続いては、プリンシパルのご挨拶、です。
1人目は、アンジョルラス役、3期目となりました相葉裕樹さんです。
「アンジョルラス役を務めさせていただきました、相葉裕樹です。
2017年、19年、そして21年。今年、松本で、大千穐楽をこの場で迎えることが出来て、ホントに嬉しく思います。綺麗な形で千穐楽を迎えられなかったキャスト、そして、観劇が叶わなかったお客さまの分まで背負って、本日、演じさせていただきました。
ホントに、今、演劇をやることが奇跡のような時代になってしまって…まだまだこの先も、戦っていかないといけないのかなっていう想いでもあるんですけども、希望を持って日々、勝ち取っていけるように精進していきたいなと、みんなの分も背負って頑張っていきたいなと、思いました。
ホントにまず、今日を迎えられたこと、ホントに幸せに思います。また皆さんに会える日を楽しみにしています。本日はどうも、ありがとうございました」
開演前、囚人の仕度中のアンジョルラス/相葉裕樹さん(手前)とマリウス/内藤大希さん
次はエポニーヌ役、唯月ふうかさんです。
「本日はご来場いただきありがとうございました。エポニーヌ役の唯月ふうかです」
「こうやって大千穐楽を迎えることが出来て、嬉しいって気持ちと、今回は本当に、いろんな、こみ上げて来るいろんな思いがあったんですけども、それを、皆さまの拍手だったり、皆さまの言葉だったり、キャストの皆さんの言葉だったり、すごく救われて、消化しきれない自分の気持ちだったり…いろんな気持ちを皆さんに吹き飛ばしていただいたなって思えて、ホントに、ホントに感謝しています。ありがとうございます。
2017年から3回、エポニーヌ役に挑戦させていただいて、更に更にエポニーヌのことが大好きになって、こうやって『レミゼ』の世界でエポニーヌとして生きることが出来て、生き抜くことが出来て、本当に幸せでした。皆さん本当に、ありがとうございました」
開演前の下手(舞台向かって左)袖でスタンバイ
左から、司教館の女中に扮した買入屋/般若愛実さん、農婦に扮した
エポニーヌ/唯月ふうかさんとコゼット/加藤梨里香さん、司教の妹に
扮したマダム/關さや香さん
次にマリウス役、内藤大希さんが前に出ます。
「マリウス役を演じさせていただきました、内藤大希です。
僕も2017年から3期目なんですけども、2017年はもうガムシャラに、2019年は、何かいろんなことがあったんですけども、作品を通して心を、身体を、こう、整理することが出来ました。そして今回は、待って下さってる皆さま、会場に足を運んで下さっている皆さま、何より、一緒に稽古してきた仲間たちの想いを背負って演じるということを、この、身体を通して体感することが出来ました」
2幕前、下手袖にて
マリウス/内藤さんと、市民の扮装のファンテーヌ/和音美桜さん
左端にはエポニーヌ/唯月さんの背中が
「え〜、母の故郷なんですね、松本が。なので、こうして松本の地で、『レ・ミゼラブル』の最後を迎えることが出来て、とても嬉しく思いました。本日は本っ当にありがとうございました!」
4人目は、加藤梨里香さん。今回が、コゼット役として初めての『レ・ミゼラブル』でした。
「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございました。コゼット役を務めさせていただきました、加藤梨里香です。
…こうして、大千穐楽を迎えることが出来て、もう率直にすごく嬉しく思っております。今回あらためて、舞台に立つことだったり、こうして作品を通してお客様と時間を共有するっていうことが、どれだけありがたくて、どれだけ奇跡みたいなことなのか、すごく実感しました。
今回、『レミゼ』に初めて参加させていただいて、コゼットと向き合って…最初はもう…コゼット…」
加藤コゼット、ここで涙がこぼれてしまいます。
「…自分の中…(コゼットと)自分との間に、すごい…すごい、壁がたくさんあって…ちゃんと自分はこの役を全う出来るのかっていうのを…すごく不安だったんですけど…カンパニーの皆さま…」
懸命に言葉を探す加藤コゼットに、客席から励ましの拍手が送られます。
「…カンパニーの皆さまに……すごく温かく、いつも励まして、支えていただいて、そしてコゼットという女性の、強さだったり明るさだったり、彼女の持ってる邁進力にすごく助けられて、毎日、自分の知らない自分に出会って、すごく濃密な時間を過ごさせていただきました。
そして劇場では、お客さまが温かい拍手で、温かく見守って下さって、本当にパワーをいただきました。皆さま本当に本当に、ありがとうございました」
<10月4日、大千穐楽を迎えました! その3 へつづく・・・>