Stray From The Path『Internal Atomics』今や親日バンドの9作目 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


 
最近、何かと話題だった血液クレンジング。
 
炎上芸が売りみたいな人物が拡散してる情報な時点で
 
信憑性は全くといっていいほど皆無だし、
 
それを拡散してる連中も大概にヤバい連中だとしか。
 
何でこういう人ほど黙ってられないんだろうか…
 
そもそもこの人のことは元から信用してないし
 
馬鹿正直に拡散するような信者連中にしか
 
支持は得られていないと思いますが、
 
記事元のBuzzFeedのインタビュアーさんが
 
ここのブログでもずっと言ってきたことを
 
そのままぶつけてくれています。
 
 
「知らない」こと自体は誰にでもあります。ただ、「知ろうとしない」とか、知らないままに情報を拡散するところまでいくと、「加害」の領域に入ってくるような気がします。
 
 
別に血液クレンジングの件だけじゃなしに
 
情報化社会の現代には、ほぼ全てに当てはまる。
 
流れてきた情報を安易に拡散することほど
 
容易に馬鹿を露呈することにも繋がりますよねぇ。
 
自分のブログでも常々同じことを言ってきましたが
 
何なら自分の言葉すら信用してくれなくても構わない。
 
自分は100%正しい
 
そんなこと微塵も思ってませんしね。
 
あくまで自分は、記事を読んでくれた人にも
 
考えるキッカケ
 
を、与えているに過ぎません。
 
その情報を得て、じゃあアナタはどう思うのか?
 
どういった考えを持つのか?
 
それがいちばん大事だと思います。
 
○○○だから大丈夫!
○○○だから名作(名盤)確定!
 
音楽に限らずね、
 
んな思考の脳死してる信者連中はどうかと思うし、
 
そもそも自分程度のヤツが書くブログですら
 
そんな連中相手には、読むの向いてないとすら思いますしね。
 
どうも、気難しいブログ著者のトトです。
 
 
 
さて、久々に冒頭ネタが長くなってしまいました。
 
ライブも連続で2回も挟んでしまった為、
 
↑の件を取り上げるのも、
 
ライブレポ以外の記事も後手になってはいますが、
 
またレビューを続けていきましょう。
 
本日取り上げるのは、まさかの
 
ハードコアシーンからのバンドです。
 
本来、そっち系のは
 
ウチがメインで取り上げるようなジャンルではないですが
 
取り上げられるような音楽性になっていたからですね。
 
ストレートにハードコアしてるバンドならば
 
それこそウチで取り上げられないし、
 
取り上げる必要もないと思ってますんで。
 
ってことで、いきましょう。
 
 
 
 
Stray From The Path
『Internal Atomics』
01. Ring Leader
02. Kickback feat. Brendan Murphy
03. The First Will Be Last
05. Second Death
06. Beneath The Surface
07. Something In The Water
08. Holding Cells For The Living Hell
09. Double Down feat. Matt Honeycutt
 
 
 
 
US産ハードコアバンドStray From The Path
 
9枚目のアルバムInternal Atomics
 
11/1にUNFD Records からリリースされました。
 
9枚目って多いな!∑(・ω・ノ)ノ
 
と思うのも当然、彼らは2001年から活動していて
 
Fall Out BoyFour Year Strong あたりと
 
同世代のバンドなんですね。
 
そりゃアルバムの枚数も多くなるわ。
 
てかFOBとFYSよりも枚数多くねw
 
そして、ベースはハードコアでありつつも
 
近年では時代の流れと共に
 
ニューメタル的な要素を盛り込んできています。
 
そもそも、ハードコア一辺倒な音楽性だったら
 
ここで取り上げないし、レビューなんか出来ませんしね。笑
 
そのニューメタル要素を入れたからこそ、
 
ウチのブログでもレビューしてみよう
 
と、思い立って今に至ります。
 
 
リスナーからの批判を受けても尚、
 
音楽性に変化を加えてきたバンドの新譜
 
早速聴いてみました。
 
 
 
 
 
