みなさん、こんにちは。

すっかりご無沙汰しているうちに、御園座公演が終わり、大阪/梅田芸術劇場公演が開けようとしております。

 

そういえば、御園座後半の写真をアップしていなかった(汗)・・・と気付き、焦っているムラタです f^^;。

今更〜と思われるでしょうが、せっかくなので、ご覧下さいませ。

 

 

17日夜の部で初日を迎えた後半チーム。

まずは、舞台稽古の様子です。

 

 

冒頭の衣裳を着用して、公演にあたっての諸注意や、舞台監督からの説明を受けるキャストたち。

劇場によって、舞台や袖などの広さ、着替え場所の配置などなど、諸条件は違いますし、お客様との距離感や音の響きも違いますので、いろいろなことをひとつひとつ確認していくことになります。

しかも、後半チームは、帝劇千穐楽から半月ちょっとぶりの「レミ」。

ちょっとどきどきしながらの、舞台稽古が始まりました。

 

 

 

説明を聞いた後、各自、舞台の袖中や裏回りなどを歩き回ったり、花道(舞台の左右に延びている部分)の距離や傾斜、物の配置などをチェックしたり、と、確認を済ませると、次は、ファイト確認、に進みます。

冒頭の衣裳のままで、まずは、小さな宿屋(バルジャンが一夜の宿を求めるも、♪おまえ(=罪人)の寝る部屋はない、ウチはまともな宿屋だぞ、と断られて揉める場面)のアクションを丁寧にあたっていきます。

 

 

 

続いては、農場の場面。

走って来て転んだ女の子を助けようとしたバルジャンですが、人々に忌み嫌われ、罪人なので賃金も半分しかもらえず、♪お前は前科者だぜ、同じでたまるかクズと、と追い払われるところです。

バルジャンやそれに絡む人々はもちろん、下手(舞台向かって左側)で藁束を置く位置などもチェックしていきます。

 

 

 

この場面のアクションチェックも大切。

ファンテーヌが天国に召された直後、バルジャンが、病院まで追ってきたジャベールと対決する場面(♪バルジャンついにまた出会ったな、市長さま、追い続けたぞ、♪逮捕する前にジャベール・・・で始まるシーンです)は、チェーンを使って激しい動きがあるので、怪我をしないよう慎重に、動きや間合いを確認していきます。

 

 

 

10年後のパリ。コゼットと共に施しに現れたバルジャンが、テナルディエ一味に捕らえられてしまう場面も、要確認のひとつ。この写真は、その手前、♪だんな、チビが何も食べてねぇよ、と乞うテナルディエ夫妻に近寄るバルジャン、です。この後、♪あんたを知ってる、連れ出した俺のコゼット!、♪何だ君は?何かの間違いだ、と抗うバルジャンは、強盗団の面々=ブリジョン、バベ、クラクスー、モンパルナスに押えられる流れをチェックです。

 

 

 

1幕終盤。プリュメ街55番のバルジャンの屋敷に忍び込んだテナルディエ一味。♪銭などないよ、知ってるのさ、と悲鳴を上げ、彼らの侵入を防ごうとしたエポニーヌは、首根っこをつかまれたり突き飛ばされたり。ここもひとつひとつ、あたっていきます。

 

 

 

ここはファイト確認ではないのですが、プロローグ(幕開きからバルジャンが♪生まれ変わるのだ〜、と仮出獄許可証を破り捨てるまで)の後、「Les Miserable」のタイトルと共に一幕へ。スライダーと呼ばれる巨大な扉が開いて、舞台奥から民衆が出て来て♪一日が終わりゃ〜と歌う場面では、扉の開閉、明かりの位置などもチェック事項です。

 

 

 

もろもろの作業が終わったら、最後に、冒頭部分の船の場面の道具を飾り、キャストが位置について、オールを漕ぎつつ、照明も確認。

そしてようやく、いくつかの場面を1ブロックとして、ブロックごとに演じていく舞台稽古の開始、となるのです。

 

 

 

 

そうして初日を開けた後半組、なのですが、6月22日昼の部では、一足お先にテナルディエ/斎藤司さんがマイ千穐楽を迎えました。

 

 

 

カーテンコールで、御園座では6回出演があったが、名古屋滞在中、味仙(名古屋の台湾料理の有名店)に5回も行ったと「告白」した斎藤テナルディエ。レミの出演のついでに味仙なのか、味仙通いの傍らのレミなのか、と冗談を言って笑わせてくれます。マリウス/内藤大希さんとも一緒に行ったそうなのですが、それもこれも、内藤マリウスをにんにく臭くしてコゼットに嫌わせるため(笑)という企みなのだとか。

「次回、マリウス役で自分(斎藤さん)が出演するための布石です」

 

 

 

笑いっぱなしのカーテンコール終了後、幕中で、22日昼の部キャストで集合写真を撮影しました。