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消す予定なので
日記の移植
お見舞いの話
去年の夏以来です。
きのう、会いにいきました。
普通に話が出来ていたのがうそのように、元気はなく、俺の事も、わかるのか、わからないのか、つたわらない。
俺には、手を握る事しか出来なかった。
何かを伝えたいのだろう。
そして、現実と、記憶が、混濁していることがわかる。
病院のベッドからみえるのは、変わらない天井だけ。
約二年前、突風の吹き付ける日に、外に洗濯物さえ干さなければ、転ぶことはなく、今の状態になることはなかった。
働き者の、人生そのものである。
リハビリがつらく、断念しがちで、少しづつ、寝たきりになりつつあった。
涙が止まらなかった。
優しくつつんでくれた、おばあちゃんの手は、透析治療の性で黒くくすんでいた。
いつもおにぎりをつくってくれたその手は、僕の手をそっと握り返すだけ。
少し涙を流し、しゃべり疲れたおばあちゃんは、ねむった。数々の想い出が胸を駆け巡る。
帰るよと、声をかけると、気をつけて帰りな、と、振り絞るような声でいってくれた。
愛の形はいろいろとあるけれど、家族愛は、すごくかけがえのないものと感じ、俺は強くおばあちゃん大好きだよと、心の中で何度もつぶやいた。
人は、無駄な時間を過ごしてはいけないことを強く、想い知らされた。
おばあちゃん、よくなってと、強く想い、そして、ただ泣くことしかできなかった