Ring Leader
Thinking… like everyone else is not really thinking…
と繰り返されるワードから小気味良いドラムで始まる1曲目。
そしてvo/Andrew シャウト混じりなラップ調に、
ヘヴィにリズムを刻むベースが良い感じだなぁ。
2コーラス目のサビ前にはシンガロングパートも。
そしてハードコアシーンのバンド、
ブレイクダウンなんてお手のものって感じで
イカすブレイクダウンもぶちこんできます。
アウトロのラストのパートなんかは、サウンド自体、
大いにハードコアしてますもんね。
 
 
Kickback feat. Brendan Murphy
2曲目は、昨年共に日本を回ったCounterparts から
Brendon をゲストに迎えたMV曲。
TRUE NORTH出演決定後に出された曲だし、
予習のプレイリストにも入れていたので、
イントロのクールなベースから耳馴染みがすごい。笑
そしてサビではタイトルを叫ぶシンガロングタイム!
Kickback!! Feel the kickback!!
Feel the, feel the
Feel the kickbaaaack!!!
って、振替公演でやったのかなぁ( ノД`)羨
ブレイクダウンに入るとBrendan も登場し、
ハードコアバンドたるタフなスクリームを披露。
そしてラストはAndrewBullshit!! から
再び破壊力抜群のブレイクダウンで締めます。
 
 
The First Will Be Last
まだまだ勢いは衰えない3曲目。
ベースと共にシャウト混じりなラップ調ボーカル
このへんはやっぱニューメタルを大いに感じるなぁ。
この曲のサビでもシンガロングは健在。
What goes around comes around!!
これも予習用にプレイリストに入れてたし、
シンガロングしたかったなぁぁぁああああ
 
 
Fortune Teller
4曲目は、今作で最初にお目見えしたMV曲。
ここでは初っぱなから
Firewalk with me!!
と、わかりやすいシンガロングパートから幕を開けます。
このワード自体は、曲中に何度も出てくるし、
その点でのキャッチーさは絶大ですね。
頭の部分ではそのあとにYeah!! Yeah!! って入れてるのが
またラップっぽさを増大させてて良いですね。
そんな曲でもサウンドのヘヴィネスと、
さすがのブレイクダウンは崩すことなく。
 
 
Second Death
タイトルが個人的なツボを刺激する5曲目。
ここでは曲の始まりから大いにグルーヴ感を出しており
このミドルテンポにグイグイ引っ張られるリズム感
そして、そこに入ってくるシャウト混じりなラップ調
ニューメタルが好きな人には刺さりそうだなぁ。
なんかSFTPを聴いてるとさぁ、メタルコアよりも
ハードコア寄りなバンドの方がニューメタルとの
親和性は上なんじゃね?って思えてくるよね。
そーいやGideon の新譜もニューメタルに寄ってましたよね。
そういうのを取り入れた曲作りが、
ハードコアシーンの方が上手いんですかね?
 
 
Beneath The Surface
一転、静かな始まりを見せる6曲目。
そんなの頭の20秒だけで、Andrew のシャウトと共に
いつものヘヴィサウンドをぶち込んできました。笑
でも、やっぱここまでの曲よりは若干おとなしめかな?
とは言っても、そのへんのバンドよりも
おとなしいなんて言えないくらい、遥かに激しいですけどねw
ニューメタル感はありつつも、
どこかメロディックな感じもします。
でもね、ブレイクダウンに入ると
あー笑 って、安心します。
 
 
Something In The Water
7曲目は再びグルーヴ感強めで始まります。
この縦に体を揺らしたくなるリズム感、グルーヴ感
やっぱ良いっすよねぇ( ´∀`)
でもラストの激しさがまたとても良いです。
周りに自分よりもニューメタル寄りな人がいるだけで
ワタシもニューメタル自体は好きですからね。
でなきゃ、数は少ないけどレビューも書きませんて。
 
 
Holding Cells For The Living Hell
8曲目はのっけから激走パートに突入する
今作最速、そして最短2分弱で駆け抜ける疾走ナンバー!
ヘヴィで厳ついだけがハードコアじゃないですしね。
疾走感も数多あるハードコアらしさのひとつでしょう。
そもそもパンクと親和性のあるジャンルだし、
速さだってお手のものでしょう。
パンクに重さとブレイクダウン入れたらハードコア
……さすがに極論すぎて怒られそう(。-∀-)笑
しかしね、そうしてヘヴィなサウンドで
気持ち良いくらい走ってくれるこの曲は
パンク好きなワタシとしても大いに気に入りました。
 
