ご無沙汰しております。現在アメリカ旅行を満喫中の加藤です。


初めに言っておきたいのですが、水球陣では良い経験をさせて頂きましたし、色んな思い出も築くことができて有意義に時間を過ごすことができたと思っています。
同期や後輩のみんな、ありがとうございました。
またOBの皆さん、ご声援並びにご指導のほどありがとうございました。


それはそれとして、どうせ引退ブログを書くのなら、引退による解放感や寂しさ、達成感により美化された思い出をうだうだ語るよりは、僕が水球陣をより良い部活にするためにはどうしたら良いだろうかと色々考えてた思考の中身を遺していく方がよいのかなと思いました。
なので今回のブログは結構無機質な内容になってしまうと思います。ということもあり、冒頭で感謝の意を述べておきました。


大学に入ってから特に感じるようになったこととして、スポーツの現場ではポジショントークが横行していて、それが選手の成長に負の影響を与えているというのがあります。
ここでいうポジショントークとは、自身の経験・先天的な能力を前提としたバイアスのかかった発言等を指しています。

例えば、東大水球陣には色んな人がいます。高校から水球を始めた人、中学から水球を始めた人、競泳はやっていたが球技はやったことのなかった人、その中でも競泳をガチガチにやってた人、ゆるーくやっていた人、などそのバックグラウンドは多様です。
これらの競技歴の多様性に加えて、得意なことや苦手なことの違いもあります。

そう考えると、チーム内でプレイについてアドバイスを与えようとする時にある人にとって有益なアドバイスが必ずしも別の人にとって有益なアドバイスになるとは限らない、ということがわかるはずです。
自分の成長に繋がらないアドバイスを聞き入れ、それに従い競技練習に取り組むのは時間の無駄でしかないですし、特に一般入試で"勉強するために"大学に入った人達にはとにかく時間がないのでそんなことをしている場合ではないと思います。

ではどうしたらそのような無駄をなくし効率的に練習を進めることができるでしょうか?

僕が重要だと考えるのは可能な限りスポーツ科学の知見に基づいて練習を行うということです。

ここで可能な限りとしたのは水球に必要な能力は多岐に渡っており、その全てについてどういう練習をするのが効果的かという知見があるわけではないからです。
例えばプレー中にどこにどの程度注意を向けるかというのは調べている人があんまいないはずです。

その一方で、熟練者の巻き足の特徴、巻き足でどういう筋肉が使われているか、ボールを投げる時にどんな筋肉が使われているか、どういうスイムの能力が水球に必要なのか(そしてどういうメニューでそういう力が伸びるのか)、などなどといったことは色んな人達が研究して論文としてまとめています。

練習の意味を考えろみたいなことをよく言われると思いますが、これらのことをチーム全体またはひとりひとりが考えて練習を作っていくことで、何のために今の練習をしているのか、そしてどういう風に取り組めばよいのか、ということもわかって来るのではないでしょうか。

超大作を書くつもりが後半になるにつれどんどん書く気が失せてきて結局長めのブログみたいな感じになってしまいました。

暇があれば部活の練習に顔を出そうと思っているので、その際に現役の皆さんに老害認定されない程度にコメントを残していければと思います。
それでは。