することにしました。


漢方薬をつかう患者さんについてどう思うか?という質問でしたが

僕は漢方薬をどう考えているか?という質問として回答します。



ただ、ブログに書いたことは、僕の個人的な意見なので

こんなことを考えている人もいるんだな程度で読んでください。


僕は漢方薬を小児科の診療(主に外来)にとりいれており、

必要な場合は漢方薬を積極的に使います。

(ただし、緊急の処置を必要とするような患者さんには使っていません)


もちろん漢方の専門医ではないので、すべてを漢方薬で治そうなんて

極端な考え方はできません。必要な場合は抗生剤も使います。


全てを漢方薬で治すのは無理だけど、外来を含めた全ての患者さんを

西洋薬のみでちゃんと対応するのも難しいと思っています。

(個人的な感想なので、怒る先生がいるかもしれないけど・・・)


漢方薬は、西洋薬でカバーできない作用をもっており

西洋薬が1つの症状に対して1つの薬(例:嘔吐に対して吐き気止め)が多いのに対し

漢方薬は1つの薬で、個人差がありますが様々な症状に効果が期待できます。

(例:1つの漢方薬で 嘔吐、下痢、めまい、頭痛などの症状に効くことがある)


しかも、漢方薬って、すぐ効かないイメージがあるかもしれませんが

薬によっては即効性があるものもあります。


ただ、漢方薬は西洋薬とちがい、症状のみで薬を決めると、

うまくいかないことがあるので注意は必要です。


Aさんの症状が●●という漢方薬で治ったからといって

Bさんの同じ症状が●●という同じ漢方薬で治るわけではないのです。


僕はウイルス性胃腸炎の嘔吐や下痢は積極的に漢方薬で対応しており、

その他にも便秘、めまい、過敏性腸炎の諸症状などにも漢方薬を使うことが多いです。


息子たちにも漢方薬をつかっており、5歳の息子の便秘には漢方薬をつかっています。

漢方薬をつかっている理由は便秘以外にも効果を期待していることがあるからです。

漢方薬には期待した効果以外に+αの効果がでることがあります。


漢方薬を診療にとりいれるようになって

小児科医として診療の幅がひろがった気がします。

野球の投手に例えるなら、変化球などの球種を増やすようなイメージです。


まあ、僕の漢方薬という球種は、それだけでは全ての患者さんには通用しませんが

西洋薬で数か月改善せず紹介されてきた患者さんの症状が漢方薬で治ることもあります。


逆に漢方薬で対応していた患者さんが西洋薬で改善することもありますが(^_^;)

(漢方の専門の先生なら漢方薬で別のアプローチをするのかもしれませんが・・・)


結論をいうと、西洋薬と漢方薬を必要に応じて使い分けることが

僕のような漢方の専門医でないドクターにはいいのかなと思います。


だからコメントをされた読者の方も、こっそり漢方薬をつかわずに

今の状態が西洋薬と漢方薬どちらをファーストチョイスにするほうがよいのか

(場合によっては併用もOKかも)

かかりつけ医と相談するのがいいんじゃないかと思いました。