みなさん、こんばんは。ムラタです。
前回「また明日~」と書いて終わったくせに、中2日、空いてしまいましたf^^;

昨日の24日は稽古はオフだったんですが、朝から晩までずーっと「のどじまん」の2次審査をやってました。
いやもうホント、レミの楽曲の浸透力は恐るべし、です。
本戦出場者をしぼりこむの、めちゃめちゃ大変ですよ、コレ。
どうなるんでしょう、3月17日。


で、オフ明けの今日はついに、英国から来日した演出補のエイドリアン・サープル氏が登場しました。
2013年の本稽古、開幕後の抜き稽古、地方公演、2014年の追加オーディションと4度も来日していますから、勝手知ったるなんとやら、な感じのエイドリアン。
通訳さんも伴わず、一人で颯爽と稽古場に現れたエイドリアンは、「久しぶり~」とスタッフやキャストと次々に握手とハグを繰り返しました。





「今秋、ロンドン初演(1985年10月)から30周年となるレ・ミゼラブルの重みを感じながら、みんなで作品を楽しんでいければ」
という主旨の挨拶がエイドリアンからあった後は、今日も引き続き、音楽監督/山口Billyさんの厳しい突っ込みが入る歌稽古です。

楽曲を表現していくにあたっては、これは絶対守りなさい、という指示があるのはもちろんですが、ここは多少それぞれの個性が出てもいいよ、という部分もあります。
なのでBillyさんからは、「そういうことが求められてるんじゃない」というダメはもちろん、キャストそれぞれの声や歌い方、持ち味などを踏まえながら「○○さんだったら、ここはもっとこうすると良いと思うよ」といったような、細かなアドバイスも行われます。
全員が新キャストの場合、初期の歌稽古では、楽曲を追いかけて身体に覚えさせていくことで時間が過ぎていくのですが、今回は大半が同じキャストなので、こうした指導・修正に重点が置ける、というワケなのです。


夜は、新バルジャン/ヤン・ジュンモさんを中心とした、エイドリアンによるプロローグ場面の抜き稽古がありました。

ジュンモさんは、2013年5月の帝劇公演の観劇がきっかけで「日本のレ・ミゼラブルに出たい!」と熱望し、オーディションを受け、言葉の壁を乗り越えて日本版バルジャンに決まった、という経緯があります。
今回の稽古開始にあたっては、2月初旬から来日して日本の生活環境に慣れることから始め、自分の歌う言葉がきちんと日本語に聞こえるかどうかを常に気にしながら、連日、自主稽古と歌稽古に励んでいました。
不慣れな環境や言語の中でいつもニコニコと周囲を気遣いながら、真摯にレ・ミゼラブルに取り組む彼の姿に、皆で良い刺激を受けています。


そして稽古の一方では、衣裳やかつらのフィッティング作業が並行して進められています。
2013年から続けて出演のキャストは、前回の衣裳・かつらを身につけ、問題ないかどうか、を確認していきます。
当時と体型が変わっていたり(!!!)すれば衣裳を直さなければなりませんし、髪の毛のボリュームが違えばかつらがゆるくなったりきつくなったりしますから、その調整も必要になってくるんです。

来月上旬には、衣裳とかつらのスーパーバーザーが来日するので、新キャストの衣裳の仮縫いなども行われることになるのですが、ごく最近になって変更の連絡が入った衣裳などもあり、英国からの生地の到着を待って超特急で作業を進める必要も…。
開幕まで1ヶ月以上ある、とは言え、すでに時間との戦いが始まっていたりなんかするのです。

あ、そういえば、小道具もちょっと変わるらしいと小耳にはさみました。
まだ全貌は全く明らかではありませんが、結婚式の場面では動きの変更があるとか、ないとか。
またいろいろ、判った時点で、お知らせ出来ることはお知らせしていきますね~。


明日も引き続き、歌稽古と抜き稽古、頑張りま~す。