みなさん、こんにちは、ムラタです。

昨日10月3日、昼の1回公演は、松本の、そして2021年公演の前楽、でした。


この公演では、バルジャン/佐藤隆紀さん、ジャベール/川口竜也さん、マリウス/竹内將人さん、コゼット/熊谷彩春さん、テナルディエ/斎藤司さん、マダム・テナルディエ/樹里咲穂さん、アンジョルラス/小野田龍之介さん、ファンテーヌ/二宮愛さんのプリンシパル8名と、ガブローシュ/井伊巧くん、リトルコゼット/リトルエポニーヌの絢田祐生ちゃん・加賀見陽ちゃんの総勢11名が大千穐楽を迎えました。

 

 

 開演前。左から、唯月ふうかエポニーヌ、熊谷コゼット、竹内マリウス、工場長の石飛幸治さん、斎藤テナルディエ

 

 開演前に "夫妻" のツーショット

 中央左が樹里マダムテナルディエ、右に斎藤テナルディエ

 

 佐藤バルジャンと川口ジャベール、笑顔で挨拶

 

 もうすぐ開幕

 集中する佐藤バルジャン(中央左奥の背中)と階段を上がっていく川口ジャベール(右)。"囚人たち" も各々の位置にスタンバイです

 

 こちらは2幕前

 荷車の上にスタンバイした小野田アンジョルラス(右)と井伊ガブローシュ。奥には荷車を引くブリジョン役の長尾哲平さんが

 

 カーテンコールに登場した佐藤バルジャン

 感慨深げに客席を見渡します

 

 みんなで手をとり、前へ

 

 キャスト揃って、お客さまに礼

 

 

終演後、カーテンコールの進行は、佐藤バルジャンが務めました。

 

まず子役が紹介されると、ガブローシュ/井伊巧くん、リトルコゼット/リトルエポニーヌの絢田祐生ちゃん・加賀見陽ちゃんの3人が、名前を呼ばれるのに合わせて一人ずつ一歩前に出て、お客様にペコリとお辞儀をしました。

 

 

 カーテンコールに登場した子役ちゃんたち

 

 終演後の3人

 左からガブローシュの井伊くん、この日はリトル・エポニーヌを演じた絢田さん、リトル・コゼットの加賀見さん

 

 

続いては、プリンシパルのご挨拶です。

8人分、ということで、ちょっと長くなりますので、何回かに分けて掲載したいと思います。

 

 

最初は、2019年に続き2期目となった、熊谷コゼットから。

 

 

「皆さま、本日はご観劇、ホントにありがとうございました。コゼット役の熊谷彩春です。

ホントに、今日こうして千穐楽を迎えることが…出来て…何か奇跡みたいだなって思って、ホントに嬉しく感じています。…これはホントに、辛い時とかに支え合ったカンパニーの皆さん…が…(少し涙声になり)…と…レ・ミゼラブル カンパニーを応援して下さった多くの、お客さまのおかげだと思います。ホントにありがとうございました。

私は、2019年からコゼットを演らせていただいて、今回が2回目なんですけれども、ホントにまっすぐ、希望を信じるコゼットの姿に、自分自身すごく勇気をもらって、一緒に歩んで来れてホントに幸せでした。

ホントに…皆さんとまた、劇場で会える日を楽しみにしております。ホントにありがとうございました」

 

 

次は、今期初登場となった竹内マリウスです。

開演前から、感極まっていたのか、ともすると涙がこぼれそうになっていた竹内マリウスは、少し前に起きたプライベートな出来事を交えてのご挨拶となりました。

 

「マリウス役を務めました、竹内將人です。えー、ちょっと、緊張しそうだったから紙に書いてきたんですけど」

 

 

と、懐から紙片を取り出す姿に、「かわいいなぁ」ともらし、場内が温かい笑いに包まれます。

「えー…帝劇から始まり松本公演まで劇場に足をお運び下さった皆さま、そして、あの、遠くから声援を送って下さった皆さま、本当にありがとうございました。

…何を話そうと思ったんですけど、今感じてることを、ちょっと、全部話そうかなと思いました。私…ごと…ホントに私事なんですが…えっと…松本公演…(言葉が出てこず)…稽古開始の…あーヤバイ!」

 

と気持ちが溢れて言葉が途切れてしまった竹内マリウス。

場内が静かに様子を見守る中、隣に立つ小野田アンジョルラスがメモを覗き込んで、

 

 

「 "あーヤバイ" って入ってるの?」

と絶妙なツッコミで場を和ませ、竹内さんも笑って立て直します。

「ハイッ、ありがとう、アンジョルラスさん」

竹内さん、挨拶再開です。

 

「えっと、(稽古)開始の前日にですね、福岡で、祖父が主の下へ旅立ったんですね。祖父は戦時中に特攻隊として海軍に勤めておりまして、ホントに運よく生き残ったんですが…あの、マリウス同様、ホントに多くのお仲間を失って…僕がこう、祖父に戦時中のことを尋ねたりする時もホントに、もう体力がないから話せない、っていう、そういう、表情とかもすごく見ていて。で、97歳だったんですが、最後は何とかもう、ホントに気力?…気力…老衰死だったんですけど、気力だけで生きようとしていて、何か家族と、先に逝った仲間のためにも一秒でも長く生きようとしているのかな、とか話したり。で、その話をしている時に、何かマリウスも、自分が息絶えては…一秒でも長くカフェ………夢を語った仲間たちのことを思いながら、彼も、少しでも生きようと、長く生きようとしたのかな、とか、そういうことを考えたりしました。誰かを愛することは神様のお側に居ること。祖父は命を全うして、家族をホントに愛してくれました。きっと、天国で待っている祖母や仲間たちに堂々と会えたんだと思います。僕も、愛することを大切に生きていきたいと思いました。それは先祖への感謝となって、そして、見守っていただけるのかな、と。『レ・ミゼラブル』が教えてくれたことです。

…公演の中止と祖父の死、短期間でいろんなことを経験したんですが、『レミゼ』に出演しているからこそ、作品の力、そして、作品を通して、そして応援して下さる皆さまのおかげで、ここまで来れたの…かな、と…来れたんだ、と、思っております。まだまだ不陽明な時期は続く…続きますが、皆さまのご健康を、お祈りしております。そして本日は、劇場に足をお運びいただきまして、ホントにありがとうございました。また、劇場で、お会い出来ると嬉しいです。ありがとうございました!」

 

 

<前楽 その2 へつづく・・・>