前回、「来週は何したい?」の問いに子どもたちは

 

「海遊び!」と答えました。

 

ただ、海に行って遊ぶ。

 

これは誰でもどこでも出来ること。

 

「海で前から何かやりたかったことない?」

 

と問いかけてみると

 

「YouTubeで観たやつをやりたい!」

 

それが風船の筏だった。

 

 

小夏が観せてくれたYouTubeは風船をいっぱい膨らまして、網の中に入れるものだった。

 

そこで、当日、朝から風船膨らませ作業から開始!

 

みんなで必死で膨らますも、滋賀県から飛行機に一人で乗ってきた小学2年の調子ノリの蓮が次々に風船を割ってゆく。

 

「なんでやねん!」

 

でも、この風船をふらませる中からいろんなことを学んでゆく。

 

「風船まずい!」

 

「イチゴあじの風船ないのかな?」

 

「それは子どもが食べちゃうね」

 

「そうかぁ、しかし、まずすぎる!」なんて言いながら

 

「人生で初めて風船を口で膨らませることが出来た!」

 

とか、膨らました風船を初めて括ることが出来た!って。

 

そうか〜こんな風船を膨らませるだけでも成長したり自信をつけたりするんや〜って感心。

 

ブルーシートを二つに畳んでその中に風船をどんどん入れる。

 

太陽が出て来て暑くなるとブルーシートの中で風船がパンパン割れてゆく。

 

「もう、乗りたい!」って女子たちが我慢出来ず、未完成の風船イカダを海に持っていってダイブ!

 

「やったー成功!」と思いきや、あっという間に風船が次々に割れ、ブルーシートの隙間から風船が飛び出して、華やかな海となりました。

 

でも、子どもたちは笑顔で「風船イカダはしんどいだけでベストじゃない!」ってことを学びました。

ミライワライの役割は先発失敗部隊!

 

失敗を恐れず次々に挑戦してゆく!

 

子どもたちに達成感や成功体験をさせてあげたい!という気持ちはもちろんある。

 

でも、この失敗を体験することもめっちゃ大事やと思ってる。

 

だから、出来るだけ「これは無理!」「これは難しい!」「それは厳しい!」と思うようなミッションを子どもたちにプレゼントしたい。

 

さてさて今回は風船筏だけじゃなく、断熱材を使ってイカダを作った!

 

 

初めはただの断熱材の上に立ってサーフィンしたり遊ぶ。

 

断熱材が一枚あるだけでこ最高の表情を見せてくれる。

 

やっぱ子どもは天才だわ。

 

大人が作り上げた海遊びの道具を子供に与えるのもいいけど、ただ浮かぶ板を渡すだけでめちゃくちゃ遊んでた。

 

そして、今度は全員で乗れるイカダを作ろうと断熱材を4枚くっつけてイカダを作る。

 

子どもたちは初めはイメージ出来なくて海で遊び続ける。

 

やってるのは大人だけやん!って感じやった。

 

しかし、ご飯も食べずにイカダを作っていると中学生の二人が「なんか出来ることある?」「手伝いたい!」なんてやって来た。

 

そして中坊が手伝い始めると小学生たちも「僕も手伝いたい!」「なんかしたい!」ってやってきて、電動工具で初めてビスを打ったり、ノコギリで木を切ったり、生まれて初めてやったDIYをやった子もいた。

 

完成してみんなでイカダに乗れた時には大喜び!

 

イカダが完成したらその後、2時間ぐらい遊んでた。

 

唇が紫になるまで遊んだ子どもたちは「寒い寒い」と流木や薪を拾ってきて焚き火。

 

お昼の食べるアート(お昼ご飯)はサンドイッチの具材でみんなそれぞれ自分でオリジナルサンドウィッチ!

 

やっぱ大人が全部、完成したものを与えたらあかんな〜ってつくづく思った。

 

今回、いつも冷静な中学一年の琉友がめっちゃ楽しそうに海で遊んでいたり、地元の小学生が泳いでいたらこちらも中坊の陽渚太がその子たちに声をかけて一緒にイカダに乗せて遊んでた。

 

自分から自己紹介して友達を作ってゆく陽渚太、頼もしすぎる。

 

地元の子どもたちはイカダから次々に頭から飛び込む。

 

しかし、ミライワライの子どもたちは足からダイブ。

 

特に蓮は何回飛び込んでも足から(笑)

 

この子たちが後、数ヶ月したら頭から飛び込んだり、バク宙したり、わんぱくになっていくんやろうなって想像したらワクワク。

 

あと、面白かったのが圧倒的に地元の子どもたちの方が身体能力が高かったけど、イカダから落としあいゲームでは、森相撲をしてるミライワライの子ども隊は強かった。

 

俺ら大人にタックルするように地元の子どもたちを海に突き落としていた(笑)

ちゃんと力ついてるやん!(笑)

 

学校の講演に行くたびに心配になるのは魂が抜けたような気が全然感じれない子どもたち。

 

そんな子どもたちにもこんな機会を作ってあげたいと思う。

 

子どもたちが遊んでいる姿を見ながら「俺、昔、こんな未来を想像してたわ、思い通りになってる」って思い出した。

 

コーチャーのあゆみーぬが言った。

 

「自分たちのやりたいっていう気持ちを大事にしてくれてこんなにも大人が本気で一日中関わってくれるなんて、普通は一年で何回あるかないかやと思う。

 

でも、ミライワライの子どもたちは毎週、こんな体験が出来てるなんて幸せやと思う」

 

その一言が嬉しかった。

 

 

子どもたちはどう感じているのだろうか?

 

風邪をひいていたのにミライワライが楽しくてやってきたカンナは熱が39度も出ちゃった。

 

こんなにもしんどいのに参加してくれることが嬉しい。

 

そうか、俺らが目指すのはここや!

 

行きたくて行きたくて前夜になったらワクワクが止まらない学校!

 

まだまだミライワライの形は見えてない。

 

これからも子どもたちに無茶振りをプレゼントしながら一緒に乗り越えて笑って泣いて生きる力をつけて行きたい。

 

そして、いつかこのスタイルが未来の学校のカリキュラムになりますように。

 

ミライワライの日は夜寝るときは力を使い果たして寝る。

 

きっとニヤニヤしながら寝てるんやと思う。

 

子どもたちの笑顔を見ながら1日が過ぎてゆく。

 

こんな1日を味わうために地球にやってきた。