昨日参加した


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その講座の中で、
ゆう子さんがお話されたお母さんの話を聞いて
私の父のことを思い出しました。

私の父は仕事の関係で
数か月単位で家にいたり、仕事だったり

小さい頃はおねだりしたところに
連れて行ってもらったり、
おもちゃを買ってもらったり甘えてました

それが中学校あたりから
大嫌いになりました。

祖母のボケがはじまり
家の中は大変なのに「仕事だから」と
家を空ける

久しぶりに帰ってきたら
母の話はきかず
祖母のかたを持って、母を責める

実際は口達者な祖母の粗相の後始末で
皆が大変だったのに・・・

その時は父は本来すべき家のことから
仕事に逃げているとしか思えませんでした。

短大へ進学と同時に家を出たあとも
ろくに会話もしない状態でした。

ある日、TVで「さよならさよならさよなら」で
おなじみ、映画評論家、淀川長治さんの
自叙伝をやっていて、

お父さんに対する言葉をきいて
”ハッ!”と気がついたのです。

『私は父が嫌いです。でも、父のおかげで
 たくさんの映画をみることが出来ました。
 だから感謝しています』

こんな感じだったと思います。

私が学校に行けたのは父のおかげなんです

アルバイトや、社会人となって働きだすと
仕事って大変なんだ・・・

その立場になって初めて
理解できるのですね。

それでも、対面ではなんだか
ケンケンした感じ。

それが変わってきたのは
自分探しという、ぐるぐるした時期だったのですが

幼少時代、親に抱きしめられた経験がない
もっと親に甘えたかった

という気持ちがあったのですね。
でも、それも親と昔の話になり

”両親も親にされた経験がない”

という事に気が付いたのです。

戦争を経験している両親で
どちらの母親も早くに亡くなり
後妻さんに実家をのっとられた

生きていくのに必死な時代
両親も知らなかったのだ

じゃあ仕方ないよね
もうちょっとやさしくしゃべろうか

と話し方を気を付けたら
父ともなんとか話できるじゃん

雨風防げる家に住み、服を着て
学校に行けた

大病することなく
自転車で走りまわってる

両親のおかげですよね

かなり母よりで偏っていた私
でも、父に対してのわだかまりは

父の背景を知ることによって
ありがたいなと感謝に変わりました

物凄く個性的、ひねくれたあまのじゃく
かわりもん

これは、やっぱり変わらないですけどね

父の嫌いな所は私自身の嫌いな所と
ちゃんと受け入れましたから

亡くなる前に少しでも
穏やかな気持ちで接することが出来て
よかったなと思います。