 
Double Down feat. Matt Honeycutt
9曲目には、ハードコアバンドKublai Khan から
Matt Honeycutt をゲストに迎えています。
初っぱなから叫んでるのがMatt かな?
ゲストボーカルが頭からいるってのも珍しいですね。
今でこそラップ調なボーカルもあるけど、
Andrew は切れ味の鋭いシャウトって感じだけど、
Brendan も、Matt も、ハードコアらしい
非常にタフなスクリームで、対比が良いです。
前曲に続き、今作2番目に短い2分台の曲ですが、
Matt の存在もあってか、前曲は速さのハードコア、
この曲では重さのハードコアに寄せた曲だったかも。
 
しかしCounterparts といい、Kublai Khan といい、
こういうゲストを見ると、SFTPもHCシーンから
出てきたバンドってのを実感しますね。
 
 
Actions Not Words
ラスト10曲目は"Kickback" 同様、
TNFでの来日前に公開された曲の1つで、
今作では2つ目のMV曲。
イントロから激しいサウンドが超クール\(^o^)/
ズーンとヘヴィに落とすブレイクダウンがまた
ハードコアのそれらしさを醸し出しています。
フロアではピットがカオスになってるのが
容易に想像できるよ…笑
 
 
 
 
 
以上、
 
Stray From The Path『Internal Atomics
 
でした。
 
アルバム全10曲、最後まで勢いを落とさず、
 
攻めに攻めまくったのもHCシーンのバンドゆえか。
 
それでいて、アルバムの総尺32分ですからね。
 
サクッと感がリピート率を上げますねぇ。
 
そして随所に感じるニューメタル感
 
ベースの感じ好きだわぁ( ´∀`)
 
やっぱギターだけじゃなくてさ、
 
ベースも主張してナンボな楽器やろ、と。
 
裏方でリズムを支えるだけなんて勿体ないよね。
 
ドラムソロ、ギターソロってのが音楽シーンでは通説で
 
ベースソロがイマイチ取沙汰されないのは勿体ない!
 
ってのを改めて思わせてくれるほど
 
SFTPの今回の新譜のベースはカッコ良かったです。
 
 
こういった音楽性に、Andrew のボーカル、声質
 
って部分を見ると、FEVER 333 が好きな人には
 
刺さるんじゃねーかなー、なんて思いました。
 
あと意外とLANDMVRKS あたりも。
 
 
来日が決まり、予習もしてたことで
 
今年のTNFの面子でいちばん楽しみなバンドだっただけに
 
日程通りに開催されず、見れなくなってしまったのは
 
本当に残念でした( ノД`)
 
しかし、SFTPといえばCABOOSEですよ。
 
IMG_20160803_193752082.jpg
 
当時、大いに話題になり、自分もこうして記事にしました。
 
このあと、バンドに対して色んなところが動いてくれ
 
むしろこのあとから、彼らの来日はかなり続いてますよね。
 
不幸中の幸いとはいえ、
 
こんなクソみたいなトラブルに巻き込まれつつ
 
こんなに来日するバンドになってくれるとは
 
バンドも、ファンも、喜ばしいことですよね。
 
その都度、彼らを呼んでくれる人たちにも感謝です。
 
何よりSFTPがそこまで日本を気に入ってくれて良かった。
 
 
 
SFTPを聴いたことで、
 
あれ?ハードコアへの道が開けたか?
 
なんて思いましたが、それ以前に
 
メタル"コア"や、ポスト・"ハードコア"、
 
イージー"コア"を聴いてる時点でねw
 
ともあれ、ガチガチなハードコアはまだ無理でも
 
こうした変わり種から
 
ハードコアも聴けるようになっていけたら万々歳。
 
そんなハードコアでも、
 
ニューメタル要素増し増しになった
 
Stray From The Path『Internal Atomics
 
是非ぜひ、聴いてみてください。
 
 
 
 
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