御園座『西遊記』 | こどもの心はミュージカル!

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こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



御園座にきている

『西遊記』を観てきました。


新しくなって初めて足を運んだ御園座は、

演劇人には眩しい立派な劇場で、

赤を基調とした高級感ある劇場でした。


片岡愛之助さんが悟空で、

小池鉄平さんが三蔵、

戸塚さんが猪八戒。


羅刹女に中山美穂さん、

牛魔王には松平健さん!


豪華キャストでした。


前半80分、休憩30分、後半100分。

なかなか長い作品で、

間の休憩ではたくさんの人が

お弁当を食べていました。


その感じは、

歌舞伎っぽいですね。


とはいえ、

脚本はマキノノゾミさん。


若い頃、この方の芝居を、

観に行ったなぁと

なつかしくなりました。


しっかりとした演劇の舞台でした。


演出には堤幸彦さん。


舞台は今風に

CGがふんだんに使われていたし、

ワイヤーアクションやスモックなども

豪華絢爛!


私は自身のミュージカルのために

かなり『西遊記』を読み込み、

歴史的背景や作品の研究もしてきたから、

興味深いのは、

脚本の作り方や『西遊記』の捉え方。


御園座はたくさんのお客様がくるステージ。

しかも、全国を回って公演されるだけあり、

前半は原作寄りにしてあるけれど、

後半は日本人に感動を与えるような

展開になっていました。


ほお〜、そういう展開に?!


それにしても、

何回も何回も本番をむかえる

プロの芝居はやっぱりすごいなぁ。


役者は出突っ張りで、

セリフも多く、

戦うシーンもたくさんあるのに、

毎回、パワフルに演じ続ける。


演じてる側は、何回目かでも、

観に来る人はいつも初めて。


だから、役者は

毎回毎回を新鮮に演じねばならない。


とぶくじらは、

子どもたちに一回きりの本番で、

エネルギーを高め、爆発させ、

燃えきるよう指導しているからこそ、

このすごさには脱帽です。


何度も何度も演じているから、

積み上がる味があり、

客席の反応を取り込み、

それをさらにアドリブ材料にするなどは、

プロの舞台ならでは!


すごいなぁ…


役者の方々、スタッフの方々が、

みなさん健やかに

全ての本番を駆け抜けられますように。


そして、年明けからは

自身の『西遊記』に

全力を注いで取り組みます!